多様な受験生を受け入れる
努力の成果を示せる神田女学園の入試

多様な受験生を受け入れる 努力の成果を示せる神田女学園の入試

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神田女学園中学校高等学校(以下、神田女学園)には、充実した言語教育に惹かれた生徒が多く入学しています。2014年度からは『適性検査型入試』が導入され、公立中高一貫校を目指す受験生の併願校としても人気が高まっています。今回は来年度から新たに加わる「得意科目型入試」と特待生選抜入試で選択できるようになった「4科必修型入試」に代表される神田女学園の豊富な入試形態に注目し、各入試の詳細や入試直前期に知っておきたい試験対策などについてお伝えします。

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基礎学力の定着度を評価する入試

神田女学園には受験生の多様な力をさまざまな角度から評価する入試制度が5つもあります。各入試に共通する評価基準は、「基礎学力がしっかりと定着しているか」ということです。それは入学試験でありながらもこれまで努力してきた力を評価することによって自己成長実感を持ってもらいたいからです。
はじめに、昨年度入試で高い支持を得ている『2科選択型入試』と『適性検査型入試』、『新思考力入試』の特徴や出題傾向などについてご紹介します。

2科選択型入試:基本問題が中心、特待生を狙う受験生にも

国語・算数・英語の中から2科目を選択できる入試です。2科型の対策を行ってきた受験生はもちろん、すでに本格的な英語の学習を始めている受験生にとっても魅力的な入試といえます。基礎学力の定着を確認する基本問題が中心のため、日ごろから丁寧に学習してきた成果を発揮しやすい入試です。2月1日午後、2月2日午後は特待生選抜となっているため、英語の得意な受験生は特待生を狙うのもおすすめです。

適性検査型入試:公立中高一貫校の併願や総合力で実力を発揮

教科を超えた総合的な出題構成で、公立中高一貫校を目指して勉強に励んできた受験生や4科目をバランスよく学習してきた受験生が力を発揮しやすい入試です。「適性検査Ⅰ」は読解と記述を中心とした問題構成で、3000字程度の文章を要約する力と自分の考えを文章に組み立てる力が求められます。「適性検査Ⅱ」は教科横断型の総合問題で、資料やデータを正確に読み取る力、リード文を読み自分の考えを表現する力、必要なデータを選んで正確に計算する力の総合力が評価されます。公立中高一貫校の併願模試型ではなく神田女学園の学びに対するメッセージが強く込められた入試のため、この入試で入学した生徒は、思考力や他者と協働する力の伸びが著しいそうです。

新思考力入試:オリジナリティや創造性を文章で表現

新思考力入試は写真・図表・リード文などの与えられた条件から思考し、自分なりの考えを文章で表現する出題構成となっています。

2018年度新思考力入試問題
【2018年度新思考力入試より】
問:この写真はある一場面を写したものです。この写真を見て、どのような様子かを説明した上であなたが思ったことを300字〜400字で書きなさい。

採点は独自の「KANDA思考コード」に基づいて、「知識・思考・創造」の観点から加点方式で行われます。神田女学園は自分の考えを相手に伝わるように的確にまとめる『ロジカルシンキング(論理的思考力)』と、物事を多角的に捉え創造する『クリティカルシンキング(批判的思考力)』を養う学習環境が整っている学校です。その入り口(スタート)として新思考力型入試はあります。「あなたの考えるプロセスを私たちに見せてください」というメッセージが出題に込められています。

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神田女学園で伸びる生徒たち

自分の力を発揮して入学した生徒たちの入学後の様子についてうかがうと、「『2科選択型入試』で英語を選択して入学した生徒たちは本校の充実したグローバル環境の中で着実に力をつけ、中学校卒業までに英検2級に合格する者も多くいます。」と先生は語ります。

留学や国際交流にも積極的に参加し、グローバルな人材へと成長。
留学や国際交流にも積極的に参加し、グローバルな人材へと成長。

また、適性検査型入試で入学した生徒たちは、何事にも興味を持ち、納得がいくまで自分で調べて研究する姿勢が身についているため、さまざまな問題点を調べて話し合い、自分なりの最適解を見つける探究型学習「プロジェクト学習」でその力をより伸ばしているといいます。

プロジェクト学習の成果はプレゼンテーションで発表。人前で話す能力も養われる。
プロジェクト学習の成果はプレゼンテーション形式で発表。主体的に問題や課題を解決し、それを人に伝えることのできる力を養う。
言語学習をベースにした「リベラルアーツ教育」≫

2019年度から新たに導入する2つの入試

2019年度からは「4科必修型入試」と「得意科目型入試」を導入する神田女学園。4科必修型入試は、「4科型の入試に向けて努力を続けてきた受験生に、敬意を表すため」という思いから導入しています。また、得意科目型入試は国語・算数・英語から1科目を選択できる入試です。導入には、「得意な活動と同様に、自分の得意な教科をアピールする入試があってもいいのでは」という思いと多様な受験生を受け入れる学校としての教育環境が整っているからこそ導入できています。

先生が特別に直伝! 神田女学園の入試対策法

入試対策について、入試広報部の田中先生にうかがいました。

田中先生:入試形態は5つありますが、入試のコンセプトはすべて同じで『基礎学力の定着を評価する出題構成』です。なぜなら、神田女学園が目指す『主体的に考え行動することができる女子の育成』には、基礎学力が必要不可欠だと考えているからです。
正しく知識を理解し活用する問題や基礎学力の定着を確認する問題、文章を読み取り正確に解答する問題、自分の考えを文章にして表現する記述問題、資料やデータから数字を読み取り計算する問題など、教科の枠を超えて実社会につながり、自身の成長が実感できる入試問題を用意しています。どの入試形態を選んでも、今まで努力してきた受験生の力をきちんと評価できる内容が用意されています。

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受験生へメッセージ

田中先生:神田女学園は128年の歴史を持つ伝統の女子教育校として、グローバル世界に目を向けた取り組みと各教科の丁寧な指導体制を整え、次世代ための革新的な教育を行っています。ご興味のある方は、一度学校説明会にご参加ください。また、みなさんが努力の成果を示せる多様な入試があります。日程が許す限りぜひ何度でもチャレンジしていただきたいと思います。

ネイティブ教員たち
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編集者から見たポイント

創造力や独創性を文章で表現するような種類豊富な入試があるからこそ、学習に高いモチベーションで入学し、革新的な教育で生徒たちがぐっと伸びるのだと納得しました。12月には実際の受験へ向けての入試の解説やアドバイスを行う『出題傾向解説会』が開催されます。ぜひ参加して、神田女学園の入試と学校の魅力を感じてください。

今後のイベントスケジュール

イベント名 日時
入試模擬体験 12月16日(日) 8:30~
クリスマスコンサート 12月22日(土) 13:30~15:00
出題傾向解説会 1月19日(土) 14:00~
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