保護者も子どもと一緒に大満足! 女子美の体験授業
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女子美術大学付属高等学校・中学校(以下、女子美)は、小学生を対象にした毎年恒例の人気イベント『体験学習』を6月中旬に開催。小学生・保護者合わせて約1,000名が会場に詰め掛けました。今回は大盛況だったイベントの内容と会場の様子をレポートします。
女子美の公式サイトを見る≫美術科の教員の指導を受けながら描画
『体験学習』は美術の授業体験ができる、女子美ならではのイベントです。会場を訪れた参加者は5年生以下と6年生の2手に分かれて教室へ。5年生以下が花を描くのに対し、6年生は少し難易度が高く、女子美の中学生が実際に授業で使用しているモチーフを描くことに挑戦します。
参加者は用意された花々とモチーフの中から好きなものを1つ選んで着席。美術科の教員から水彩絵の具や筆など、道具の説明を受けて作品制作に取り掛かります。それまでにぎやかだった教室は一気に静かになり、参加者は鉛筆で丁寧に下書きをし、絵の具で色を付ける作業に集中して取り組んでいました。
作業中は美術科の教員が教室を回り、「もうちょっと花を濃く塗ったほうが素敵な絵になるよ」「背景はこの色が合うんじゃないかな?」と、一人ひとりにアドバイス。時間が経つに連れて自ら積極的にアドバイスを求める子の姿が増えていきました。
完成した絵と花は持ち帰ることができます。絵と花を大事に抱えながら親御さんたちに感想を話す子どもたちの様子は、とても生き生きとしており、イベントの充実感がうかがえました。
必見!生徒の作品ギャラリー≫イベントに参加した保護者の声は?
子どもたちが体験学習をしている間、保護者は学校説明会を受けることができます。そのほかにも、中学絵画室では在校生によるスケッチの展示が行われており、「中学生の絵とは思えないほど上手だわ!」と絵の完成度に驚く声が多く聞こえてきました。
イベント参加後の保護者の方々にインタビューを行い、感想をうかがいました。
【小学3年生のお父さま】
女子美に来校したのはこれが初めてです。校内の壁に絵がたくさん飾ってあったり、活気のある雰囲気が好印象でした。これまでは共学校がいいと考えていたのですが、今日のイベントに参加して“女子校のほうが楽しそうでいいかも”と、考えが変わりました。
【小学4年生のお母さま】
友人から誘われて参加しました。娘は絵を描くのが大好きなので、この学校がとても気に入ったようです。私自身も説明会に参加して、学校に対する興味が高まりました。今度は親子で女子美祭を訪れ、生徒の方々の雰囲気を間近で見てみたいと思います。
編集者が見たポイント
体験学習の様子を見学していた小さな男の子が「お母さん、ここは女の子しか入れないの? 僕も入りたい!」と言っている姿を見て、女子美の魅力がしっかりと伝わるイベントだと強く感じました。今後も女子美祭や公開授業など、楽しい行事がたくさん開催されます。一度足を運んで、女子美の魅力を親子で体験してみてはいかがでしょうか。
イベント日程
イベント名 | 日時 |
---|---|
中高共通 公開授業 | 9月29日(土) 8:35~12:40 |
中高共通 公開授業 | 10月6日(土) 8:35~12:40 |
女子美祭 | 10月27日(土)・28日(日) 10:00~17:00 |
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