城西大学附属 城西中学・高等学校

一方、60点分の配点を持つ筆記試験は、語彙と文法力、約100ワード程度の文章の内容理解度を問う問題が中心となります。解答形式は、会話文中の適切な返答を考え、英作文を書く問題もありますが、英検と同様に選択肢から選ぶものがほとんど。英検を持っているお子さまは、ぜひチャレンジしたいですね。

そして、面接は事前に日本語で記入した面接表を基に行われます。質問内容は、「城西を志望した理由」、「英語を学習した理由と学習方法」、「現在の学校生活について」の3つが中心。3名の担当教員が、5～10分程度、面接を行います。
合格者数は、2科型、4科型の入試受験者の成績と比較し、バランスが公平になるように、総合的に判断されるので、英語技能入試の間口が広くなっているのもうれしいところです。

また、ついに城西でも「適性検査型入試」が導入されます。適性検査の対策をしているお子さまにとっては、志望校の選択肢が広がりますね。
出題形式は、都立中高一貫校、共通作成問題に準拠。解答は記述形式が主ですが、文章や資料の正確な読み時を行うためのヒントとして、穴埋めや選択式の問題もあります。
「適性検査Ⅰ」では、評論文やエッセイなど、各1500文字程度の2種類の課題文を読み解き、自分の考えを適切な日本語で表現する力が評価されます。
自分の考え、意見を約300文字程度で記述する問題があるほか、課題文を論理的に読み解けているかを確認するための問題も出題されます。

「適性検査型Ⅱ」で出題されるのは、算数、社会科、理科の知識を必要とする問題です。さまざまな自然、社会事象を表した資料やグラフを読み、与えられた条件に合わせて整理する力が評価されます。解答形式は、記述式のほか、穴埋めや選択式の設問もあります。
さらに、城西の適性検査型入試がうれしいのは、合格者全員の入学手続きの締め切りが2月10日であること。都立中高一貫校併願者は、都立中高一貫校の合否を確認してから、入学手続きを取ることができます。

入試形態が増え、入口の幅が広がった城西。そこで気になるのが、出口。進学実績です。
実は、医歯薬看護・医療技術系の大学への進学の割合が非常に高いのが、城西の進学実績の特徴。系列大学の城西大学、城西国際大学、日本医療科学大学に薬学医療系の学部が多いということのほかに、近年は同系統の外部大学への進学も増えています。
こうした高い進学実績を誇る学校の場合、一般的に特進クラスなどといった、成績上位者が集まるクラスがあることが多いのですが、人間教育を大切にしている城西では、そうした学力別のコースを設けず、「自然学級編成」の形式を採用しているのも特徴です。さまざまな個性の異なる生徒同士が接し合う環境で、生徒一人ひとりの能力を伸ばしていくのです。