inter-edu’s eye
日本大学高等学校・中学校の改革のひとつであるICT教育が、今年の中学1年生と高校1年生の授業でスタートしました。導入前のインタビューで「神奈川の先駆けに」と意気込みを語ってくれたこの取り組みがどのように展開されているのか、実際に授業をのぞいてきました。
覚えたことはその場でチェック&リターン!だから身につく!
この日は、高校と中学の英語の授業にお邪魔しました。
高校の授業ではまず、英語の長文を読みながら、文法表現を学んでいきますが、生徒の手元のタブレットには電子黒板と同じ画面が映し出されます。
先生によると「長文の文字は小さくて見づらいので、手元で見られるようにしているんです」とのこと。従来であれば、プリントを配布したり、黒板に書き写す必要がありましたが、その時間もいらなくなるのですね。
授業の後半には、先ほど学んだ内容を確認するための問題が出されます。問題は、生徒一人ひとりのタブレットに「配布」され、生徒は解答を入力すると、先生に「提出」。提出し終わった生徒がほかの課題を進めている間に、先生は採点をし、すぐに「返却」していきます。
記憶は時間が経つほどに薄れてしまうものですから、このように解答の正否がすぐにわかれば、覚えたこともしっかり定着しそうです。
また、先生にとっても、その場で全体の理解度がチェックできるのは大きなメリットです。全員の答えをすぐに確認できるため、「間違えやすいポイント」を把握でき、その時間のうちに解説することができます。
「まだ手探りの状況」と先生はお話していましたが、授業の効率化が進み、今後の発展に期待が持てる内容でした。
タブレットで学ぶと楽しい!
中学校の英語授業では、ちょっと楽しい活用法を見ることができました。口の形を見ながら発音をチェックするために、自分の顔を動画で撮影するのです。
生徒たちは、「恥ずかしいから見ないでー!」と笑いながら、タブレットに向かって話しかけます。「タブレット」というアイテム自体に魅力を感じる生徒も多いようで、意欲的に授業に取り組んでいる様子がうかがえました。
ICTの導入で「授業が効率的になった」という声は様々なところで聞かれますが、実際に目にしてみると、単に効率的であるだけでなく、授業がスピーディーに進むことで生徒の集中力が途切れないことも実感できました。
また、タブレットで動画撮影をする場面では、動きが出ることで授業が活気づき、「楽しく学べる」という効果も感じ取れました。
神奈川の学校の先駆けとして、日大中高のICT教育がどのように発展していくのか、これからも注目していきたいです。
イベント日程
説明会・イベント | 日程 | 時間 |
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第2回 中学校説明会 | 10月15日(土) | 9:30~ |
第3回 中学校説明会 | 11月26日(土) | 9:30~ |