武蔵野中学高等学校

武蔵野では、社会の変化に対応するための能力として、“3つの力”を柱とした教育を実践しています。「実践的英語力」「コミュニケーション力」「自ら学び実行する力」です。これらを高めることは、2020年の大学入試改革で問われる「思考力・判断力・表現力」を養うことにもつながる、と考えています。

具体的には、学習した内容をまとめ、自分の考えや意見を踏まえて発表する機会、つまり“インプットとアウトプットの場”を多く設けています。顕著な取組みとして挙げられるのは、「LTE」の授業です。LTEとは“Learning Through English”の略で、ネイティブの先生と一つのテーマについて英語で考え、英語で発表する、という英語教育の一つです。ここで行われる、「課題を探求する→意見を共有・整理してまとめる→自分の考えを発表する」といったサイクルは、他教科にも波及しています。一方通行の授業ではなく、生徒が能動的・自発的に学べるよう、工夫がなされていることも特徴の一つです。

武蔵野には、2020年の大学入試改革、あるいはその先の未来に向けた数々の取組みがある一方で、社会の変化にとらわれず大切にしている軸があります。

その一つは、校訓となっている「他者理解」の精神です。この精神は、相手の立場や考え方を理解し、そのうえで自分の意見や考えを述べる力、つまり、社会に通用する「コミュニケーション力」に活かされると考えています。また、この精神のもと、グループワークや学校行事をとおして、協働性を生徒に学ばせています。

もう一つは、かねてから同校が重要視してきた「基本的生活習慣」を身につけさせること。その重要性は、学校生活のあらゆる場面で、生徒にたびたび伝えています。社会がどんなに変容しようと、必ず身につけさせるべきこと、という考えです。同校はこれからも、こうしたぶれない軸をもって、時代に合った教育を展開していきます。