駒込中高の新入試! 国際先進コースの生徒が語る学校の魅力
inter-edu’s eye
2019年度から駒込中学・高等学校の入試に新たな形式が加わります。従来の2科・4科・3科(2科+英)、適性検査型に加え、表現力や発想力が問われる入試を導入。そこで今回は新しい入試の概要と国際先進コースについて教頭の本田先生にお話いただき、さらに国際先進コースで学んでいる生徒にも普段の勉強や生活についてお話をうかがいました。
2019年度新入試について
インターエデュ(以下、エデュ):適性検査型入試について概要を教えてください。
本田教頭:適性検査型は、思考力や判断力を見る入試で、発想して伝えることができるかがポイントになります。教科横断型であり、与えられた資料から考えたことを発信する力が問われます。公立を目指しているお子さまも受けやすいかと思います。2月1日(金)午前の適性検査型の問題は小石川中等教育学校を意識して制作し、2月1日(金)午後と2月2日(土)午前の適性検査型の問題は、適正Ⅰに該当するものを“思考表現”とし、適正ⅡやⅢに該当するものを“数的処理”として作成しているので、都立・国立の中学校にチャレンジする人全般にぜひ受験していただきたいです。
エデュ:STEM入試について概要を教えてください。
本田教頭:STEM入試は2つの試験から成り立っています。ひとつはアルゴリズム・四則計算です。これはペーパーテストになります。そしてもうひとつはプログラミングなので、パソコンの前で試験を受けてもらいます。プログラミングに正解はありません。自由な発想で作ってアピールできるかが問われます。
エデュ:アルゴリズムは具体的にはどのような力が求められるのでしょうか。
本田教頭:例えば、「8」「4」「3」「7」の数字のカードを隣にしか動かせない条件で小さい順から並べるにはどうしたらよいかという問いに対して論理的に説明することが求められます。どのように考えたのが、という過程を大切にし、順序立てて考える力や論理力を測ります。解答はひとつではありません。
エデュ:プログラミングは初心者でも受けられるのでしょうか。
本田教頭:「スクラッチ」というプログラミングソフトを使って試験を行います。パソコンを触ったことがないと厳しいかもしれませんが、体験会を実施しますので、吸収力の高いお子さまであれば対応できるかと思います。試験時間が長いのであきらめずに考える力も求められます。
エデュ:自己表現入試について概要を教えてください。
本田教頭:STEM入試は理系に強いお子さま向けといえますが、自己表現入試は文系が得意なお子さま向けではないかと考えています。5ミリ方眼用紙にイラストやグラフを交えながらプレゼンテーション資料を作っていただきますが、試験場所の図書室内にある蔵書を参考にしたり、パソコン・iPadで検索しながら進めていただけます。また、お茶やお菓子も用意するので、試験中に自由に休憩を取っていただいて構いません。時間内に終えられるか判断する力も測ります。自己表現入試は2種類あり、課題に対して新しい『お仕事』を生み出す「クリエイティブ型」と対立する2つの意見を読んで自分の考えはどちらなのかを道筋を立てて説明する「ディベート型」があります。「クリエイティブ型」または「ディベート型」のどちらかを選択して資料を作っていきます。
エデュ:それぞれの入試に向けてどんな準備をしておくと良いですか。
本田教頭:すべての入試にいえることですが「なぜ」という気持ちを大切にしてほしいですね。こうした「なぜ」という気持ちが将来的に論理的思考力につながっていくと考えています。具体的な対策についてはSTEM入試も自己表現入試も体験会を実施しているので一度参加していただければ流れがつかめるかと思います。
国際先進コース生徒インタビュー
国際先進コースに通う生徒はどのような学校生活を送っているのでしょうか。生徒4人に話を聞きました。
エデュ:駒込中高を受験したきっかけを教えてください。
Aくん:父親から英語に力を入れている学校と聞いて興味を持ったのがきっかけです。
Dさん:適性検査の勉強をしてきたので受験スタイルが自分に合っていると思い志望しました。
エデュ:国際先進コースを選んだ理由を教えてください。
Bくん:将来を考えると英語は必要だと思ったので国際先進を選びました。
Cさん:より高いレベルを目指して勉強したいと思い国際先進に決めました。
エデュ:学校生活はいかがですか。
Bくん:ぼくはテニス部に所属しています。今まで経験がなかったので最初は難しかったのですが、経験者の友人から教わって少しずつできるようになってきて楽しいです。
Dさん:私はバスケットボール部です。私もバスケは初めてだったのですが、友人と練習するのが楽しいです。
エデュ:授業はいかがですか。
Cさん:iPadを使った授業が新鮮です。例えば国語の時間にほかの人の意見をタブレットで確認できるのでためになります。
エデュ:将来の夢はありますか。
Aくん:英語を使った仕事に就きたいです。ユネスコの職員に興味があります。
Bくん:塾の先生です。小学5年のとき算数が苦手だったのですが、塾の先生が教えてくれて克服できました。その先生のようになりたいです。
Cさん:絵を描くのが好きなので漫画家です。
Dさん:小さいころ早く生まれて病院にお世話になったそうなので、医者になって恩返しがしたいです。
エデュ:駒込中高の魅力を教えてください。
Aくん:月・火・金には上級者向けの講習があります。勉強する人を熱心に応援してくれる学校だと思います。
Bくん:黙想して気持ちを作ってから授業が始まるので、落ち着いて授業に臨めるのが好きです。
Cさん:教科によって違いますが、自主的な勉強を促すために宿題は出さず小テストがたくさんあります。自主的に勉強する習慣が身につくのは魅力だと思います。
Dさん:夏休みにはペッパーを動かすプログラミングの講習もあり楽しいです。
編集者から見たポイント
表現力や発想力が問われる駒込中高の新入試。受験料も改定され、従来通りの何科目受けても最大3万円に加え、2月1日(金)・2月2日(土)の入試において同日で午前・午後の連続受験をする場合は、受験料が1回分になるのでチャレンジしやすくなります。具体的な試験内容を理解するためには12月16日(日)に行われる体験会に参加するのが一番。親子で足を運んで体験してみてはいかがでしょうか。
イベント日程
実施日 | イベント名 |
---|---|
11月17日(土) 14:30~16:30 | 受験生必見! 過去問解説(予め問題をホームページよりダウンロードし、ぜひ一度解いてからご来校ください) (STEM入試体験会 同時開催 自己表現入試例題配布) |
12月16日(日) 10:00~/14:00~ | 入試問題の傾向と対策 過去問体験と解説(午前:A1私立型 午後:A2適性検査型) 午前・午後ともに、B:STEM入試体験、C:自己表現入試体験を実施 |
1月13日(日) 10:00~12:30 | 合格力UP入試トライアル ―これをやれば10点UP!― |
その他の連載コンテンツ
第2回給食試食会で分かった!在校生保護者から見た駒込中高の魅力
駒込中高の人気イベントである給食試食会は、在校生の保護者と本音で話せるチャンス! 受験を考えている方必見! 記事を読む≫
第1回厳しい修行を通し自分を見つめる駒込中高の比叡山研修
駒込中高の中でも特徴的な学びである『比叡山研修』6時間の山道を歩く回峰行など、ハードな修行に編集部が密着してきました記事を読む≫