革新的な留学制度“ダブルディプロマプログラム”の魅力
inter-edu’s eye
創立129年の長い歴史と伝統を活かしながら、時代に即した真のグローバル教育を実践している神田女学園中学校高等学校(以下、神田女学園)。今回は来年度からスタートする独自の留学制度「ダブルディプロマプログラム」を中心に、生徒の多様なニーズに応えるバリエーション豊かな留学プログラムについて、詳しくご紹介します。
日本と海外、2つの高校卒業資格を取得できる
グローバルに活躍できる女性の育成を目指す神田女学園では、来年度からダブルディプロマプログラムを導入します。このプログラムはアイルランドの教育提携協定校・Rockwell collegeに18か月以上留学することで、日本とアイルランド両方のディプロマ(卒業資格)が取得できる次世代の留学制度です。
アイルランドの実績ある高校で学び、世界を知る
Rockwell collegeは首都・ダブリンから約2時間の郊外にあるアイルランド国内屈指の私立共学校で、学業はもちろん、スポーツや芸術にも力を入れているリベラルアーツ校です。実際に現地を訪れた校長の宗像諭先生は「森林や湖、歴史ある校舎などを有する広大なキャンパスは、学問に専念できるアカデミックな雰囲気とフレンドリーな教員と生徒に囲まれて、本物のグローバルスタンダードを学ぶのに適した環境です。生徒の学習モチベーションも自然に高まると感じました。現地ではホームステイをするため、学問に励むだけでなく、異文化交流や地域活動なども体験できます」と、その環境に太鼓判を押します。
ダブルディプロマプログラムの内容とは?
プログラムでは、まず中学1年生から高校1年生の春(高校入学生は高校1年生の夏)まで、現地の受け入れ基準である英検準2級以上を取得できるように学習を進めます。そして、高校1年生の夏に約1か月のトライアル留学を行い、英語や現地での生活に慣れていきます。このトライアル留学で現地の学習レベルに到達した生徒のみ、高校1年生の9月から高校3年生の6月まで留学し、Leaveing Certificate(LC:大学受験資格)を得るための学習に取り組むことができます。現地校で学ぶことでCEFR C1(英検1級レベル)以上の英語力に加え、グローバルスタンダードな思考力や表現力、知識、教養が身につきます。
2つの資格が得られ、進路の選択肢が広がる
高校3年生の6月に約1か月の認定試験が行われ、これをパスするとLCが与えられます。LC取得ができなかった場合でも、現地の高校過程終了資格を得ることができます。LC取得やアイルランドの高校の卒業資格は世界共通のアカデミック資格として知られる「国際バカロレア資格(IBディプロマ)」にも通じます。
帰国後は本学へ進学し、日本の高校卒業資格も取得できます。2か国の卒業資格を得ることで海外の大学へ進学したり、帰国生として国内の大学を受験できるなど、進路選択の幅が大きく広がります。
革新的女子教育で本物の言語運用能力を養う
神田女学園ではダブルディプロマプログラム以外にも、2週間の語学研修留学や3か月のターム留学、6か月以上の中長期留学など多様な留学プログラムを用意しており、生徒がそれぞれの目標にあった留学スタイルを選ぶことができます。また、6か月や1年の留学後は学年進行にあわせて進級できることも大きな特徴です。
本年度からはオーストラリアのマッコーリー大学と教育相互連携プログラムを開始しました。語学研修で大学を訪問したり、本校にインターシップ生を受け入れたりと、世界の大学のレベルを感じられる国際交流がますます盛んになっています。
さらに、海外大学への進学をサポートする「海外大学協定校制度」も充実しています。40校以上の教育指定校があり、一定の基準をクリアすれば希望者全員が進学できます。協定校の中には奨学金を支給する大学もあり、本気で海外大学へ進学したい生徒を後押ししています。
編集者から見たポイント
神田女学園では学力とコミュニケーション能力だけを養う従来の英語教育から脱却し、母語で考え、英語で相手に伝える力を養うための留学制度を充実させています。単なる留学経験に留まらず、海外校で卒業資格を得て帰国生としてのキャリアが形成できれば、今後の人生において非常に大きいアドバンテージになると感じました。
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