inter-edu’s eye
今回「駒込中学校説明会」に潜入したエデュ編集部は、駒込中学・高等学校の教育の要となる「精神」に触れてきました。この日は「給食試食会」も開かれ、お手伝いされていた在校生の保護者の方々にもお話をうかがっています。駒込での教育はどのように生徒に活きているのでしょうか?
自分を後にし、他の人を思う教育
一隅を照らす
駒込中学・高等学校の建学の精神である「一隅を照らす」。これは、自分が置かれた場所で精いっぱい努力し、明るく光り輝くことができる人こそ国の宝、という意味の言葉です。この日お話しされた中学教頭の角田先生によると、「自分のことを後にし、他の人の利益を考える『忘己利他』の精神にも繋がる」とのこと。駒込では、このような仏教の教えをもとにした人間教育を実践しています。
卒業していく生徒たちを見ていると、この精神がしっかりと身についていることを実感できると言います。例えば、授業の前に行う「黙想」を通して、生徒たちは、集中が必要な場面では自然と気持ちを切り替えられるようなっていく、とお話しされました。
食を通して身につける駒込の精神
駒込の特色である「日光山研修」では、一切の音を立てずに食べる食事の作法に取り組んだり、農村体験で食べ物への感謝の気持ちを育んだりしているそうです。
では、中学校で実施されている給食ではどうなのでしょうか? 給食試食会でお会いした在校生のお母さま方に、中学3年間を通してお子さまに身についたことをお聞きしてみました。
「食事作法のことを言わなくても、自分で気にして食べるようになったので、よかったです。」
■中学から内進の高2生(柔道部)のお母さま「感謝して食べるということが、身についたと思います。そこから、仏教への興味も出てきたみたいで、本人の中で興味が広がっていくのは嬉しいですね。」
食事作法や感謝の心が、お母さまにも分かるかたちで、きちんと身についているのですね。
ちなみに、お母さまにとってもうれしい「給食」制度。今回のメニューは、エビクリームライスにほうれん草とコーンのソテー、野菜とベーコンのスープ、それにももゼリーとオレンジでした。エビクリームライスのご飯は、にんじんが入ったバターライスになっており、手が込んでいる!エデュスタッフも実際に頂いたところ、栄養バランスも良く、味付けも大人が食べても満足できるもので、箸が止まらないほどでした!
自分らしく可能性を開いてほしい
冒頭で触れたとおり、仏教に基づく教育を実践している駒込ではありますが、この日ご挨拶された河合校長によると、「他校とは違い国家仏教としての天台宗の学校なので、どの宗派の方でも来られます。」とのこと。本山の資格を持っているので、仏教連盟の会長校のような役割も担っており、20校近くの学校が集まった弁論大会や、スポーツの試合を行っているそうです。
難関国公立大・私立大に進学する生徒が多い一方、部活動も盛んな駒込は、運動部・文化部ともに盛んな学校。だからこそ「自分の居場所」が持てます。河合校長も、「一人ひとりの生徒が、自分らしく可能性を開いてくれればよしとしている学校です。たとえば、東京藝術大学にも毎年進学していて、校内にも様々な絵が飾ってあります。いろいろなお子さまに入学してほしいですね。」と語られました。
「一隅を照らす」精神は、他の人を思い、様々な考え方を認め合う校風にも結び付いているのだと思います。だからこそ、進学校でありながらも、生徒たちは多様な進路を見出していけるのですね。
イベント日程
イベント名 | 日程 | 時間 |
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おもしろ理科実験教室 | 7月30日(土) | 9:30~ 13:30~ |
授業体験会<ICT&英語> ※英語の入試対策有 | 8月26日(金) | 13:30~15:30 |
授業体験会<ICT&国算> ※国算の入試対策有 | 8月27日(土) | 13:30~15:30 |
クラブ体験会 | 9月18日(日) | 10:00~12:00 |