inter-edu’s eye

2009年度、神田女学園中学校に導入された「クラス制」。目標とする進路に合ったクラスで過ごした1期生にあたる学年が、目覚ましい進学実績をつくって卒業しました。彼女たちの多くが希望の進路を叶えられたのは、なぜでしょう。その秘密をひも解きます。

2015年、生徒の進路が変わった!

難関大学進学実績が大きく伸長

合格実績表

最新の進学実績を見ると、4年制大学への進学者が増加しており、60%を超えています。とりわけ、GMARCHレベルの難関大学進学者が急増。また、国公立大学、海外大学への進学についても、安定した実績を積み上げています。国公立大学については、8年連続で現役合格者を輩出しています。

志望する大学を、一般入試で挑む生徒が増えているのも、最近見られる傾向の一つ。多くの生徒が、高い目標をもって学習に取り組んでいます。

選択肢が広がり、進学先が多様に

生徒の選ぶ学部・学科が、多様化しているのも近年の特徴です。一人ひとりが将来について考え、幅広い選択肢から自分の進むべき方向を決めています。

具体的には、以前から人気だった外国語系の学部に加え、国際関係の学部を選ぶ生徒が増えています。言語だけでなく、より広く世界のことを知りたい、という意識の表れです。また、将来の仕事に生かせる知識を身につけたいという思いから、経済・経営系の学部に進学する生徒も増えています。

良好な実績の背景にあるものって?

1.受験方式の多様化に応じた徹底指導
小論文講座

小論文講座

一般入試向けには、放課後に「受験対策講座」を実施。生徒たちは、受験科目に応じた講座を受講するほか、「苦手科目を伸ばしたい」「さらに実力をつけたい」など希望に合わせ、個別指導も受けられます。

AO・推薦入試向けには、「小論文講座」を早期から開講。志望理由書から小論文まで、入試に必要な“書く力”を段階的に身につけさせます。加えて、多くの教員が面接の練習相手となり、生徒がどんな質問にも答えられるようになるまで鍛えていきます。

2.海外への興味が高まる理由
海外大学へ進学したOGからのメッセージ

海外大学へ進学したOGからのメッセージ

神田女学園には、語学研修や短期・長期留学などの海外研修プログラムが充実しています。研修を経験した生徒たちは、現地で見聞きしたことから将来の目標を定めるようになることが多く、英検などの検定試験にも積極的に取り組むようになります。
また、海外大学に進学した卒業生も長期休暇中に学校を訪れ、後輩たちに海外大学の魅力について話してくれます。
学内には常勤のネイティブ教員もおり、これらの環境があることで、海外や異文化への興味が自然と高まっていくようです

3.クラス制、コース制による支援
卒業生によるキャリア講演会

卒業生によるキャリア講演会

中学には「アドバンストクラス」「フューチャークラス」「グローバルクラス(今年度スタート)」、高校には「特別進学コース」「進学コース」を設置。前者が国公立大学・難関私立大学、後者が有名女子大学・日東駒専ほか4年制大学進学を目標に掲げ、それに合わせた指導を行っています。

とくに、中学から入学した中高一貫生は、中学時から高校生と一緒に進路行事に参加します。そのため、早くから進路に関心をもって目標を見つけたり、日頃から高い意識をもって授業に臨んだりする傾向があるようです

生徒が希望を叶えられるように…

生徒が決定、学校が応援

大学体験ツアー

大学体験ツアー

生徒たちは、「大学体験講座」「大学体験ツアー」「OGガイダンス」「キャリア講演会」などの進路行事を通して、大学での学びの魅力や、将来の目標を見つけていきます。進路指導部は、そんな生徒の希望を親身になって聞きながら、それぞれに合った進学先を提案していきます。とはいえ、最終的に決定するのは生徒本人。その意志を尊重し、全力で応援する学校です。

では、なぜ生徒一人ひとりが高い目標をもって挑戦できるのでしょうか。それは、125周年を迎える伝統校でありながら、常に新しいものを取り入れて挑戦する神田女学園の校風があるからです。「生徒一人ひとりの進路希望を叶える」という進路指導方針は、いままでも、これからも決して変わりません。

編集者が見たポイント

「クラス制」導入から7年目となる2015年度、新たに「グローバルクラス」が設置されました。これにより、国際関係の難関大学、海外大学を志す生徒の増加が予想されます。変わらぬ進路指導方針と、進化し続ける教育内容を併せもつ神田女学園は、今後も、より多様かつハイレベルな進学実績を更新していくのではないでしょうか。

学校説明会・イベント一覧

説明会・イベント 日時
学校説明会 1月9日(土) 10:00~11:00
学校説明会 1月23日(土) 10:00~11:00