異文化交流「クロス・カルチュラル・プログラム」で生きた英語を学ぶ
inter-edu’s eye
英語の授業が週10時間あるなど、先進的な国際教育を進めている武蔵野中学高等学校(以下、武蔵野)。外国の方と交流する機会も充実しており、2022年には異文化体験でいっぱいの宿泊学習も久しぶりに実施されました。こちらの「クロス・カルチュラル・プログラム」で過ごした英語漬けの4日間について、生徒に振り返っていただきます。
国際色豊かな長崎県佐世保市で英会話特訓
「クロス・カルチュラル・プログラム」は国際色豊かな長崎県佐世保市で6月15~18日にかけて行われました。対象学年は中学3年生です。宿泊先のホテルから少し歩けば、中華街やヨーロッパ風の建築物がある……歴史的に「世界への窓口」となってきた地で、生徒たちは外国人のコーチから実践的な英語を学べたようです。
佐世保市を訪れて感じたことを教えてください。
雨宮さん事前学習で山地が海に沈んだリアス式海岸だと知ってはいましたが、本当に坂が多くてビックリしました。
安田くん市内のいたるところに外国の方がたくさんいて意外でした。米軍基地が公園として開放しているエリアにも行ったのですが、とても広かったことが印象に残っています。
初日はどのような英語学習をしましたか。
雨宮さん街歩きをしながら見たものについて、コーチからクイズが出題され、それに答えるというプログラムに取り組みました。公園の掲示板に書かれていたこと、カフェの新メニュー、お店の営業時間などを聞かれましたね。例文も指示もない状態で英語を話すのは大変でした。
安田くん普段習っているLTEの先生と発音が少し違うだけで、聞き取るのも大変になりますね。それに、初日はまだ緊張が解けなかった部分もありました。でも、2日目のアクティビティからはスムーズに話せるようになりました。
海外で必ず体験するワンシーンをハウステンボスで
2日目の学習はリゾート施設のハウステンボスで実施。空港での入国審査、飲食店でのやりとりなど、海外で必ず体験する場面をシミュレーションしました。
2日目の学習のご感想を教えてください。
雨宮さん会話の中で聞かれる海外に行きたい理由などについて、自分で設定を決めないといけなくて大変でした。考える力が試される活動でした。
安田くん初日よりはずっと積極的になれました。「身振り手振りを交えれば伝わる」という発見があって、文法や発音の正しさを気にしすぎなくなったからだと思います。それに、スタッフの方がすごく熱心に聞き取ろうとしてくれるので、ここで頑張って練習しようという気持ちになれました。
日帰りホームステイ「ホームビジット」で交流
1・2日目に英語の実践練習を積み、3日目は外国人の方のご家庭を訪問。生活文化の違いを感じながら、生きた英語に触れる機会になりました。
ご家庭を訪問して、意外だったことはありましたか。
雨宮さん海外のボードゲームやカードゲームで棚がいっぱいになっていたのにまず驚きました。
安田くんなぜか僕が訪問したご家庭もそうでしたし、ほかの生徒もボードゲームが多かったと言っていました。外国の方の文化なのかもしれないですね。
訪問先の方とはどんなことを話しましたか。
雨宮さん海外の生活についての質問にたくさん答えてくださいました。地元のプエルトリコの郷土料理をごちそうになったときも、楽しく会話ができました。
安田くん僕からも日本の生活について紹介して、向こうからも海外の生活について紹介してもらうというやりとりが多かったです。交流した4時間のうちに、だんだんと英語が聞き取れるようになり、会話も弾みました。元気なお子さんがいて、面倒を見るのも楽しかったです。
4日間で気づいた英会話の心得
生徒の話の締めくくりに「クロス・カルチュラル・プログラム」を通して、英会話について気づいたことをうかがいました。
今回気づいた「初対面の人と英語で話すときのコツ」を教えてください。
雨宮さん明るく笑顔で接することです。第一印象がすごく大切なのだと改めて思いました。そういう意味で、宿泊行事でワイワイしながら英語を勉強できたのは良かったです。ニュージーランドでの短期留学にこの経験を活かせるよう頑張ります。
安田くん伝えようとする気持ちを強く持つことです。「クロス・カルチュラル・プログラム」を経験して、間違いがあっても理解してもらえるということに気づけました。
「得意を伸ばし、苦手にチャレンジ」武蔵野の温かい指導方針
最後に先生から「クロス・カルチュラル・プログラム」に込めた思い、実施期間中の生徒の様子についてうかがいます。
「クロス・カルチュラル・プログラム」で生徒に経験してほしいことを教えてください。
渡瀬先生3年間培ってきた英語の力を発揮してほしい、異文化に触れてほしい。そうした願いを込めて実施しています。長崎県佐世保市は歴史的に海外に開かれてきた土地なので、絶好の場所でした。
実施期間中の生徒の様子を教えてください。
渡瀬先生現在の中学3年生は今回が2回目の宿泊学習という事情があり、すごく楽しそうにしていました。普段の英語学習の経験を活かして、抵抗感なく初対面の方と話せているのが印象的でした。
武蔵野の受験を考えている受験生にメッセージをお願いします。
渡瀬先生武蔵野は英語学習に力を入れていますが、英語が苦手という生徒ももちろんいます。ですから不安に思う方にも安心して入学していただきたいです。「得意を伸ばし、苦手にチャレンジ」を指導方針としているので、前向きに勉強できるよう背中を押しますし、英語以外のさまざまな分野に挑戦するのも応援します。
編集後記
武蔵野は6年間で大きく英語力を伸ばす学校ですが、それもこうしたイベントで気づきが得られるからこそでしょう。生徒の話をうかがっていて、「楽しんでいるうちに、気づけば成長している」という理想的な教育の姿が垣間見えました。
イベント情報
イベント名 | 日時 |
---|---|
体験イベント「理科実験教室」 | 2022年7月30日(土) 10:30 |
体験イベント「プログラミング講座」 | 2022年8月20日(土) 13:00 |
学校説明会 | 2022年9月24日(土) 13:00 |
学校説明会 | 2022年10月8日(土) 10:30 |
連載コンテンツ
2022年は行事でいっぱい!新しい学校生活をデザインした武蔵野
武蔵野中学高等学校は海外研修や林間学校などの行事を次々と再開。先生からイベント概要をご紹介いただきつつ、生徒の思い出をお聞きしました。記事を読む≫
スペシャル動画
-
3:02
武蔵野の制服がモデルチェンジ!
英語LTEなど学校生活もお届けします
2022年8月9日
授業紹介
-
3:09
全国レベルで活躍 武蔵野の部活動
剛も柔も!特色ある 武蔵野の部活動に注目
2022年1月18日
部活動紹介