勉強もクラブ活動も全力で! 一生懸命だから楽しい“女子美ライフ”
inter-edu’s eye
美術に特化した世界でも稀有な中高一貫校である女子美術大学付属高等学校・中学校(以下、女子美)。美術と一般教科を両立させる教育を行うこの学校で、生徒たちはどのような毎日を送っているのでしょうか? 今回は生徒3名にインタビューを行い、気になる“女子美生の日常”に迫りました。
女子美の公式サイトをチェック≫先輩は憧れ! 人間性を成長させる充実のクラブ活動
インタビューに答えてくれたのは、剣道部に所属する中学2年生の3人組。クラブ活動や勉強、行事など幅広い質問について、本音で語ってくれました。
インターエデュ(以下、エデュ):女子美に入学したきっかけを教えてください。
Mさん:学校説明会に参加し、校内に飾られていた在校生の絵に感激したのが大きなきっかけです。
Nさん:小学校1年生のとき、女子美を志望していた姉と一緒に女子美祭を訪れ、校内の装飾や活気に惹かれました。今では、姉妹そろって女子美に通っています。
Tさん:工作が好きだったからです。私の姉も女子美の卒業生なのですが、女子美は祖母や母が卒業生だという人も多いですね。
エデュ:たくさんのクラブ活動がある中で、剣道部を選んだのはなぜですか?
Mさん:小学生のときから剣道をやっていて、入部体験に行ったところ、とても雰囲気がよかったので入部しました。TさんとNさんは初心者だったよね。私たちは剣道部で出会い、仲良くなったんですよ。個性も性格も全員異なりますが、だからこそお互いを補い合える良い関係が築けていると思います。
エデュ:インタビューが始まってから、みなさんずっと楽しそうで仲の良さが伝わってきますね。ところで先輩との関係はいかがですか?
Tさん:入部当初は先輩との接し方がわからず、ガチガチに緊張していましたが、先輩方が「もっと肩の力を抜いていいよ」と言ってくださり、打ち解けることができました。先輩は剣道に関する質問をすると、自分で調べてまで丁寧に答えてくださいます。人として尊敬する、憧れの存在です!
エデュ:剣道を始めたことで、自身に変化はありましたか?
Nさん:これまで何かに熱中する経験がなかったのですが、剣道と出会って生活が変わりました。集中力や忍耐力がつき、肉体的にも精神的にも強くなった気がします。剣道以外の物事にも真剣に取り組めるようになりました。
学年を超えて高めあえるクラブ活動≫何事にも手を抜かない姿勢が女子美生のスタイル
エデュ:勉強にはどのように取り組んでいますか?
Mさん:試験に向けて計画を立てて勉強しています。剣道を通して苦しいときに踏ん張ることの大切さを学んだので、クラブ活動後で疲れているときでも頑張って机に向かいます。
Nさん:私は試験直前に頑張る短期集中型です。歴史など、学習内容を絵に描いてまとめている人も多く、女子美らしいなと感じます。
Tさん:授業を集中して聞き、コツコツ勉強する生徒が多いですね。勉強とクラブ活動に加えて美術の課題があるので、みんな時間をうまく使うように意識していると思います。
エデュ:勉強もクラブ活動も美術も、すべて全力で取り組んでいるのですね。
Tさん:女子美生は適当にやることが嫌いで、何事にも本気で取り組むんです。だから、行事の盛り上がりもすごいですよ! 女子美祭(文化祭)はもちろん、球技大会まで驚くほど白熱します。
エデュ:特に思い出に残っている行事はありますか?
Nさん:やっぱり女子美祭ですね。クラスで団結して展示を行い、来場者のみなさんに好評をいただいたので、とても印象に残っています。
Mさん:千葉県館山市での春季スケッチ旅行です。1日で絵を完成させなければいけないので、短時間でどれだけ上手に描けるか、ドキドキしながら取り組みました。この旅行を経て、技術がグッと向上したのがうれしかったです。
1年を通して個性豊かな行事が盛りだくさん≫“美術が好き”という気持ちが生徒たちを繋ぐ
エデュ:充実した学校生活を送っているみなさんですが、将来の夢を教えてください。
Tさん:何かしらの作品をつくる人になりたいです。私も含め、女子美では既に将来のビジョンを明確に持っている人が多いと思います。
Mさん:絵本作家か、好きな洋服ブランドのデザイナーを目指しています。夢を叶えるため、女子美で絵の技法を習得しながら、自分にしか描けない絵やデザイン画を追求していきたいです。
Nさん:コンサートのグッズや衣装、舞台装置を作るのが夢です。最近は自分の絵が校内に飾られるようになってきたので、絵を描く仕事にも自信や興味が出てきました。この学校で育まれる“女子美生らしさ”を存分に活かせる仕事に就きたいと思っています。
エデュ: “女子美生らしさ”という言葉が出ましたが、みなさんが考える“女子美生らしさ”とは何か、教えてください。
Nさん:独自の創造力を持ちながら、自分の意見をしっかり発言できる強さを持っていることだと思います。
Mさん:お互いの個性を尊重し、それぞれの良さを認め合える感性があることです。
Tさん:美術が好きだという共通点があるから、誰とでもすぐ仲良くなれるところです。画力に自信がなくても入学後に上達するので大丈夫です。"美術が好き"だという気持ちさえあれば、女子美での生活はとっても楽しいと思いますよ!
社会に出て輝く女子美の卒業生たち≫編集者から見たポイント
各自のクラスごとに行う女子美祭の展示準備の進捗を報告し合い、大盛り上がりの3人。「そのテーマ、おもしろそう!」「オリジナリティがないと良い展示にはならないよね」と感想を熱く語り合う姿は青春そのもので、充実した学校生活の一端が垣間見えました。3人が「本当に楽しい!」と口を揃えておすすめする女子美祭に参加して、女子美独自の活気ある雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。
イベント日程
イベント名 | 日時 |
---|---|
中高共通 公開授業 | 9月29日(土) 8:35~12:40 |
中高共通 公開授業 | 10月6日(土) 8:35~12:40 |
中学校説明会 | 10月6日(土) 14:00~ |
女子美祭 | 10月27日(土)・28日(日) 10:00~17:00 ※ミニ学校説明会あり(予約不要) |
中高共通 公開授業 | 11月17日(土) 8:35~12:40 |
中高共通 公開授業 | 11月24日(土) 8:35~12:40 |
中学校説明会 | 11月24日(土) 14:00~ |
その他の連載コンテンツ
第6回感性や精神力、個性が磨かれる美術教育
女子美の根幹ともいえる美術教育にスポットを当て、美術の授業や美術の要素を取り入れた学校行事などについて詳しく紹介します。記事を読む≫
第4回保護者も子どもと一緒に大満足! 女子美の体験授業
約1,000人が来場した毎年恒例の大人気イベント『体験学習』の内容と会場の様子をレポートします。記事を読む≫
第3回将来像が明確に描ける“大学連携”のキャリア教育
中高大が連携して行っている手厚いキャリア教育の目的と成果について、生徒の声を交えて詳しくご紹介します。記事を読む≫
第2回“表現力×英語力”で未来を切り開く女子美の英語授業
美術教育と同時に英語教育にも力を入れている女子美中高。そのねらいについて英語科担当の佐野先生にお話をうかがいました。記事を読む≫
第1回美術を通して磨き上げる“人間力”
石川康子校長へのインタビュー取材から、女子美独自の校風やカリキュラム、美術教育を通して育まれる力など、唯一無二となる美大付属校の魅力に迫ります。記事を読む≫