スポーツと美術がハイレベルで融合する運動会
inter-edu’s eye
6月下旬、さいたまスーパーアリーナで女子美術大学付属高等学校・中学校(以下、女子美)の運動会が開催されました。一般的な運動会の種目とは異なる美術的要素を取り入れた“女子美らしい種目”も数多くあり、大きな盛り上がりを見せた当日の様子をお伝えします。
チームワークと表現力を磨く女子美の一大イベント
運動会は中高合同で、中学が4色、高校が5色のチームに分かれて競い合います。中高とも1年生から3年生まで縦割りでチームを作るため、運動会を通して先輩・後輩の垣根を越えた交流が深まるといいます。
鮮やかな衣装で躍動! 舞台作品のような応援合戦
最高に盛り上がるメインイベントは高校生による「応援合戦」です。「青色・松組」、「赤色・梅組」、「緑色・菊組」、「白色・竹組」、「黄色・桜組」の5チームがそれぞれ息のあった演技を見せ、会場を魅了しました。
運動会についてもっと詳しく ≫先生が大変身! 着付けリレーはサプライズの連続
高校3年生恒例となる女子美伝統のオリジナル種目「着付けリレー」も運動会の大きな見どころです。生徒が数人ずつリレーしながら担任の先生に衣装を着せていき、「あっ!」と驚く姿に次々と変身させるユニークな競技です。衣装の企画やデザイン、縫製はすべて生徒が担当し、ストーリー性や完成度を競います。
ほかにも個性豊かなプログラムが目白押し
大玉ころがしや障害物競走、三人四脚といった運動会らしい競技も行われますが、ほかにも女子美らしいユニークなプログラムがあります。
運動会のほかにも個性豊かな学校行事が盛りだくさん! ≫編集者から見たポイント
運動会はエンターテイメント精神にあふれており、特に応援合戦は取材であることを忘れて夢中で見入ってしまいました。演技後に「ありがとうございました!」と声を揃えて観客にお礼を述べるパフォーマーの皆さんの笑顔は充足感でいっぱいで、この日のために注いできたパワーの大きさを感じました。そんな高校生の姿を中学生の皆さんは尊敬と憧れのまなざしで見つめていましたが、このように毎年高校生が素晴らしい演技を見せるからこそ、完成度の高い応援合戦が受け継がれていくのだと感じました。
イベント日程
イベント名 | 日時 |
---|---|
美術のひろば「美術が好きな人あつまれ!」 | 2019年8月6日(火)・7日(水) |
公開授業(中高共通) | 2019年9月28日(土) 8:35~12:40 |
中学校説明会 | 2019年10月5日(土) 10:00~ |
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