inter-edu’s eye

アートにあふれた学習環境として知られる、女子美術大学付属高等学校・中学校(以下、女子美)。今回は学校生活にスポットを当て、生徒の日常に迫ってみました。インタビューに答えてくれたのは、硬式テニス部に所属する、元気はつらつ中学3年生の4人組です。

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絵と同じくらい、テニスも大好き!

女子美の硬式テニス部は、東京都中学校体育連盟「第9支部」テニス大会の団体で準優勝の実績を誇っています。秋にクラブ活動を引退することになる4人に、入学のきっかけや、クラブ活動での思い出について語ってもらいました。

硬式テニス部の4人にうかがいました。

(左から順に)C.Sさん、R.Yさん、Y.Yさん、M.Mさん。中学校最後の「第9支部」テニス大会での優勝に向けて猛練習の毎日を続けています。

インターエデュ(以下、エデュ):入学したきっかけを教えてください。

C.Sさん:母が女子美の卒業生で、私も美術に興味があったので決めました。

Y.Yさん:絵が好きだったからです。母がデザイナーをしているので、女子美に入ることはとても自然なことでした。

R.Yさん:ほかの中学校は軟式ばかりだったのですが、女子美には硬式テニス部があったのが大きなきっかけになりました。

エデュ:クラブ活動で身についたことや、勉強と部活の両立について教えてください。

M.Mさん:部長になってから、後輩の指導を通して、周りを見ることの大切さを知りました。

C.Sさん:人任せにしないで、自分から積極的に動けるようになりました。勉強面では、予習をする目的で、中学受験で通っていた塾を利用しています。

Y.Yさん:勉強で分からないところは、先生や友達に教えてもらっています。でも…テスト前は一夜漬けすることも!

クラブ活動

文化部から運動部まで、皆さんに合ったクラブ活動が必ず見つかりますよ!

エデュ:女子美の授業で自慢できることを教えてください。

M.Mさん:提出物の期限は厳守で、社会のルールをしっかり教わります。おかげで計画を立てることが得意になり、時間を効率よく使えるようになりました。

R.Yさん:月に1回以上ある特別講義では、大学教授や卒業生から、仕事についてなど、色々な話を聞くことができます。

全員:みんな個性が強いけど、お互いの個性を認め合える学校です。あと、授業中、寝る暇がないくらい先生が面白いんです!

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美術にかける思いがみんなをまとめる

今年5月、中学3年生は修学旅行で奈良・京都を訪れました。女子美の美術学習は西洋美術的要素に重点を置いていますが、修学旅行では古都ならではの日本美術を鑑賞します。修学旅行や運動会などの大きな行事を終えると、もうすぐ高校生活が始まりますね。

女子美だけの特典が楽しめる修学旅行

修学旅行

中学3年次と高校3年次には、コースはもちろん異なりますが「奈良・京都」の貴重な文化財から日本美術を鑑賞します。

エデュ:修学旅行はどうでしたか。

M.Mさん:ハードスケジュールだったけれど、食べ物が美味しくて、見学した寺院が素晴らしかったのでよかったです。これまでの行事の中で一番面白かった!

R.Yさん:非公開の文化財を特別に拝観できたり、(世界遺産の)天龍寺の雲竜図について解説をしてもらえました。他の学校では体験できないコースだそうで、女子美生で良かったです。

エデュ:高校生になったら、どんなことをしたいですか。

R.Yさん:高校2年になったら選べる絵画コースで、学んだ力を発揮したいです。

Y.Yさん:テニスに関わるデザインの仕事をイメージしているので、その実現に向けて学校生活を送りたいです。

R.YさんY.YさんM.Mさん:イタリアとフランスの美術研修旅行が楽しみ!

女子美ライフを楽しむ4人

女子美ライフを楽しむ4人が学校について語る様子は青春そのもの。生徒同士や先生とのコミュニケーションが、生きる力を育んでいます。

エデュ:中学3年間を振り返り、皆さんが思う「女子美らしさ」とは何か、教えてください。

R.Yさん:みんな、いつも絵を描いてますね。教科書さえ隙間があれば…。

C.Sさん:物事の本質を捉えている人が多いかな。あと、人見知りが少ないです。

M.Mさん:美術が好き、という思いがみんなを1つにまとめていますね。

美術関連の行事がたくさん!年間スケジュール ≫

受験生へのエール

生徒4人の取材に同席してくださった広報部主任・小島礼備先生からも、受験生の皆さんへの応援メッセージをいただきました。

絵が巧い下手よりも、好きかどうか ~小島先生~

本校には互いの考えを伝える機会が多く、生徒も教師も本音で意見を交換し合う文化があります。そして、生徒は友達との交流から、役に立つ教訓や知識を身につけています。見た目は異なるタイプの生徒が、同じグループで仲良くやっていたりして、見ていて面白いですよ。 中学で入学したら6年、大学も視野に入れると10年通うことになりますが、大切なのは絵が巧い下手よりも、好きかどうか。もし、お子さまが美術好きなら、保護者の方には娘さんの背中を押してあげてほしいと思います。ぜひ、女子美にいらしてください。

美術以外にもある、女子美の特長

女子美の特長は美術教育にありますが、あらゆる個性を持つ生徒が集まり、目標を共にして学校生活を過ごすところに真の魅力があるのではないでしょうか。

Y.Yさん:友達ができるか心配な人もいると思うけれど、気の合う人がきっといます。すぐになじめると思いますよ。

M.Mさん:自分の個性を無理に抑えなくても大丈夫だし、困ったら誰かが絶対助けてくれます。女子美の授業は全部楽しいですよ。

C.Sさん:美術面だけでなく、行事やクラブ活動も充実しているから、一つひとつに目標を持って過ごせば必ず達成感が得られます。

R.Yさん:やりたい目標が決まっているなら、女子美に来て挑戦してほしい! みんなで待っています。

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編集者から見たポイント

「勉強面で不安でも、友だちや先生が頼りになるから安心できるし、伸び伸びと学校生活を送れます」と、弾ける笑顔で答えてくれた女子美生。大盛り上がりの取材現場での集合写真に「扇」をリクエストされたほどの元気の良さから、学校生活の楽しさがうかがえました。 次回は、「盛り上がりが他校と比べてとんでもなくすごい!」と在校生が自慢する運動会のようすをお伝えします。お楽しみに!

連載第3回「美とスポーツの祭典」 ≫