スカラシップ認定のチャンス増加！ 城西の最新入試情報

中学校では各入試のうち、指定試験での成績上位者がスカラ生に認定されます。昨年度は合格した後もスカラ認定のために繰り返しチャレンジする受験生がいたことや、最終日にも多くの受験生が集まったことから、2科のみだった7日に4科を追加。さらに、国算英（面接なし）を試験科目とする「英語技能入試Ⅲ」を新設します。既存の英語技能入試Ⅰ・Ⅱとは異なり、Ⅲはスカラ認定の対象となります。なお、両試験は手続きの期日が2月10日のため、併願しやすいことも大きな特徴です。

高校では、「スカラ入試」の合格者がスカラ生となります。これに加えて、一般と推薦入試の成績上位者もスカラ生に認定されます。このとき、単願・併願は問いません。

感染対策として、出願を完全Web化し、成績基準の確認もWeb上で確認できるようになります。また、各競技の大会中止による加点項目減少への対応として、Ａ推薦に9科基準を新設し、基準をクリアする方法を増やします。

入試企画部長の坂本純一先生に中高スカラ生のようすをうかがいました。

今年度、中学校では8名がスカラ生として入学しました。全員が部活動に所属し、授業を受ける姿勢や人間関係は非常に良好です。うち2名は生徒会総務として、学校説明会では受験生や保護者に自身の経験談を話したり、学校紹介動画の制作に参加したりと、積極的に学内活動に参加しています。学業成績の面でも優秀で、1学期学年順位1位はスカラ生でした。中学校は特進コースなど成績別クラスを持たずに運営している分、スカラ生が学習や様々な活動に積極的に取り組んでくれることで、学年全体の学習姿勢がさらに前向きなものになっています。

一方、高校では4名が認定され、うち1名が学力スカラ生として入学しました。その生徒は陸上部に入部し、短距離種目に挑戦して毎日練習に励んでいます。朝のちょっとした空き時間などを効果的に利用し、学習成績は上位を維持。クラスでは、たくさん友達を作って充実した学校生活を送っています。

国語

正確に文章を読み取る力が高得点に繋がります。物語文では、自分の感覚で解答するのではなく、登場人物の心情を正しく読み取ることが重要です。そのほか、ことわざ、熟語、表やグラフなどを正しく読み取り、それに基づいて自分の考えを述べることができるかを見ます。

算数

単位の換算、割合と比、角度、長さ、面積、場合の数、数の性質、還元算、差集め算、年令算、過不足算、平均算、特殊算など、基本的な計算能力を向上させましょう。

理科

基礎的な知識を問う問題と、初見の資料を読み取り思考する問題を出題します。出題分野は物理、化学、生物、地学などさまざま。基礎を固め、思考力を要する問題に対応できるようにしましょう。

社会

地理、歴史、公民から出題します。
地理では世界の国々や日本の都道府県について、その位置と地形から気候や産業を推測できる能力が求められます。地図やグラフ、表を読み取る練習をしましょう。
歴史では各時代に関する絵や写真、人物などの資料を読み取る力や、歴史を動かす大きな出来事が起きた原因とその結果の理解力を見ます。
公民では国や地方の政治や選挙の仕組み、国の仕事と役割、裁判の仕組みを問います。また、各設問に関する時事問題が出ます。

英語

リスニング試験は選択問題です。会話を聞き取り、場面に応じた会話表現力や内容理解を問う形式です。
筆記試験では初歩的な英語運用能力を測ります。例えば、色、スポーツ、動物、食べ物など日常生活で使う単語や、位置や場所を示す前置詞を理解できるかどうかがポイントになります。会話文や長い文章を読み、その内容についての質問に選択、英作文で答える問題も出題されます。文法的な間違いを恐れず、英作文には必ず挑戦してください。

共通テーマについて異なる視点から述べられた文章を読み、読解問題（指示語・抜出問題など）を解いた上で、テーマに準じた内容で意見を表現する問題に取り組みます。自身の根拠を基に、いくつもある「答え」を述べる力を見ます。例年、「コミュニケーション」や「グローバルと異文化理解」がテーマになることが多いです。いくつかの資料から情報を読み取り、自分の考えを論理的かつ適切に述べられているかを見ます。身近な社会的事象に関する問題が多く出題されます。
理科に関する問題では、小学校の理科知識を基に、身の回りの現象や実験データを読み取り、思考し、表現する力を評価します。正しい実験結果を正解として答えるだけでなく、「〇〇を確かめるためにはどのような実験を行えばよいか」といった実験手法を考える出題もあります。

スカラの認定条件は厳しいですが、挑戦しがいのある制度ですので受験勉強のモチベーション維持にも活用していただければと思います。本校のスカラは部活動の制限がないので、上位成績を維持しつつ部活動に打ち込むことが可能です。是非本校で思う存分学校生活を楽しみ、自分を鍛え上げ、夢を叶えてください。

坂本先生は、「かつてスカラ生だった先輩たちは、勉強はもちろん自らがやりたいことが何であるかを常に考え、大切にしていました。部活動の練習は欠かさない、あるいはクラスの友達との関係を大切にする、体育祭や行事でも主役となって全力で楽しむ…そんな輝かしい姿こそ、城西生としての理想的な姿ではないかと思います」と語ります。この魅力的な制度について、説明会でぜひ詳細を聞いてみてください。