上智・都立大合格! 二人三脚で合格をつかむキャリアサポーター制度

上智・都立大合格! 二人三脚で合格をつかむキャリアサポーター制度

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中村中学校・高等学校(以下、中村中高)は、清澄白河にある女子校です。生徒一人ひとりへのサポートが手厚く、その特性は進路指導の「キャリアサポーター制度」にも活かされています。これは、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜を受ける生徒に対し、担当の先生が1人ずつ付いてアシストする制度です。希望の進路を叶えた卒業生へのインタビューを通して、同制度でのサポート例をご紹介します。

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生徒に寄り添うキャリアサポーター制度

国際科に在籍していた田中沙二衣さんと、普通科に在籍していた春木彩乃さんにお話をうかがいます。

田中さん、春木さん
左から田中さん、春木さん。ともに今春卒業したばかりの大学1年生です

上智大学総合グローバル学部1年・田中沙二衣さん

インターエデュ(以下、エデュ):受験形態とスケジュールを教えてください。

田中さん:学校推薦型選抜の公募型で上智を、総合型選抜で早稲田、明治、成城を受験しました。総合型選抜は9月に出願し、明治の政治経済学部に合格しました。その後、11月に公募型の出願がありました。

エデュ:キャリアサポーター制度でご担当になった先生からは、どのようなサポートを受けましたか。

田中さん:担当は英語科の岡崎葵先生です。私は出願先をなかなか確定できず、ギリギリのスケジュールで対策に追われていたので、昼休みなり放課後なり、時間さえあれば岡崎先生のところに行って相談していました。

岡崎先生と田中さん
昨年度は進路指導部長を務めた英語科の岡崎先生

エデュ:上智の対策はどのように行いましたか。

田中さん:課題レポートと小論文、面接の対策をしました。2000字の課題レポートはテーマが難解で、1か月で専門書を20冊くらい読んだり、大学院の教科書を探して読み漁ったりして書き上げました。
課題レポートの提出後には、小論文と面接の試験があります。60分間で800字の小論文を書くのですが、これもまた例年難しいテーマで出題されます。私は高校3年次に小論文の授業を選択していたので、ご担当の先生にお願いして週に2本ほど小論文を書き、添削してもらいました。
面接は英語と日本語でそれぞれ対策をしましたね。日本語の面接では、岡崎先生や担任の先生が気づいたことをフィードバックしてくれて、英語の面接はネイティブの先生が対応してくれました。

エデュ:キャリアサポーター以外の先生方のサポートもたくさんあるのですね。合格したときのことを覚えていますか。

田中さん:岡崎先生や担任の先生には散々弱音を吐いてきたので、合格したときは親より先に学校へ連絡したんです。普段は泣かない担任の先生が電話越しに泣いていることが分かり、岡崎先生もよろこんでくれました。

エデュ:キャリアサポーター制度の良いところを教えてください。

田中さん:先生が一人ひとりに寄り添うことで、深い理解を持って生徒をサポートしてくれるところです。私自身、0から1を生み出す状態から岡崎先生に寄り添ってもらい、一歩ずつプロセスを踏んでいったことで、考えや将来へのビジョンが明確になり、志望理由書や小論文を仕上げるときに役立ちました。

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東京都立大学都市環境学部1年・春木彩乃さん

キャリアサポーターを務めた江藤健先生にもお話をうかがいます。

江藤先生と岡崎さん
教頭で入学対策部長の江藤先生

エデュ:受験形態とスケジュールを教えてください。

春木さん:学校推薦型選抜の公募型で受験しました。どうしても都立大に進学したかったので、並行して一般入試の対策もしていましたね。推薦の準備に本格的に取りかかったのは、高3の9月からです。

エデュ:公募型の推薦に当たり、江藤先生からどのようなサポートを受けましたか。

春木さん:志望理由書の作成や小論文対策、面接の練習など、推薦入試に関わる全てでサポートを受けました。800字の小論文は、過去問のテーマを基に練習することになったのですが、そもそもの書き方が分からず、江藤先生に作文と小論文の違いから教わりました。小論文は7回提出したうち、5回くらいまでは原稿用紙を埋められずに苦労して。その一方で、400字の志望理由書では、限られた文字数の中にできるだけ情報を盛り込まなくてはならず、どちらも江藤先生に何度も添削してもらいました。

エデュ:面接対策はいかがでしたか。

春木さん:江藤先生と、志望理由書の内容や、自己PR、高校生活で頑張ったことを話す練習を重ねました。また、口頭試問の対策は、数学・物理・英語の先生のご協力で1対1で練習することができました。合格したときは、うれしくて泣きながら江藤先生に報告しましたね。

エデュ:キャリアサポーター制度の良いところを教えてください。

春木さん:総合型選抜や学校推薦型選抜の提出物や試験内容は大学によって異なるため、生徒1人に担当の先生がつくことで、細かく丁寧にフォローしてもらい、万全な対策ができるところが良いと思います。

エデュ:サポートをする際、江藤先生が特に意識することは何でしょうか。

江藤先生:生徒の考えや思いの根幹を固めることです。幹がしっかりしていないと、枝葉のことを聞かれたとき意見がぶれてしまう。本人が心の底から思っていることなのか、大人の入れ知恵によるものなのか、試験官は必ず見破ります。ですから、本人が何を考えて、大学で何を学び、どんな方向に進みたいのかを話し合って明確にし、それを大学のアドミッションポリシーに落とし込んだときにずれが生じていないかを確認しながら対策を進めます。

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受験生へのメッセージ

高3生の教室が並ぶ新館2階
高3生の教室が並ぶ新館2階。新館にはオープンテラスやカフェテリアがあります

エデュ:希望の進路を実現した今、抱いている夢は何ですか。

田中さん:スイスにあるジュネーブ国際・開発研究大学院に留学し、その後、国連の職員になって貧困問題の改善に取り組みたいです。

春木さん:災害に強い街づくりに貢献することです。ただ、大学に入学して、これまで興味のなかった業界に対する意識が変わってきているので、改めていろいろ考えていきたいです。

エデュ:振り返って感じる中村中高の魅力を教えてください。

春木さん:すごくアットホームな雰囲気で毎日を過ごすことができる学校ですね。進路に関しては、受験形態を問わず、本気で進学を願う大学に合格できるよう先生方が生徒ファーストで指導してくれます。

田中さん:ずっと好きなことをしている感覚で学校生活を送っていました。先生と生徒の距離が近く、生徒のチャンスを広げてくれる学校です。

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編集者から見たポイント

現在、高校は普通科と国際科の2コース制ですが、来年度から先進コース・探究コース・国際コースの3コース制となります。探究コースは、探究と発表を重ねながら表現力と発信力を養い、総合型選抜や学校推薦型選抜を中心に国公立大・難関私大を目指すコースです。新しいコースでキャリアサポーター制度はますます威力を発揮することでしょう。

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イベント情報

イベント名 日時
高校説明会 2021年9月11日(土) 9:30~11:30
中学校説明会~母から母へのメッセージ~ 2021年9月18日(土) 14:00~16:00
中学校説明会&首都圏模試~母から母へのメッセージ~ 2021年10月3日(日) 10:00~12:00
清澄祭(文化祭) 2021年10月23日(土)・24日(日)
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