参加中の生徒が語る独自の留学制度・ダブルディプロマプログラムの魅力
inter-edu’s eye
多彩な留学制度を持つ神田女学園中学校・高等学校(以下、神田女学園)が今年から新たに導入したのが「ダブルディプロマプログラム」(以下DDP)。海外の学校に在籍して学ぶことで、現地校のディプロマ(卒業資格)も取得できる革新的な留学制度です。今回はプログラム導入前に自ら直談判してDDPに参加し、昨年8月からアイルランドの現地校で学ぶ高校2年生のアンナさんにインタビューを行い、DDPの魅力をうかがいました。
プログラム導入前に校長に直談判し、アイルランドへ
インターエデュ(以下、エデュ):DDPへの参加を決めたきっかけを教えてください。
アンナさん:昨年の6月頃に全校集会でDDPについて説明を受け、「参加したい!」と強く思い、その日のうちに校長の宗像先生に気持ちを伝えに行きました。プログラム導入前の参加を希望したにも関わらず、校長はとても前向きに私の想いを受け止めてくださいました。
エデュ:素晴らしい行動力ですね。もともと留学に興味があったのですか?
アンナさん:ずっと憧れを抱いていました。神田女学園への入学を決めたのも、留学制度が充実していたからです。私は小学5年生のときに母がプレゼントしてくれた洋楽のCDに魅了されて英語に興味を持ち、神田女学園が運営する英語スクール・KSSに通い始めたのですが、日に日に「海外で英語を学びたい」という思いが膨らみ、家族にも留学の意思を伝えていました。そのためか、両親はDDPに参加したいと打ち明けたとき、すぐに賛成してくれました。
エデュ:現地に行くまでに不安はありませんでしたか?
アンナさん:全くありませんでした。中学3年生のときにニュージーランドへの留学を経験し、英検2級に合格するなど、英語力には自信がありましたし、もともと社交的な性格と言われていたので、楽しみな気持ちでいっぱいでした。
DDPについてより詳しく知る ≫毎日が刺激的! 多様な価値観に触れ、視野が広がった
エデュ:アイルランドでの学校生活はいかがですか?
アンナさん:キャンパス内に湖があるなど、自然豊かな心地よい環境の中で、充実した毎日を過ごしています。学校は朝8時に始まり、1コマ40分の授業を9コマ受けた後、自習時間が2時間設けられていて、みっちり勉強に励める環境です。1学年約100人の中でアジア人が数人しかいないので、始めは緊張しましたが、勇気を出して自分から話しかけたらすぐに打ち解けることができました。神田女学園在学中にネイティブの先生と積極的にコミュニケーションをとっていた経験が、友達作りに非常に役立ったと感じます。
エデュ:これまで苦労したことを教えてください。
アンナさん:日常会話には困りませんでしたが、授業では難しい英単語が頻出するので、理解するのに苦労しました。わからないことがあればすぐに先生に質問し、教科書をすべて日本語に訳して読み込むなど、努力を重ねた結果、乗り越えることができました。
エデュ:特に印象に残っている思い出を教えてください。
アンナさん:毎日が刺激的で思い出深く、絞るのが難しいですが、アイルランドが発祥の地といわれているイベント・ハロウィンが楽しかったです。仮装して近所のお家を訪問しお菓子をいただいて、本場ならではの雰囲気を味わうことができました。また、全校生徒の中から希望者が特技を披露する『タレントショー』への出演も記憶に残っています。私はピアノ演奏に加え、アイルランド人の友人と一緒にK-POPを踊ったのですが、観客みんなが立ち上がって拍手を送ってくれて、大盛り上がり!見事優勝を飾ることができ、学校内でも有名人になりました。
エデュ:日本とは異なる環境に身を置いて、自分自身に変化はありましたか?
アンナさん:アイルランドの授業は先生の話を聞くことよりも生徒同士の意見交換に重点が置かれていて、生徒の中には先生の話をさえぎって発言する子もいます。そういった同級生の姿勢に感化されて、私も自分の意見を積極的に発信するようになりました。また、アイルランドは非英語圏のヨーロッパの人々の留学先として人気で、Rockwell collegeにも様々な国籍の生徒がいるため、授業の意見交換の際は「スペインでは」「ドイツでは」といったように国ごとの意見や価値観を知ることができ、視野が広がるように感じます。
ネイティブ教員が12名!充実の英語教育 ≫将来は日本語と英語を使って海外で活躍したい
エデュ:今後の目標について教えてください。
アンナさん:海外の大学へ進学し、将来は母語である日本語と英語を使って、海外で働きたいです。また、趣味で行っているスペイン語とロシア語の勉強も続けていきたいと思っています。
エデュ:英語以外の言語の習得にも励んでいるのですね。
アンナさん:スペイン語はアイルランドでスペイン人と交流する機会が多いから、ロシア語は神田女学園在学中の北京国際学生サマーキャンプでロシア人と仲良くなったことをきっかけに勉強を始めました。アイルランドはアイルランド語が第一言語で、複数の言語を話せる人が多く、ホストブラザーも4カ国語話せるので、私も自然と多様な言語を話したいと思うようになりました。
エデュ:これからDDPや留学に参加する後輩へ向けて、メッセージをお願いします。
アンナさん:授業では自分の意見を持つことが何よりも重視されます。多く発言すれば高評価がもらえるので、様々な意見をしっかり聞きつつ、発言できるようにしておくといいですよ。また、留学先では、困っていても黙っていたら誰も助けてくれません。自分から質問したり、やってほしいことがあれば頼むことが大切です。
海外大学へ進学も! 卒業生の進路をチェック ≫編集者から見たポイント
ホームシックになることもなく、アイルランドでの学生生活を楽しんでいたというアンナさん。新型コロナウイルスの影響で4月に一時帰国しましたが、「早くアイルランドに帰って勉強の遅れを取り戻し、友達とも遊びたい!」と語る彼女の瞳はキラキラと輝いていました。DDPは国内で導入している学校がまだ4校しかない貴重なプログラムです。もちろん、DDP以外でも中長期留学や国際交流がさかんな同校。気になる方はぜひ説明会などを訪れて、プログラムの詳細を知っていただきたいと思います。
今後のイベントスケジュール
イベント名 | 日時 |
---|---|
【高校】教育内容説明会 | 9月26日(土) 14:00~ |
【高校】教育内容説明会 | 10月10日(土) 14:00~ |
【中学】教育内容説明会 | 10月17日(土) 14:00~ |
【高校】教育内容説明会 | 10月31日(土) 14:00~ |
【中学】教育内容説明会 | 11月8日(日) 9:00~ |
連載コンテンツ
海外の難関大にも合格! 今年度の中学入試と大学合格実績を総括
今年度の中学入試と大学進学実績について、入試広報部長の佐藤晋先生と進路指導部長の有馬史彦先生に詳しくうかがいました。記事を読む≫
居心地がよく機能的な温かみあふれる施設
神田女学園は東京23区の中心地・千代田区に学び舎を置き、その居心地のよさが在校生から好評を得ています。今回は特に人気が高い校内の4施設の魅力を詳しく紹介します。記事を読む≫
学習面も心もケア! 休校中の手厚いオンライン対応
ウイルスから生徒を守るため、3月から5月末までを「自宅学習期間」としていた神田女学園。自宅学習期間における学校のさまざまな取り組みを、詳しくお伝えします。記事を読む≫
革新的女子教育で自分の人生をデザインできる女性になる
伝統を大切にしながらも大胆な学校改革を推進する神田女学園。宗像諭校長にインタビューを行い、学校改革に対する思いや次世代の女子教育について、じっくりお話をうかがいました。記事を読む≫
スペシャル動画
-
3:00
女子校の探究授業に密着!
先生と生徒のインタビューも紹介
2023年1月4日
授業紹介
-
3:02
少人数制の英語の授業
気になる授業の内容について生徒がご紹介
2022年8月23日
授業紹介