他校と一線を画す「進学実績」が生まれる理由

他校と一線を画す「進学実績」が生まれる理由

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東大や医学部をはじめとした超難関大学への合格者を多数輩出している茗溪学園中学校高等学校(以下、茗溪学園)。毎年堅実な進学実績を残している背景には、茗溪学園独自の進路指導があります。今回は、茗溪学園の進路指導に迫ります。

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近年の大学合格実績から見える教育プログラムの成果

毎年コンスタントに超難関大学への合格者を輩出している茗溪学園の大学合格実績を見ると、東大や東工大など国公立大学の合格者数が増加傾向にあることが分かります。

特に創立時から所縁の深い筑波大に関しては、毎年10人以上が合格。茗溪学園の伝統ともいえるでしょう。国公立、私立を問わず、医学部の合格者が2桁いるのも大きな特徴です。文部科学省から2期連続でSSH(スーパ―サイエンスハイスクール)の指定を受けるなど、理数教育で高い評価を受ける論文や校外学習に力を入れているのも一つの要因と考えられます。私立大学では早慶などの最難関大でも毎年二桁の合格者数をキープし、安定した進学実績を残しています。

また、帰国生が多く国際教育に力を入れている茗溪学園ならではの特徴として、海外大への合格者が多いのもポイントです。アメリカ、イギリス、オーストラリアなど、卒業後に世界を舞台として活躍する生徒も多くいます。

2019年度の大学合格結果(※平成31年3月・卒業生260名)

2019年度の大学合格結果(※平成31年3月・卒業生260名)

こうした高い進学実績は、茗溪学園の特色ある教育の成果ともいえます。その一つが「自ら学び・成長していく能力」の基礎として6つのスタディスキルを身につける教育プログラムです。

単なる学習だけではなく、「体験を通して学習し考えること」「必要な情報を自ら収集し取捨選択し、再構成すること」「思考し構成した情報を記述し表現していくこと」という高い目標を設定。「知識」「経験」「体力」「創造性」「国際性」「ICT」の6つのスキルを備えたうえで社会に出てから活躍できる人材を育てています。

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圧倒的な進学実績の裏側にある“理念に基づく進路指導”

前述の優れた進学実績の裏側には、充実した教育プログラムのほかに独自の進路指導があります。進路指導の基本方針について、進路指導部長の榊原里佳先生より「根本となる考えは建学の理念にあります」と説明してもらいました。

■進路指導の方針
人類ならびに国家に貢献しうる「世界的日本人」を育成すべく知・徳・体の調和した人格の形成を図り特に創造的思考力に富む人材をつくるという建学の理念にのっとり、これから先どのように変化していくか読めない不透明な社会の中で、信頼できる大人の承認を得ながら、多様な他者と協働しながら自己実現できる場を、本人、家庭、学校が一体となって模索することを進路指導の方針としています。

大切なのは、大学に合格してから何を学ぶのかということ。生徒一人ひとりの持っている関心と適性を生徒自身に気づかせ、その可能性を最大限に高めていくことのできる進路指導を行っています。具体的な指導内容としては、充実した個別カウンセリングがあります。担任によるこまめな面談。3年ないし6年の学園生活にちりばめられている多くの行事を通じて教員と生徒の信頼関係が深められていることを背景に、担任以外の大人にもさまざまな相談ができる体制があることを大切にしています。

学習面では、各教育分野の教員による専門的指導や強力なサポートのほか、各種講座も開設。高校生を対象にした、通常授業のレベルを超える放課後の「特ゼミ」の実施(希望者対象)や、夏季休業中の高校1、2年生対象の数学補習、高校3年生対象の夏期補習、センター試験直前補習、二次対策講座なども実施しています。

新入生を対象にした初期段階の進路指導では、学習ガイダンスの実施や面談を通じた家庭学習状況の把握、高校1年の秋に行われるステップアップ研修での長時間学習など、きめ細かな指導を徹底しています。また、大学ごとのカリキュラム・講義内容やスタッフに関する詳細な資料、受験に必要な最新の情報が整備され、傾向と対策を正確に把握することができます。

校外学習

茗溪学園の生徒たちは、複雑な問題にきちんと取り組むために、さまざまな体験を通して批判的に考えたり、創造的に考えながら、理性的で倫理的な判断を導き出すことができます。

■卒業生の進路選択
個々人の興味関心に基づいた進路指導を行っているので、流行・動向というものがあるようにはあまり感じられません。海外進学を希望する生徒も元々一定数います。高校3年間を通じた進路指導では、職業観の育成にも取り組んでいるので、学部選択の際には将来的な職業と関連させようと生徒自身が強く意識しています。また、留学にも関心を持っている生徒が多いので、入学後の大学におけるサポート体制に関心を持っている生徒が多いです。

校外学習

茗溪学園は、国際的な大学入学資格を得られる国際バカロレア・ディプロマプログラム(IBDP)の認定校となりました。IBDPの最終試験に合格すると、日本の高校卒業資格と世界2万校以上の大学入学資格・受験資格を得られます。

■今後の展望
海外大学の関係者を招聘して、校内で進学説明会を開催する予定です。SAT(大学進学適性試験)の開催校として、生徒のスコア獲得のための環境を提供したいと考えています。
また、SSH指定校に指定されていることも進路決定につながっています。通常の学園生活の中では取り組むことが難しい実験や経験へのアクセスが容易となったことで、受講生の視野が広がり、より幅広い進路目標を持つことができます。
今後も建学の理念にふさわしい、人類並びに国家に貢献しうる「世界的日本人」の育成を目指します。

SSH指定校だからこそ実現する学び ≫

編集者から見たポイント

毎年多くの大学合格者を輩出している背景には、きめ細やかな進路指導と学力だけにとどまらず、茗溪学園が掲げる6つのスキルを身につける教育環境があることが分かりました。進路指導では、志望大学を単に決めるだけではなく、将来への見通しや生きがいや楽しさをイメージできるか、といった生き方そのものを生徒に問いかけています。その解から目標を導き出し、達成するためのプロセスを生徒自らが構築、そして振り返りながらも前進していきます。その結果、生徒の学習意欲が向上し、誇るべき合格実績につながっているのではないでしょうか。

2019年度の学校説明会・公開行事 ≫

イベント日程

イベント名 日時 備考
茗溪学園美術展2019 2019年10月16日(水)~20日(日)
9:30~17:00
会場:つくば美術館
※最終日は14時終了
学園説明会(中学・高校入試説明会) 2019年10月26日(土)
14:30~16:30
※要予約
※保護者対象
国際バカロレア・ディプロマプログラム(IBDP)説明会 2019年10月26日(土)
17:00~予定
※要予約

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