inter-edu’s eye
「他者理解」を校訓とする武蔵野中学高等学校は、全学的な取り組みとして、相手に理解してもらえるように発信する「プレゼンテーション」の指導を行っています。今回は、中学の「英語」、高校の「情報」における指導内容や、その効果をチェック。ICTの活用にも注目です!
中学校の「英語」× iPad × プレゼンテーション
一人一台! iPadをフル活用
中学校の「英語」で週6時間行われる授業「LTE」では、一人一台配布されるiPadを活用したオールイングリッシュのプレゼンテーション指導があります。プレゼンテーションソフト“keynote”や動画編集ソフト“imovie”を駆使し、「特定の英語表現を用いたプレゼンテーションを作成する」という指導内容は、ICT教育が充実している同校ならでは。学年を追うごとに発表の機会が増え、編集の難易度も上がるため、徐々にステップアップしていきます。
相手のことが考えられるようになる
指導のポイントは、英語科の酒井先生によると、
・スライドに文字を入れすぎないこと
・台本を読まないこと
・間の取り方、ボディーランゲージ、アイコンタクトを工夫すること
とのこと。
また、練習を続けることで、人前での発表に抵抗感が少なくなり、相手に伝わりやすいよう自分の言葉で表現できるようになっていくそうです。さらに成長すると、相手の反応を見ながらテンポや内容を修正することもできるようになり、「相手のことを考える力」が自然と高まっていくようです。
自信がつき、未来へのモチベーションUP!
人前で行うプレゼンテーションは、「慣れ」が重要になってきます。
実際に指導を受けた生徒たちからも、経験を重ねたことで、「人前に立つことへの苦手意識が年々薄れてきている」「表現を工夫することが面白いと感じるようになった」などの声が上がっています。中学3年間でコミュニケーション力に自信をつけた生徒たちは、「高校1年のニュージーランド留学も楽しみ」「AO入試にも挑戦したい」「将来、会社でのプレゼンテーションに活かせるだろう」と、未来へのモチベーションも高めているようです。
武蔵野で身につけたスキルと自信は、大学や、社会で仕事をしていくうえでも、必ず有利になっていくはずです。
高校の「情報」× iMac × プレゼンテーション
最新施設マルチメディア(MM)教室に潜入!
高校の「情報」では、年に3回、最新機器の揃ったマルチメディア(MM)教室で、iMacによるプレゼンテーション指導が行われます。今回は実際に、1年生の授業を見学させていただきました。テーマは、「わたしの好きなもの」。発表者は、プレゼンテーションソフト“power point”を使いながら、1分程度の自己紹介を行います。発表時間は短いものの、一人ひとりが工夫を凝らしたスライドを用意しているため、充実した内容に。興味深く見て、聞いて、楽しむことができました。
まずは“話す技術”を身につける
授業を案内してくださった情報科教諭の向阪先生は、この授業のねらいを次のように話されます。「『発信する』ということに重点を置き、まずは与えられたテーマで“power point”の使い方を覚えること、発表に慣れることをめざします。はじめて聞く人にも興味をもってもらえるような“話す技術”を身につけてもらうことがねらいです」
集大成となるハイレベルなプレゼンテーション
3年次には、こうした技術のほか思考力がキーに。「発信する」だけでなく、「考える」「組み立てる」ことに重点を置き、構成そのものから自分でつくる、「旅行プランを考える」に挑戦します。これは、併設大学の武蔵野学院大学の入試問題をアレンジしたもの。旅行の対象者や行き先、交通手段、旅程などすべてを計画して発表するという、レベルの高いプレゼンテーションをこなします。
こうして段階的に行われる指導により、高校から入学した生徒も中高一貫生と同様にプレゼンテーション力を高めていくことができるのです。
編集者が見たポイント
今回の取材では、基礎からの丁寧な指導があるからこそ、生徒たちが着実に自信をつけられる様子がわかりました。自信がつくことで、発表する内容もレベルアップしていくのでしょう。
10月8日の学校説明会では、生徒たちがパネルディスカッションを披露します。指導の成果が見られる絶好のチャンスですよ!
学校説明会・イベント一覧
イベント | 日程 | 時間 | 内容 |
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第3回 学校説明会 | 9月24日(土) | 10:30~ | 「ニュージーランド3ヶ月留学」 ※お子さまは英語体験授業に ご参加いただけます。 |
第4回 学校説明会 | 10月8日(土) | 10:30~ | 「武蔵野の1年」 在校生による パネルディスカッション |