少人数教育で個性を伸ばす―保護者が語る明法中学・高等学校
inter-edu’s eye
「生徒11人に教員1人」という少人数教育を徹底する明法中学・高等学校(以下、明法)では、生徒の個性を大切にする姿勢を重視。そこから生徒と教員の信頼感が生まれ、先進的な教育活動の土台になっているとのことです。今回は卒業生の保護者からお子さんがどのような学校生活を過ごしてきたかを聞き、外からはなかなか見ることが難しい学校の雰囲気に迫ります。
生徒と先生の距離が近い「一人ひとりに寄り添う指導」
O・Mさん
男性。お子さまは2018年度卒・成蹊大学に在学中。
I・Eさん
女性。お子さまは2019年度卒・青山学院大学に在学中。
インターエデュ(以下、エデュ):お子さまが明法に入学したきっかけ・理由を教えてください。
O・Mさん:明法を訪問して、生徒が「伸び伸びした表情をしている」「先生と率直な接し方をしている」と気づいたことがきっかけです。中学受験時代の息子はよく言えば天真爛漫、別の言い方をすれば同級生より幼い面がありましたが、そんなところも尊重してもらえそうだと感じました。そして、その期待どおりの6年間を過ごすことができました。
I・Eさん:体育祭・文化祭で、生徒の対応や挨拶がすてきだったので明法生のような生徒になれたらと思い、入学してほしいと思いました。
エデュ:明法について強く印象に残ったのはどんなところですか。
O・Mさん:学業の面で、子ども本人の理解度・到達度を見てくれる姿勢を常に感じてきました。そのおかげか、起床時刻・学習時間・就寝時刻を計画させる指導「3点固定」についても、息子は過度に抑えつけられているとは感じていなかったようです。毎日のように学校での出来事を話してくれるので、充実した学校生活を送っていると安心できました。
I・Eさん:明法では、先生と生徒の距離が近く、一人ひとりの性格を把握してくれて寄り添うように指導してくれたと感じています。学習で分からないことがあるとき、職員室に聞きに行けば、いつも丁寧に教えてくれていました。少人数教育を徹底しているため、学年の垣根なく、対応してくれたとも聞いています。
「勉強合宿」「ターム留学」「マンツーマンの論文指導」-明法の教育活動
エデュ:学習指導については学校も力を入れているそうですね。
O・Mさん:定期考査前の勉強合宿は、学習が足りないところを見つけ、また集中力を養う経験ができる非常によいプログラムでした。そのほかにも、部活動顧問の先生のもとで勉強会もあり、メリハリのある学習姿勢を身に付けられました。自宅学習についても学校から指導してもらったおかげで、毎日やる意識が根付いていきました。
I・Eさん:うちの息子も1日3~6時間は勉強していましたね。明法では学習習慣づくりももちろんですが、ユニークな教育活動もいろいろあって面白かったです。中学校卒業時の論文は、子どもが決めた題材に合わせて専門性の高い先生がマンツーマンで完成まで面倒を見てくれました。また3か月間のターム留学ではホームステイ先で英語が通じる体験ができ、異文化に触れながら自立・自律に向かう気持ちも育ちました。とてもよい体験ができたと息子は喜んでいました。
「オーケストラ授業」で成功体験。感受性豊かに
エデュ:明法のユニークな教育活動と言えば、楽器をプロから習い、演奏会に向けて上達を目指す「オーケストラ授業」がありますが、お子さんはどのように取り組んでいましたか。
I・Eさん:楽器未経験でしたが、音楽に興味を持ち楽しみながら練習に打ち込んでいました。中学3年生の演奏会にみんなで挑戦し、成功した経験がその後のチャレンジ精神を育んだと実感しています。感動的な演奏でしたね。高校生になるとオーケストラ授業が終わって寂しいらしく、楽器を習いにいくようになりました。
O・Mさん:友人とコミュニケーションをとりながら演奏することが息子の成長の糧になったようです。また、思春期の男子が「クラシック音楽が好き」だと当たり前に言える環境は、感受性を伸ばす上で大きな効果があるのではないでしょうか。演奏会は全員でいい音楽をつくろうという気持ちが伝わり、達成感が表情に表れていたことが強く記憶に残っています。
エデュ:6年間を振り返って、受験生を持つ保護者にメッセージをお願いします。
I・Eさん:明法は多感な時期にさまざまな経験ができ、その後の人生を変える学校だと思います。普段の学校生活もいい環境で送ることができ、息子は思いやりがありながらも冷静で、そのうえ物事に感謝する気持ちのある子に育ちました。信頼できる仲間に囲まれたおかげでしょう。
O・Mさん:先生方が子どもに目線を合わせ、個性を尊重してくれたことは、子ども同士のコミュニケーションにもいい影響があったと思います。息子は友人を理解して良好な関係を結ぶことができるようになったからです。また、明法は保護者からの要望にもしっかり対応する「生徒と保護者を近い距離感で見てくれる学校」です。在学6年間は、子どもを伸び伸びと育てたいという願いに応えてもらえました。
編集者から見たポイント
明法の少人数教育と「個性を尊重する校風」は密接に関係しているようです。コロナ禍においても、明法は”we are one”を合言葉に全員で生徒をよく見ていました。そうした学校ですので主体的に物事を考えることが求められ時代にもマッチしている先進的な学校であると感じました。
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