日本大学明誠高等学校

inter-edu’s eye

明るく素直な生徒が集まる日本大学明誠高等学校。生徒たちのいきいきした学校生活を取材するため、今回は生徒会にお邪魔しました。そこで見たのは、自立した生徒たちの姿でした。

日大明誠の生徒会は現在、1～2年生の生徒25人ほどで活動しています。
取材に訪れた日は、偶然にも1年生の武山くんが初めて参加する日でした。日大明誠の生徒会は、入部届けを提出して入るため、途中から加わるメンバーもいるそう。
さっそく、武山くんが少し恥ずかしそうにあいさつ。
「途中からですが、よろしくお願いします。」
先輩たちも順に自己紹介をし、武山くんを温かく迎えます。

この日の議題は、入試説明会の準備や、生徒会新聞の係決めなど。会長の志村くんが音頭をとり、テキパキと連絡事項が共有されていきました。ほかの生徒たちも、「そういえば、予餞会はどうする？」など、どんどん課題を挙げていきます。

顧問の先生は、補足点を話す程度で、生徒たちが主体的に運営をしているのが印象的でした。

会長の志村くん（2年生）
みんなに慕われるリーダー。部活と勉強もしっかり両立！

インターエデュ（以下、エデュ）：先ほどの定例会ではいろいろな議題が挙がっていましたが、生徒会で手がける行事は多いのですか？

志村くん：そうですね。近いものでは、2月に「予餞会」があります。生徒会だけで一から準備して、当日も自分たちがすべて仕切るんです。

杉本さん：先輩へ贈るビデオレターやスライドショーも作るのですが、各部活を録画して回ったりして。一番大変な行事かもしれないです。

副会長の杉本さん（2年生）
会長が絶大な信頼を置く名補佐役！

小林さん：行事では、今年の体育祭は生徒会が中心になって進めました。前日の全体練習でうまくいかないところがあったので、スムーズに動けるように、夜まで残って手順を考え直しました。

志村くん：変更点は当日の朝に伝えなくてはいけなかったし、大変だったよね。

小林さん（2年生）
編集部も驚きのメモの達人！定例会中も細かく記録を取っていました。

エデュ：小林さんはNUK（関東の日大付属校の集まり）に明誠代表として参加しているということですが、他校と交流して、明誠の生徒会の良さを再発見することはありますか？

小林さん：それはあります！ 学校によって人数も活動内容も違うのですが、明誠の生徒会は人数が多く、みんなよく動いていると思います。

杉本さん：先生たちも、基本、やりたいことはやらせてくれます。その代わり、できなかったときには厳しい言葉もありますが、それもとても大事なことだと思っています。

武山くん（1年生）
寡黙さに秘めた熱意に期待！

エデュ：そもそもみなさん、生徒会に入部したのはなぜだったのでしょうか？

武山くん：友達がやっていて面白そうだったからです。あと、さっき話に出た体育祭も、完ぺきに成功させていたのですごいと思い、自分もやってみたいと思いました。

志村くん：僕たち2年生のほとんどは、当時の生徒会長に憧れて、その先輩の入学歓迎のあいさつに突き動かされて入部しました。

副会長の若林さん（1年生）
先輩たちも成長を認め、これからの活躍が楽しみ！

若林さん：実は私、杉本先輩と中学校が同じだったんです。この学校に入学したのも、生徒会に入ったのも、杉本先輩に憧れていたからなんです。

杉本さん：もっと言って！もっと言って！

若林さん：杉本先輩は影からサポートする縁の下の力持ちで、小林先輩もこまかいことに気が付きますし、志村先輩のまとめる力はやっぱりすごいです。来年は私もそうなれるように頑張りたいです。

志村くん：若林さんは、「目安箱を作る」という自分が果たせなかった公約を掲げて副会長に選ばれたので、ぜひそれを実現させてほしいですね。
武山くんは予餞会でさっそくたくさん動いてもらうよ！

杉本さん：要領よく仕事できそうだもんね。期待しているよ！

武山くん：がんばります！

「武山くん、これからよろしくね！」

生徒会を見学したスタッフは「まるで、会社の会議を見ているみたいだね」と口を揃えました。会長の志村くんがテンポよく会を進行し、メンバーがどんどん案を出していく。生徒たちは先生を頼る様子もなく、先生も見守る。前回お話を聞いた先生が仰っていた、生徒の自主性を重んじる姿勢が、学校文化として根付いているのだと改めて感じました。