共立女子第二中学校高等学校

今年、難関大学への進学実績を前年の2倍に大きく伸ばした共立女子第二中学校高等学校。この大躍進を成し遂げた卒業生たちは、コース改編時の第一期生でした。今後も進学実績の飛躍が期待される共立女子第二中学高等学校の、進学実績が伸びた背景に迫ります。

生徒の進路の多様化で、外部大学への進学希望者も増える共立女子第二。2015年の進学実績は国公立・早慶上理が約3倍、MARCHと学習院や成蹊など有名私大・女子大が、それぞれ約2倍と大きく伸びました。
もちろん、併設大学への進学も根強く人気。推薦制度があるため、進学希望者のほぼ全員合格できるのが大きな魅力です。2020年の大学入試制度改革にともない、今後新たな制度を導入予定ですが、併設校の強みはなくなりません。

今年、進学実績で大きな成果を上げたのは、難関大学を目指して主要5教科に重点を置いた「APクラス」の第一期生です。どのような生徒たちだったのか、進路指導担当の池田孝先生にうかがいました。

インターエデュ（以下、エデュ）：第一期生はどのような生徒たちでしたか？

池田先生：APクラスの生徒の大半は、その後、国公立大学や難関私立大学を目指す特進クラスに進みます。このAPクラスが設置されることを知って入学してきた初めての学年が第一期生たち。入学前から、難関大学を目指していた子たちだったので、入学当初から意識が高かったです。

エデュ：これまでの生徒との違いを感じたことはありますか？

池田先生：大きく違いはありませんが、教員が厳しく喝を入れた時も、悔しさをバネにする雰囲気がありましたね。本校の特徴でもある、生徒と教員の間の「この先生ならついていこう」「この生徒はもっと成長できるはず」という、よい距離感と信頼関係がさらに強化されたのだと思います。

進学実績の飛躍は、クラス改編だけではありません。そこには、大学進学以降も見据えた進路指導を行うという意味で名付けられた「針路プログラム」の成果もあります。

エデュ：どのような進路指導を行っているのですか？

池田先生：公立校と比べ、本校では生徒の本当の自主性を活かす体制が整っています。例えば、中3の11月に行う職業体験。進路についてしっかり考えられる時期なので、学校から体験先をあっせんするのではなく、自分はどこで何をしたいのかを考えさせ、体験先も探させ、アポイントも生徒自身にとらせています。

エデュ：職業体験先に生徒はどのような企業を選んでいますか？

池田先生：看護の分野などを目指す生徒が多いので、保育所や幼稚園、小学校も人気ですが、演劇部の生徒が、劇団で裏方の仕事を体験したこともありましたね。

エデュ：将来をきちんと見ている生徒が多いのですね。

池田先生：例えば、演劇部が使っているホールは、プロが使う劇場と同じ設備と広さがあります。そこで芝居をしていると本気になる生徒が多く、実際に劇団に就職した生徒もいますよ。本校には“本物”の設備や施設がそろっているので、生徒も自分の将来をイメージしやすいのでしょう。こうした進路指導は、2020年の大学入試制度改革があっても、大きく変わらない部分だと思います。

最後に、女の子を持つご家庭に、池田先生から力強いメッセージをいただきました。

池田先生：本学園は、日本で初めて校名に『女子』を冠した学校です。女子だけにしかできない教育を常に模索し続けており、たとえ日本最後の女子校になっても、女子教育を貫くという理念があります。また、社会に出ても、“共立女子学園”というブランドは信頼されており、生徒は安心して学園生活を満喫しています。のびのびしないともったいない環境がそろっているので、ぜひ一度足を運んで見ていただきたいです。

池田先生のお話をうかがい、自分の将来をイメージしながら、安心して学べる環境があるからこそ、進学実績も大きく伸びたのだと感じました。 2020年の大学入試制度改革に向けても新たな改革に取り組んでいくそうで、「“グローバル”とうたわれ、英語ばかり注目されていますが、国語の表現力など、重要なのに取り残されている教科とも連携した授業を考えていきたいです。」と池田先生。
生徒と先生の信頼関係が強い学校だからこそ、今後の取り組みにも大きな可能性を感じる取材となりました。

学校説明会	内容	時間
8月8日(土)	理科実験教室	14:00～【要予約】
8月29日(土)	オープンキャンパス	9:30～【要予約】
9月12日(土)	白亜祭（1日目）※ミニ説明会	10:00／13:00
9月13日(日)	白亜祭（2日目）※ミニ説明会	10:00／13:00
9月28日(月)	ナイト説明会【1】	18:00～【要予約】