スーパーMGSクラスにかける学校の“想い”

先生は生徒の個性を引き出し、背中を押す伴走者

4年前に創設され、ハイレベルな内容を学ぶMGSクラスの一期生が今年卒業を迎えました。そこで、MGSクラスが導入されて2年目から生徒の指導を行い、来年から高校でスタートする「スーパーMGSクラス」を担当予定の進路指導担当・松田隆治先生にインタビューをしました。

インターエデュ（以下、エデュ）：初めにスーパーMGSクラス創設の経緯を教えてください。

松田先生：現在、MGSクラスには全体で約90人の生徒がいるのですが、良い意味で学力に幅が出てきています。東大、京大、一ツ橋、東工大、早稲田、慶応といった最難関大を目指す上位層の生徒を少人数にしぼり、その進路に特化した教育を行う場を新たに設けるため、スーパーMGSクラスをつくることとなりました。明星がさらに進化する起爆剤にしていきたいという想いがあります。

エデュ：スーパーMGSクラスの特長である“チーム担任制”について詳しくお話を聞かせてください。

松田先生：“チーム担任制”は、約20人の生徒を4人の担任でサポートします。20人を4分割するわけではなく、4人の先生が1人の生徒にあたるパターンが20通りあるということです。これは、生徒の価値観を固定化せず、考え方の偏りをなくすためです。また、いろんな価値観を持った先生たちが生徒一人ひとりと対話をしながら深く関わることで、その子の個性や強みを引き出していきます。

エデュ：“完全個別対応の進路指導”のメリットを教えてください。

松田先生：明星では、学力指標をGTZ（ベネッセ方式）に統一した独自の指標で生徒を見る環境を作ってきました。その子たちの進路にフィットする模擬試験を受けてもらい、個人でデータを積み上げていきます。関わる先生たちの共通理解で生徒が足りない部分や課題を話し合えるのが強みです。医療で言えばカンファレンスのようなものですね。特に少人数制で“チーム担任制”を採用するスーパーMGSクラスでは、これまで以上に生徒に寄り添った進路指導ができるはずです。

エデュ：放課後のスーパーMGSタイムとは具体的にどのようなことを行うのですか。

松田先生：生徒たちが視野を広げて自由に学ぶ時間です。自分たちでサークルや同好会をつくるのもよし、定期的に学校外に繰り出して、大学のイベントや芸術観賞、研究者の話を聞きに行くのもよし。東京という資源を大いに活用し、たくさんの刺激を受けて学びに活かしてほしいです。ただし、学力があってこそなので、まずは予習復習など授業に向けての準備をする習慣づくりを徹底して行う予定です。

目に見えない学力を伸ばして生徒を大人に育て上げる

続いて、副校長の福本眞也先生にお話を伺いました。

エデュ：最難関大を目指すためにはどのような教育が必要だと思いますか。

福本先生：“見える学力”と“見えない学力”の両方が必要だと考えます。“見える学力”は偏差値などで測れる力、“見えない学力”は自ら考え探究する力です。
学校説明会でもこの話をすると保護者の方も大きく反応されますが、今まさに最難関大や社会に求められる力だからなのでしょう。私たちは生徒の“見える学力”と“見えない学力”を引き出し、大学へ入学してからも通用する生徒を育てたいのです。

エデュ：スーパーMGSクラスはどのような生徒に向いていると思いますか。

福本先生：まず前提として、勉強が好きな子。そして、生徒が自由な発想で自主的に学ぶリベラルアーツ型の学習を行うので、ポジティブにいろんな疑問に向き合える子が向いていると思います。これからは定期テストをなくすことも視野にいれて、より深い学びを得る環境をつくっていく予定です。

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編集者から見たポイント

明星の戦略的な教育は、常に新しい時代を見据えた最先端を行くものだと思います。MGSクラスで確かに実績を伸ばした明星だからこそ、これから始まるスーパーMGSクラスにも自然と期待が高まりますね。中学受験を目指す方も要注目のトピックだと思います。ますます目が離せません。

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