自分の強みを活かして挑戦できるアクティブ入試
inter-edu’s eye
武蔵野中学高等学校(以下、武蔵野)では、昨年度から新たに「アクティブ入試」が導入されました。基礎学力を問う入試とは一味違う、武蔵野独自の入試方法とその目的について副校長にお話をうかがい、実際にチャレンジして入学した生徒にも感想をお聞きしました。
成果よりも取り組む姿勢や伝える努力を評価
副校長の浅見尚次郎先生に、アクティブ入試の特徴についてご説明をいただきました。
インターエデュ(以下、エデュ):昨年度より導入されたアクティブ入試とは、どのような入試でしょうか?
浅見先生:小学生のときに力を入れたことや努力したことなどを活かせる、いわば「得意型入試」です。今まで取り組んできたこと、それによって成長できたことを40分間でシートに記入し、その内容をもとに面接を行います。学科試験もありますが、国語か算数どちらか得意な教科を選ぶことができます。
エデュ:アクティブ入試導入の狙いについてお聞かせください。
浅見先生:さまざまな分野で努力していることを入試に活かせる枠組みがあれば、スポーツや好きな習い事に一生懸命で受験勉強に時間を割くことが難しいお子さんにも門戸を開放できると考えて導入しました。
エデュ:生徒のどのような部分を評価されますか?
浅見先生:取り組んできたことの内容や成果よりも、その活動を通して学んだことや、それを今後の生活につなげようとする姿勢を評価しています。また、一生懸命取り組んだことを分かりやすく伝える努力をしているかという点も見ています。
エデュ:入学した生徒には、どのようなことを期待しますか?
浅見先生:アクティブ入試を受験した生徒は、自分自身を振り返ることで自分の潜在能力に気づき、新たな目標に向かうチャレンジ精神がわいてくるのではないかと思います。武蔵野というステージで、小さな枠にとらわれず積極的に学校生活を送ってもらいたいです。
武蔵野が身につけさせたい力 ≫長年続けてきた水泳で成長したことをアピール
次に、実際にアクティブ入試を受験して入学した、中学1年生のAくんにインタビューしました。
エデュ:アクティブ入試ではどのようなことをアピールしましたか?
Aくん:5歳のときに水泳を始めてから一度も休まず練習に参加したことや、練習を通して体力的にも精神的にも自分なりに成長できたと思ったことをアピールしました。
エデュ:武蔵野に入学して、自分のやりたいことができていますか?
Aくん:文武両道の中学生を目指し、勉強と水泳の両立に取り組んでいます。時間にゆとりがなく難しいと感じるときもありますが、継続は力なりと信じて努力しています。
エデュ:入学してみて実際の学校生活はいかがですか?
Aくん:部活をがんばることはもちろんですが、勉強にも粘り強く取り組むことができています。宿題や自習を欠かさず、通学時間も勉強に活用しています。
エデュ:部活と勉強、現在の目標を教えてください。
Aくん:夏のジュニアオリンピックカップに出場することです。そのために、自己ベストを出すことを目指して、毎日練習に参加しています。勉強面では次の期末テストに向けて、中間テストの復習をしながら計画的に学習を進めています。
全国で活躍する武蔵野のクラブ活動 ≫グローバル化を見据えた、武蔵野独自のプログラム
新たにアクティブ入試を導入した武蔵野ですが、力を入れている独自の取り組みはそれだけではありません。武蔵野はグローバル化の進展に対応するため、海外留学・海外研修を積極的に展開し、すべての生徒が留学・研修に参加できる環境を整えています。生徒一人ひとりの学習段階や目標に応じた多彩なプログラムは、以下のように用意されています。
ニュージーランド3か月留学
高校1年次の1月から3か月間、世界トップクラスの教育レベルを誇るニュージーランドへ留学します。ホストファミリーのもとにホームステイをしながら現地の高校に編入学し、自分のレベルにあった授業を選択することができます。武蔵野流英語教育の最大の実践の場、それがニュージーランド留学です。
カナダ15日間研修(希望制)
高1〜高3の春休みの2週間、カナダでホームステイをしながらさまざまな活動に取り組みます。ホストファミリーとの交流や、現地の高校生と一緒になって行うボランティアなど、ガイドブックの情報だけでは分からない、生き生きとしたカナダの日常生活を体験することができます。
セブ8日間集中語学研修(希望制)
高1〜高3の夏休みに実施する、短期集中型の語学研修です。フィリピンのセブ島にある学校で1週間、マンツーマンを中心とした50時間もの集中授業を受けます。東南アジアでありながら英語が公用語とされているフィリピンだからこそ、活きた英語を学び伸ばすことができます。
活気あふれる年間行事 ≫編集者から見たポイント
勉強以外にがんばって取り組んできたことが評価される、武蔵野独自のアクティブ入試。自分の得意とするものを活かして受験に挑戦したいお子さんには、ぴったりのシステムだと分かりました。入学後も好きなことに取り組み続けると同時に、多彩なプログラムを利用して海外へ飛び出せば、さらに大きく成長できることでしょう。
イベント日程
イベント名 | 日時 |
---|---|
第2回学校説明会 | 2019年7月13日(土) 13:00〜 |
理科実験教室 | 2019年7月27日(土) 10:30〜 |
第3回学校説明会 | 2019年9月28日(土) 10:30〜 |
第4回学校説明会 | 2019年10月12日(土) 10:30〜 |
文化祭 | 2019年10月26日(土)、27日(日) 10:00〜 |
第5回学校説明会 | 2019年11月22日(金) 18:00〜 |
入試模擬体験 | 2019年12月14日(土) 10:30〜 |
書き初め教室 | 2019年12月25日(水) 14:00〜 |
その他の連載コンテンツ
第6回生徒の可能性が広がる! 上質な「職業体験」
中学校3学年が合同で行う「秋期箱根林間学校」の中で生徒が取り組む「職業体験」に注目し、内容や行事に込められた思いについて、詳しく紹介します。記事を読む≫
第5回「手厚い指導で夢が見つかる」卒業生が語る母校の魅力
社会で輝く卒業生にインタビューを実施。現在の仕事や在学当時の思い出、母校の魅力について、たっぷり語っていただきました。記事を読む≫
第4回独自のプログラム「LTE」で実践的な英語力を育む
“使える英語”が身につく独自の英語教育プログラム「LTE」( Learning Through English)の内容や成果について、詳しくご紹介します。記事を読む≫
第3回鮮やかに入り乱れる3色の軍勢! 火花散る体育祭
赤・青・黄、3色の軍勢が繰り広げる熱き戦い!応援合戦や多彩な競技で盛り上がった、武蔵野の体育祭のようすをお伝えします。記事を読む≫
第1回英語力だけじゃない! 人として成長するニュージーランド研修
3か月間にわたるニュージーランド研修を終えて帰国した3人の生徒と、副校長の浅見先生にお話をお聞きしました。記事を読む≫