新たな選択肢、「適性検査型入試」に迫る!
inter-edu’s eye
日本大学高等学校・中学校(以下、日大中高)は、日本大学の付属校でありながら、東京大学をはじめとした国公立大学や最難関私立大学への進学率も高く、中高6年間を通してしっかりと学力を身につける環境が整っている人気校です。そこで今回は、日大中高の最新入試情報と、昨年度から導入された「適性検査型入試」についていち早くお伝えすべく、中学校教頭の鈴木仁先生にお話をうかがいました。
自分に合った科目で受験できる
中学校では「Nスタンダード(NS)コース」と「グローバルリーダーズ(GL)コース」の2コース制、高校では「特別進学クラス」「総合進学クラス」「スーパーグローバル(SG)クラス」の3クラス制を導入している日大中高。国語、算数、社会・理科、英語の中から選択して受験する従来の方法に加え、2018年度入試より「適性検査型入試」を新たに開始し、合計6つの入試区分から受験方法を選ぶことができるようになりました。
「中学入試では、出願時にGLコースおよびNSコースどちらかを希望できます。入試区分によって日程を分けてあるので、お子さまの得意科目に合わせて選んだり、都合に合わせて午後の受験日を選んだりと、幅広い選択肢を用意しています」と鈴木先生。自分に合った科目で受験できるため、身につけてきた力を充分に発揮できる入試となっています。
入試区分 | 試験日 | 試験科目・配点 | 募集人員 |
---|---|---|---|
A-1日程(4科目) | 2020年 2月1日(土) 午前 |
国語(100点/50分) 算数(100点/50分) 社会・理科(各50点/計60分) |
70名 |
A-2日程(2科目) | 2020年 2月1日(土) 午後 |
国語または英語を選択(100点/50分) 算数 (100点/50分) |
適性検査型と合わせて 65名 |
適性検査型 | 2020年 2月1日(土) 午後 |
適性検査Ⅰ(100点/50分) 適性検査Ⅱ(200点/50分) |
A-2日程と合わせて 65名 |
B日程(2科目) | 2020年 2月2日(日) 午後 |
国語(100点/50分) 算数(100点/50分) |
45名 |
C日程(4科目) | 2020年 2月5日(水) 午前 |
国語(100点/50分) 算数(100点/50分) 社会・理科(各50点/計60分) |
20名 |
帰国生(2科目) | 2019年 12月15日(日) 午前 |
国語または英語を選択(100点/50分) 算数(100点/50分) |
若干名 |
問題解決力を問う「適性検査型入試」とは
今回は、昨年度より新設された「適性検査型入試」に注目。導入の背景から、求められる力や今年度の傾向、求める生徒像まで、より詳しく鈴木先生にうかがいました。
門戸を広げて、より多様な生徒を迎えたい
インターエデュ(以下、エデュ):「適性検査型入試」を新設した狙いについて教えてください。
鈴木先生:本校では、“Aiming high!”「常に高みを目指そう!」という教育スローガンをかかげ、グローバルリーダーの育成を視野に入れた様々な教育プログラムのもとで教育活動を展開しており、こうした高い理念と確かな学習支援システムを念頭に置いた教育を推進し、生徒の夢を育むためにより幅広い分野の受験生を迎え入れていくこととしました。具体的には、単に知識を問うだけでなく、持っている知識を理論的な思考力によって結び付け、問題解決につなげていくことを主眼に置いた「適性検査型入試」を昨年度から導入しました。すでに「適性検査型入試」が主流となっている公立中高一貫校とも併願しやすいため、より多くの受験生に挑戦してほしいと思っています。
問われるのは“考える力”
エデュ:「適性検査型入試」では、どのような力が問われるのでしょうか?
鈴木先生:知識力のほかに、読解力や思考力、応用力、記述力を問う問題がそろっています。「適性検査Ⅰ」は国語的な問題で、文章を読み取り、情報を整理し、自分の考え・意見を的確にまとめる力を見ます。「適性検査Ⅱ」は算理社の分野で、知識の応用力・運用力、思考力、論理的な考察力を測ります。サンプル問題集があるので、それを参考に勉強してください。
今年度の出題傾向をチェック!
エデュ:今年度の「適性検査型入試」では、どのような出題傾向がありましたか?
鈴木先生:「適性検査Ⅰ」では、2,000字程度の2つの文章から筆者の主張に共通している点を読み取り、それに対する考えや自身の体験、見聞きしたことを入れて450字以上500字以内で記述する問題を出題しました。評価する際は、①主張の共通点、②自分の考え・意見・体験、③ 文章の校正、④ 表記の4つのポイントを基準にしています。
「適性検査Ⅱ」では、知識の応用力・運用力・思考力、論理的な考察力を問う3つの問題を出題。資料やグラフなどから必要な情報を読み取り、計算や記述で答えます(※記述式解答は部分点があります)。公立中高一貫校を受験するための勉強をしていれば、本校独自の対策をする必要はありません。
エデュ:どのような受験生が「適性検査型入試」に向いていますか?
鈴木先生:実際に「適性検査型入試」で入学した生徒には、文章を書くことが好きな生徒や積極的に取り組む生徒が多い印象です。志高く、高みを目指し、目標や夢の実現に向けて何事にも粘り強くチャレンジできる生徒に、ぜひ挑戦してほしいですね。
来年度の変更点と先生からのメッセージ
来年度の「適性検査型入試」では、配点に一部変更があります。「適性検査Ⅰ」は従来どおり50分100点満点ですが、「適性検査Ⅱ」では50分150点満点であった配点が、50分200点満点に変更され、合計300点満点となります。今後もHPなどで入試情報をチェックして、万全の状態で試験に臨みましょう。
エデュ:最後に、受験生に向けてメッセージをお願いします。
鈴木先生:本校は、東京・神奈川県を中心に幅広い地域の公立一貫校と併願で受験いただいております。本校での6年間の学びは、公立中高一貫校に劣らない、充実したものになるはずです。受験生の皆さん、本校で学び、“Aiming high!”の精神で“志高く、常に高みを目指し、夢の扉を開きましょう”。そして、未来に向かって大きく羽ばたきましょう!
編集者から見たポイント
男女問わず明るく、何事にもひたむきでまっすぐな生徒が多い日大中高。「適性検査型入試」の導入により、多様な個性を受けとめ、生徒それぞれの力を伸ばす活気あふれる環境にますます期待が広がります。近々行われる第2回中学校説明会では受験科目のアドバイスもありますので、ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。
学校公式サイトへ ≫学校説明会・イベント日程
イベント名 | 日時 | 備考 |
---|---|---|
第2回 中学校説明会 | 2019年10月19日(土) 9:30~ |
教育方針について 2020年度入試関連事項説明 受験科目のワンポイントアドバイス等 |
第1回 高等学校説明会 | 2019年10月19日(土) 13:30~ |
教育方針について 2020年度入試関連事項説明 大学入試状況説明 部活動・学校生活について |
第2回 高等学校説明会 | 2019年11月9日(土) 14:00~ |
教育方針について 2020年度入試関連事項説明 大学入試状況説明 受験科目のワンポイントアドバイス等 |
第3回 中学校説明会 | 2019年12月7日(土) 9:30~ |
教育方針について 2020年度入試関連事項説明 受験科目のワンポイントアドバイス等 |
第3回 高等学校説明会 | 2019年12月7日(土) 13:30~ |
教育方針について 2020年度入試関連事項説明 大学入試状況説明 受験科目のワンポイントアドバイス等 |
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