inter-edu’s eye

武蔵野中学高等学校(以下、武蔵野)では、部活動で結果を出している生徒は、勉強もできる子ばかり! 今回は、勉強と部活動を両立するためのテクニックや仕組みを、成績優秀な二人の生徒におうかがいしました。生徒が語った、文武両道が“できてしまう”メソッドとは!?

課題提出もダントツで早いトップスイマー

長尾佳音さん

長尾佳音さん(競技水泳部/中1)
学外の競泳クラブにも所属し、全国の中学生のベスト8と実力も十分ながら、成績も学年2位。クラスみんなが応援したくなる学級委員長!

「やらない」選択肢はない!柔の学年首席

草間壱颯くん

草間壱颯くん(柔道部/中2)
成績は中1から学年トップを死守! 入学してから柔道を始めたにも関わらず、都大会でベスト30に入るまでに。生徒会役員もこなす頑張り屋。

実感できる! 生徒を成長させる部活動

日々、厳しい練習をしている競技水泳部と柔道部ですが、生徒たちはどのようなところに自分の成長を感じているのでしょうか。

武蔵野を見習う学校が増えてきている

生徒を成長させる部活動?

インターエデュ(以下、エデュ):所属しているそれぞれの部活動について、教えてください。

草間くん:柔道部は団結力が強く、とても仲が良いです。試合でも部員みんなが全力で応援して、喜んだり励まし合ったりしています。柔道は個人競技だけど、みんなと一致団結する大切さも身に染みていて、それが自分の力にもなっています。

長尾さん:競技水泳部は、みんな礼儀正しいですね。競技役員入場のときでも、私たちは起立して拍手で迎えます。周りの学校からもこうした姿勢が評価されていて、大会で武蔵野を見習う学校が増えてきているんです! ほかのチームよりも大きい声で挨拶をするところも自慢ですね。

日々の練習の積み重ねで我慢強くなった

エデュ:部活動を通じて、どのような成長を実感していますか?

草間くん:練習では、体に多少痛いところがあっても、テーピングなどでカバーしてやります。そのおかげで、柔道を始めてから、精神的にとても我慢強くなったと思います。結果的に、勉強も部活動も今まで以上に我慢強く、一所懸命取り組めるようになりました。

長尾さん:学外の所属クラブの大会では、周りの人のことよりも、自分自身がレースで結果を出すことに集中しなければならないのですが、部活動で参加する大会の場合は、自分が出場しないレースでも、チームのほかの選手を一生懸命応援するんです。だから、自分のことだけでなく、周りのことも考えて行動ができるようになりました。

部活動があるから勉強が捗る!? 両立の秘訣

部活動と勉強を両立させている秘訣を聞くと、“部活動をしているからこそ、勉強ができている”ということがわかりました。

部活も、勉強も、両立の秘訣とは

エデュ:お二人はいつも部活動で帰りが遅いそうですね。普段はどのように勉強をしているのですか?

長尾さん:毎日の授業をしっかり聞き、宿題は隙間時間でしっかり終わらせるようにしています。大会で授業を休むときは、先に小テストを受けさせてもらったり、課題をいち早く提出したりと、時間の使い方を工夫しています。欠席した授業内容は、友だちからノートを借りて、次の授業までに進んだ分を完ぺきに勉強しています!

草間くん:僕も、授業は一所懸命聞いて、ノートもしっかりとって、帰宅したらすぐに復習をしています。それに、運動した方が、心身ともにリフレッシュでき、勉強に身が入るんです。

エデュ:柔道部は勉強の教え合いもしているそうですね。

草間くん:今年、中1がたくさん入部したので、僕が後輩たちに勉強を教えています。実は、柔道部には中3がいなくて、僕が中学では一番上なんですよ。中1は、中学校の勉強にまだ慣れていなくて両立が大変だけど、それをしっかりやるように言っています。強くなるための鉄則は、基本的な生活態度や勉強をしっかりやることなんです。

納得!武蔵野の文武両道のメソッド

文武両道を体現していた二人の生徒。先生はどのような指導をしているのでしょうか。学校の取り組みを先生方にうかがいました。

3人の先生にうかがいました。

(左)競技水泳部 顧問 花本先生
(中)柔道部 顧問 小柳先生
(右)中学英語科教諭 酒井先生

文武両道は高校もスゴイ!

酒井先生:武蔵野の文武両道は、中学校に限ったことではありません。高校でも部活動で結果を出している生徒は、6ヶ年一貫コースの「インテンシブステージ」と、難関大学を目指す「特進ステージ」の生徒たちがほとんどです。
中学時代は全国レベルでなかった生徒も、高校では勉強と部活動を両立させながら、全国レベルになっていたりします。部活動を通して、嫌なことから逃げず、目の前のことに真摯に取り組める力が身についているのだと言えます。

時間の使い方は計画的に!

花本先生:長尾さんのように、時間を効率的に使うのも文武両道には不可欠です。生徒たちに自己管理を身につけさせるためのシステムとして、武蔵野には6年間使う「セルフチェックノート」があります。勉強時間など1日の生活リズムや、課題の締め切りなどのスケジュールを計画的に作成し、管理することで、生徒は自分で時間を作れるようになるのです。

教えるのは両立テクじゃない!

小柳先生:草間くんが話していたように、根本的な話として、運動をした方が勉強もはかどると考えています。ですから、教員は両立のテクニックを教えるというよりも、それぞれの時間にけじめをつけてやらせています。基本的な取り組みをしっかりとさせていることが、おのずと文武両道に繋がっていると言えますね。

編集者が見たポイント

取材を通して印象的だったことは、生徒が“身についた”、“実践している”と語っていたことが、先生方が明かした文武両道のメソッドと同じだったことです。学校の教育が、しっかりと生徒に根付き、目指す理想の姿へと子どもたちを成長させていることが分かります。部活動もやらせたい、でも勉強も頑張ってほしい。そう願っているお母さまはぜひ、武蔵野を選択肢に入れてみては如何でしょうか。

これからのイベント日程

イベント 日程 時間
書き初め教室 12月24日(土) 10:00~12:00
個別相談会 1月14日(土) 10:00~12:00