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半数以上の生徒が、日本大学に進学する日本大学明誠高等学校(以下、日大明誠)。大学の付属校としての強みを活かした進路指導も特徴的な一方で、卒業生たちは大学進学後に社会でも活躍しているとのこと。日大明誠の生徒たちは、どのように社会へ送り出されるのでしょうか。第6回では、日大明誠の進路指導に迫ります!

コースからも読み取れる! 日大志望者に手厚いカリキュラム

日大明誠には、生徒の希望する進路に応じた2つのコースがあります。日大への進学をしっかりサポートするだけでなく、他大学への受験にも対応しているのが魅力です。

上位大学も視野に 特進コース

上位大学も視野に 特進コース

日大への入学を希望しつつも、学力が伸びたら国公立大学や難関私立大学への進学も視野に入れている生徒が集まります。そのため、国語、数学、英語に重点を置いたカリキュラムは、国公立大学入試に対応できるように組まれているのが特徴です。勉強に力を入れたい生徒向けのコースですが、部活動と両立させる生徒も少なくありません。普通コースで成績が上がった場合、2年次に特進コースへ変更することもできます。

日大進学に特化 普通コース

試験に臨む生徒

試験前、気合が入る生徒たち

日大の推薦を受けるためのテスト「基礎学力到達度テスト」の受験に対応しているのが最大の特徴。例えば、このテストでは、一般的な私立文系の入試科目にはない数学の試験があるため、文系志望でも数学を3年次に学ぶなど、日大への進学に特化したカリキュラムになっています。進学先を早くから見据えることができるため、高校生活では部活動や課外活動に精を出し、その先で活きる人間性を磨くことに力を注いでいます。

社会に出てから活躍! 就職を見据えた人間性を育てる進路指導

先生方は、どのように生徒の希望する進路をサポートしているのでしょうか。進路指導部主任の中川先生にお話をうかがいました。

大学と連携した進路サポート

高校3年生の三者面談

高校3年生の三者面談

インターエデュ(以下、エデュ):連載第2回で紹介しましたが、7月にはブース形式の「日本大学学部説明会」があるそうですね。

中川先生(以下、先生):3年生を対象に、三者面談の日程に合わせて開催しているので、保護者が一緒に話を聞きます。学部の教授や事務の方を招いているので、入学に必要な学力や、学部で学ぶ内容などの質問が多く、みな多くの学部の説明を聞いています。

エデュ:日大は学部数が多いので、選択肢が広いのも魅力ですよね。

先生:また、11月には、全校生徒を対象にした学部長や教授による講演会もあります。さらに、2年生の9月には、日本大学への学部訪問も行っており、生徒たちは憧れを持って戻ってきますね。キャンパスを実際に見学する効果は大きいと実感しています。

日本大学への学部訪問

日本大学への学部訪問

エデュ:日大明誠は、先生と生徒の距離が近い印象があります。先生方はどのようなサポートをしていますか?

先生:各クラスの担任は、生徒のことをよく見ているので、二者面談では進路が決まるまで、本人の適性にあったアドバイスを慎重にしていきます。特に、基礎学力到達度テストを終えた3年次の10月上旬は、日大に進むか、他大学にチャレンジするのか、じっくりと話し合っていますね。

「人生のピークを就職に」

お話を聞いた中川先生

お話を聞いた中川先生

エデュ:先生が進路指導するうえでモットーとしていることは何ですか?

先生:「人生のピークを就職に」というのが私のテーマです。そのために必要なのは、人間性を磨くことです。だから、生徒や保護者には、“人間性日本一の教育”をすると話しています。特に本校は、自然豊かな環境の中にあるので、人間性を磨くには最適だと思います。

エデュ:これまでの取材を通し、どの生徒もリーダーになる素質を持っていると感じていました。

先生:実際、卒業生は教員採用試験に一発合格したり、メガバンクに就職したりと、大学卒業後に力を発揮して活躍しています。就職試験は、1次試験こそ学力をみられますが、最終的には人間性が評価されますからね。卒業生を見て、人間性を高めた子が勝つということを確信しています。

エデュ:最後に、今後の目標を教えてください。

先生:生徒の進路希望を叶えるためにも、より上位の大学への進学率は上げたいですね。その一方で、学校行事や部活動、勉強など、本校は生徒一人ひとりに合った、いろいろな輝き方ができる学校です。ですから、どのようなお子さまが入学しても、高校生活に満足して、人間的に成長できる学校を目指していきたいです。

編集者から見たポイント

これまで取材に答えてきてくれた生徒たちも、みな、親切で素直、物怖じをしないのが印象的でした。社会に出た卒業生の活躍からも「人間性日本一の教育」が実を結んでいるといえるのではないでしょうか。学校選びの際には、進学実績もひとつの指標になりますが、卒業生がその先の社会でどのように活躍しているのかもしっかりと見ていきたいですね。