留学を超えた「リュウガク」とは?
アイルランドの教育提携校に18か月以上留学することで現地の卒業資格を得られるDDPは、2020年度に本格開始となります。このプログラムについて宗像先生はこのようにお話しされます。
「DDPは従来の留学の概念とは一線を画しています。これまでの留学は、英語のアウトプットや異文化理解などを経験することがメインでした。しかしDDPは、経験を得るだけに留まらず、現地校の卒業資格を得ることで『帰国生』となって本校に戻れるのです。これは大きく留学の概念を変えると思います。それゆえ留学を超えた、次世代の『リュウガク』と呼んでいるのです。」
2020年スタート! アイルランドダブルディプロマプログラム ≫アイルランドDDPだけではない! 本当のグローバル教育のための留学制度も充実!
神田女学園では「言語習得」に力を入れた教育を行っているため、DDP以外の留学制度も充実しています。
例えば、「トリリンガル教育」。英語だけでなく母語と第二外国語も学び、社会に出たときのアドバンテージをつくる本格的な言語教育を行っています。この教育を通して、生徒たちは外国語を学ぶことに強い興味と関心を持つようになるといいます。
「言語を学ぶだけではなく、身につけた言葉をアウトプットし、意思の疎通ができて初めて『使えるようになった!』 と思えるはずです。そのために、2週間程度の短期語学研修と、3~12か月の中長期留学などもできるようにしています。」(宗像校長)
短期語学研修は、海外教育連携校であるマッコーリ大学(オーストラリア・シドニー)や、姉妹校のソウル女子校(韓国・ソウル)、甘泉中学校高等学校(中国・上海)などで実施されます。2年に1度行われる「フランス語学研修」も実施。その他にも、アイルランドやニュージーランドでの語学研修も実施予定とのことです。
中長期留学は3か月・6か月・12か月から期間を選択でき、滞在先もアメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドなど多方面にわたります。3か月留学は全コースの生徒が対象で、学校も積極的に参加を認めています。留学が必須となる高校グローバルコースでは、3か月と6か月の留学も選択できますが、ほとんどの生徒が12か月を選択するそうです。
「今年は、12か月留学でアイルランドとイギリスの2か国への滞在を希望する生徒も出るなど、留学制度を活用する生徒が増えてきました。また、実は3か月留学の滞在先に韓国を選ぶこともできるんです。他にはなかなかないと思います。本格的に言語を学んだり文化に触れたりしたい生徒にとっては魅力的なプログラムだと思います。」(宗像校長)
多様な「リュウガク」制度を詳しく見る ≫2020年度 さらに充実する留学制度に大注目!
来年度は、DDPの本格開始に伴ってさらに留学制度が充実するそうです。
「単発で思い立ったときに留学するのもよいですが、やはり学習進度に合わせて計画的に現地に行くことも大切だと思います。ある程度英語力を高めてからでないと現地に行っても意味がなかったり、何もしないで終わってしまうケースもあったりするからです。
例えば中学生は、1年次に学内のK-SALCプログラムを活用してのネイティブ教員とのレッスンやオンライン英会話で英語に親しみます。そして2年次に短期語学研修に参加し、3年次には全員がニュージーランドにホームステイ留学をします。
高校生は、1年次の夏からDDPに参加することもできますし、短期語学研修か3か月留学にも参加できます。グローバルコースの生徒は、1月からそれぞれの留学先に出発します。留学した生徒に刺激を受けて、2年次から韓国留学や英語圏への語学研修に行く生徒も増えてきています。
ここまで計画的に、かつ丁寧に学校がサポートするのも珍しいかもしれませんね。
来年度はさらに、姉妹校の協力によりニュージーランドでもDDPを始めることになりました。アイルランドがグローバル理解をメインにしているのに対して、ニュージーランドのプログラムは本物の英語力と卒業資格(NCEA)取得を目指します。いよいよ本格的な次世代の留学プログラムが整いつつあると手ごたえを感じています。」(宗像先生)
生徒がつづる「リュウガク物語」 ≫編集者から見たポイント
神田女学園の留学制度は、自分の目標や習熟度によって選択できる充実の制度です。英語圏でなく多方面に留学できるのも、これまでの留学を超えた「リュウガク」なのかもしれません。国内でも4校しかないDDP。そのうち現地で学ぶ「現地型」は、神田女学園が最初に始めた本格的なプログラムです。今後どのように進化し生徒が成長するのか、本当に大注目です!
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