英検受検を通して英語力や自己実現力を育む
inter-edu’s eye
グローバル社会で活躍する人材の育成を目指し、英語教育に注力する武蔵野中学校・高等学校(以下、武蔵野)。昨年は高校2年生の81%が英検3級以上を取得するなど、目覚ましい成果をあげています。今回は英検の対策をはじめとする武蔵野の手厚い英語教育について、インタビューを交えて詳しくご紹介します。
細やかなサポートで英検の合格実績を伸ばす
武蔵野の英語教育について、英語教諭の山﨑幸之助先生にお話をうかがいました。
インターエデュ(以下、エデュ):近年の英検合格実績について、詳しく教えてください。
山﨑先生:昨年度は中学2年生24名のうち3級に4名、2級に1名、中学3年生14名のうち3級に7名、準2級に3名が合格しました。高校は高校1年生が3級に86名、準2級に75名、高校2年生は3級に96名、準2級に62名、2級に15名が合格し、年々着実に実績を伸ばしています。
エデュ:武蔵野が英検を重視する理由を教えてください。
山﨑先生:大学入試への英語民間試験導入が予定されている2024年度を前にして、各大学で英検などの検定試験のスコアを活用する動きが広がっています。こうした状況に対応するため力を入れています。
エデュ:英検受験について具体的にどのような対策を行っていますか?
山﨑先生:中学では授業を受けていれば英検合格の力が自然と身につくよう工夫し、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能をバランスよく鍛えます。高校では、高校2年で英検やGTECなどの外部検定に対応する力を磨く本校独自の「英語演習」を週に2時間行い、高校3年では外部検定や大学の共通テストに対応する力を身につける「英語特講」を実施しています。さらに、面接がある二次試験対策も充実しており、教員が一次試験に合格した生徒一人ひとりと休み時間や放課後に面談ブースで対策を行っています。
また、英検受検は目標に向けてスケジュールを立てる力や、自身の苦手部分を把握して補う力を育むチャンスでもあるので、こういった力も伸せるよう、サポートに努めています。
学校の手厚いサポートで英検2級に合格!
中学3年生の河治さんに英検についてお話をうかがいました。
エデュ:河治さんは昨年英検2級に合格されたそうですね。
河治さん:もともと英語を学びたい意欲が強く、英語教育が充実している武蔵野への入学を決めたのですが、入学してみると英語の授業が楽しく、ますます英語を好きになり、一生懸命勉強に励んだ結果、英検2級を取得できました。
エデュ:英検について、学校からはどのようなサポートがありましたか?
河治さん:先生方が英検対策のオリジナルプリントを用意してくださったり、モチベーションを保てるよう励ましてくださるなど、学力面でも精神面でもサポートしていただきました。特に、山﨑先生に「分からないことがあったら積極的に質問していいんだよ」と言っていただいたことが嬉しく、心に残っています。
エデュ:英検合格を目指す中で苦労したことを教えてください。
河治さん:授業の宿題や部活などにもしっかり取り組んだうえで、英検のための勉強時間を作ることが難しかったです。試行錯誤するうちに時間の使い方がうまくなり、1日に2〜3時間は英検の勉強ができるようになりました。今後も英語の勉強を続け、英検1級の取得や、TOEICにもチャレンジしたいと考えています。そして、将来は武蔵野で培った英語力を活かせる職業に就きたいです。
エデュ:河治さんが感じる、武蔵野の英語教育の魅力を教えてください。
河治さん:ネイティブ教員による独自の英語授業「LTE」がとても楽しいです。文法や語彙力だけでなく、表現力やプレゼン力を養うことができます。武蔵野は語学研修や海外研修の機会も多く、“生きた英語”が身につく学校だと思います。
多彩な海外研修について知る ≫英検受検を通して人間的な成長も目指す
エデュ:河治さんのように、生徒はみんな意欲的に英検受検に取り組んでいるのでしょうか?
山﨑先生:大学受験における英検の重要性を理解し、積極的に挑戦しています。英語に対して苦手意識のある生徒もいますが、教員は生徒の努力を積極的に褒めることで自己肯定感を高め、意欲的に英語学習に取り組めるよう導いています。生徒同士も励ましあって、クラス一丸となって英検合格を目指す雰囲気が醸成されています。
エデュ:英検に関して、生徒に呼びかけていることを教えてください。
山﨑先生:英検はもちろん大学入試において重要ですが、受検が終わった後も使える一生ものの資格で、自分がどれだけ頑張ったかの証明にもなり、自己実現力を高めことができると伝えています。
エデュ:ほかに英検合格実績につながっている英語教育の取り組みがあれば、教えてください。
山﨑先生:大きく2つあり、1つは年3回の海外研修です。セブ島、カナダ、ニュージーランド(インテンシブステージ対象)研修を設けていて、それぞれ特色が異なります。どの研修においても、参加前と比べて生徒の英語学習に対するモチベーションは大きく上がっています。もう1つは、ネイティブ教員によるオールイングリッシュ授業「LTE」です。週に6時間ネイティブ教員とコミュニケーションを取ることで、自然と英語力が養われるのではないかと思います。LTEでは1つのテーマについてグループワークやディスカッション、プレゼンテーションを実施し、今後のグローバル社会を生き抜くために必要な7つのスキルが身につくようプログラムを構築しています。7つのスキルとは、「Share (共有する)」、「Explore(探究する)」、「Present(表現する)」、「Try(挑戦する)」、「Support(助け合う)」、「Self-Manage(自己管理)」、「Reflect(自分を振り返る)」です。
エデュ:武蔵野の英語教育の強みを教えてください。
山﨑先生:少人数だからこそ生徒一人ひとりをサポートする環境が整っています。さらに、英語の授業が週10時間と、英語に触れる時間の多さも強みです。本校に入学すれば英語力を身につけながら、自己肯定感も高めて、キャリア形成に役立つ6年間を過ごせると思います。
ネイティブ教員による独自の英語授業「LTE」 ≫編集者から見たポイント
武蔵野には1日のスケジュールや勉強内容、1日の反省を記入する「セルフチェックノート」があり、担任の先生が毎日チェックするといいます。山﨑先生もこのノートで生徒一人ひとりの性格や生活態度を把握し、生徒に寄り添った声かけを行なっているそうです。このような面倒見の良さがあるからこそ、年々英検の合格実績を伸ばしているのだと感じました。興味のある方はぜひ一度来校し、学校の温かな雰囲気を感じていただきたいと思います。
今後のイベントスケジュール
イベント名 | 日時 |
---|---|
学校説明会 | 2020年9月26日(土) |
学校説明会 | 2020年10月10日(土) |
中学受験なんでも個別相談会 | 2020年10月31日(土) |
学校説明会(イブニング開催) | 2020年11月27日(金) |
連載コンテンツ
学年を超えた絆が深まるスポーツ大会
例年9月に行っていた一大イベント・体育祭は残念ながら中止となったものの、10月に感染対策を徹底してスポーツ大会を開催。学年の垣根を越えて盛り上がったイベントについて、生徒にインタビューしました。記事を読む≫
独自の「アクティブ入試」や中学入試の出題傾向を大公開!
2019年度に導入され話題を呼んでいる「アクティブ入試」の詳しい内容や、2科・4科入試で問う力を教科ごとに紹介します。記事を読む≫
人間力や社会性が身につく充実の部活動
個性あふれる部活動の中から、柔道部、女子バスケットボール部、陸上部、鉄道研究会の生徒にインタビューを行い、それぞれの部活の魅力や充実の学校生活について、詳しくお話をうかがいました。記事を読む≫
海外大学進学の夢を叶えた卒業生が語る“武蔵野の英語教育”
オーストラリアの名門大学であるシドニー工科大学へ進学した卒業生に、海外大学を目指したきっかけや学校からのサポートなどについて、たっぷりとお話をうかがいました。記事を読む≫
英語力を磨き、多様な文化に触れる充実の海外研修
グローバル社会で活躍する人材を育てるため、英語教育に注力する武蔵野。ニュージーランド研修を中心に、多彩な留学プログラムの内容について、生徒の声を交えながら詳しくご紹介します。記事を読む≫
スペシャル動画
-
3:02
武蔵野の制服がモデルチェンジ!
英語LTEなど学校生活もお届けします
2022年8月9日
授業紹介
-
3:09
全国レベルで活躍 武蔵野の部活動
剛も柔も!特色ある 武蔵野の部活動に注目
2022年1月18日
部活動紹介