inter-edu’s eye
「生きた英語教育」を実践し、実績をあげてきた日本大学高等学校・中学校が、新たなステージに入ろうとしています。新コース体制になるとともに、ネイディブ教員の増加、英会話授業の強化、そして新たな海外研修プログラムなど! 最新の学校情報を取材してきました。
基礎となるグローバルリーダーの育成
まず前提として、日本大学中学校が目指すのは「グローバルリーダーの育成」であり、これは2つのコースどちらも変わらないということ。水準の高い英語教育が、基本となっています。
そのうえで、「グローバルリーダーズコース」は、より深い国際力をめざし、「N.(エヌドット)スタンダードコース」は、部活動との両立、文武両道をめざします。
変わる「英会話」の授業
ネイディブ教員2名に生徒13名の授業
英語教育をさらに強化する2016年度は、ネイティブスピーカーの教員数を、6名まで増やします。
これによって大きく変わるのが「英会話の授業」です。
1クラスを3つに分けて、そこに、それぞれネイティブ教員が2名ずつ付きます。1クラスが平均40名なので、1グループあたり13名程度という充実の環境が実現します。生徒一人ひとりに目が行き届く上、これまでは、教員が“一人二役の会話”を聞かせていたところを、“ネイティブスピーカー同士のリアルな会話”を、生徒に見せることができるようになるのです。
リーダー教育を英会話の授業で
英会話の授業の多くは、英語に親しみ、コミュニケーション力を育むことが目的とされます。しかし、日本大学高等学校・中学校は変わろうとしています。英会話の授業で「グローバル教育」「リーダー教育」を実施していくというのです。
この背景には、トヨタ自動車や楽天といったグローバル企業でも実績のあるベルリッツ・メソッド®の導入があります。ベルリッツ・メソッド®とは、英会話教室の「ベルリッツ」が実施している『外国語の“言葉”と“その意味”を翻訳なしに直結させる教授法』とのこと。ネイティブ教員による、英語だけしか使わない授業になるので、生徒は英語で聞いて、英語で話すしかありません。これによって、自然と英語を話せる思考回路が出来上がっていくわけです。
この世界標準のメソッドで、どのようにリーダー教育が行われていくのか、春からの授業に期待が高まります。
海外からのインターンシップ受け入れ
さらに2016年4月には、マレーシアからインターンシップで来日する大学生も、教員の一員として加わる予定です。中学校教頭の大木先生は、「彼らには、英語の授業だけでなく、体育祭などの行事にも参加してもらう予定です。イマージョン教育の一環としてクラブ部活のコーチなども任せていきたいし、まずは、朝のホームルームを英語で行いたいと考えています。」と、語ってくださいました。
多様化する国際教育
春からの新コース体制には、新たな研修プログラムもたくさん用意されています。まだ検討中の部分もあるとのことですが、いち早くつかんだ情報をお伝えします。
グローバルリーダーズコース
中学2年:シンガポール5日間
現地の学生との交流や、企業訪問など。
中学3年:アメリカ17日間または、オーストラリア22日間
アメリカは、西海岸にある有名大学のキャンパスとドミトリーを使った語学研修。オーストラリアでは、ホームステイを体験。どちらも、現地の学生ガイドと行動を共にするので、同世代のネイディブ英語に大きな刺激を受けることでしょう。
N.スタンダードコース
中学2年: 国内研修 4日間
京都・奈良、広島、沖縄などの国内研修。まずは国内の文化をしっかり知る。
中学3年:台湾 4日間
日本と同じく、英語を第2外国語に持つ台湾での研修。学生との交流はもちろん、現地企業での職場体験を予定。海外で働く日本人から学べるものは計り知れません。
コース共通(希望者対象)
中学2年~高校2年:海外研修 15日~22日間
イギリス、カナダ、オーストラリア、アメリカ、マルタから選択。
高校1・2年:ニュージーランド語学留学 3か月間
高校1・2年:単位認定留学 1年間
編集者が見たポイント
数ある研修の中でひときわ気になるのが、グローバルリーダーズコースの3年時。行先で選べるほか、「大学ドミトリー」と「ホームステイ」という選択基準もあります。生徒それぞれの想いを尊重したプログラムは、聞いているだけでワクワクしてきました。
今年度の学校説明会は、残すところあと1回。ぜひ足を運んでみてください。