inter-edu’s eye
今年からの中学校2コース制など、大きな変革を遂げた日本大学高等学校・中学校。新たな取り組みの中で特に強化したプログラムの一つがアクティブラーニングです。異文化交流や日本文化体験、日本大学との連携など、さまざまな体験を通して、意欲、多様性、主体性を身につける日大中高のアクティブラーニングに迫ります。
日本大学の学部体験が充実!
今年の中学1年生から、アクティブラーニングとして行われている様々な体験学習は、N.Sコースでは1か月に1度、GLコースでは2週間に1度のペースで行われるという充実ぶりです。
中でも注目したいのは、16学部87学科を有する日本大学の付属校のメリットを活かした、さまざまな学部体験。中学生のうちから本物に触れられる体験は生徒たちからの評判も上々です。
国際関係学部の体験
静岡県にある三島キャンパスで、国際関係学部の見学とアメリカ・ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校留学生との交流会が行われました。交流会では、自己紹介を英語で行い、その後昼食を食べながら留学生とトーク。英語でコミュニケーションを図る練習だけでなく、日本文化について留学生たちに紹介する良い機会になりました。
生徒の声
英語で話すのは少し緊張しましたが、「通じる」ことの楽しさを実感しました。日本の文化を英語で自分なりに伝えてコミュニケーションを図ることができて良かったです。単語を並べるだけでも何となく通じましたが、流暢な英語で話せるようになれたら、自分の世界がどんどん広がっていくと思います。
先生の声
生徒は最初、緊張している様子でしたが、身振り手振りや表情を駆使して、留学生とコミュニケーションを取ろうと懸命にがんばっていました。今後の英語の学習においてとても良い刺激となりました。
松戸歯学部の体験
千葉県にある松戸歯学部には、GLコースの2クラスで午前と午後に分かれて訪問しました。生徒たちはまず、歯学部についての説明を受けた後、「実践 スポーツ歯学」の講義を聞きました。続いて実習室に移動すると、なんと、実際に模型の虫歯を削り、樹脂を埋める作業を体験! 実習後には、日大歯科病院内も見学することができました。
ちなみに、生徒たちが熱中して完成させた模型の歯は、ストラップにして持ち帰ったそうです。
生徒の声
実際に削る作業をさせてもらって、歯医者さんって細かい作業でとても大変だなと思いました。プロのスポーツ選手を診ている先生のお話はとてもリアリティがあって、最前線で活躍する歯医者さんがかっこよく思えました。
先生の声
先生方は、プロスポーツ選手たちのポテンシャルを十分に引き出すために、様々な分野の研究をされています。たくさんの人々からのサポートがあって日本のプロスポーツが成長しているのだと再認識し、それに日本大学が貢献していることを誇らしく思いました。
このほかにも様々な学部体験へ
生産工学部
文理学部
理工学部
生物資源科学部
早期からハイレベルな体験を!
校内でもプレゼンテーションなどを中心に、課題発見力や表現力を鍛える体験を行っています。
たとえば、夏休みの課題となった「ボランティア活動体験」では、生徒自らが活動内容を考え、実践。その内容をクラス内でプレゼンテーションし、一部の生徒は9月の文化祭でも発表しました。
また、表現力をトレーニングするためのワークショップでは、GLコース・N.Sコース混合で5名ほどのグループになり、行ってみたい国とその理由を英語で説明するなど、英語での表現力を鍛えました。
国際的に活躍するためには、日本文化を知ることも重要です。
その一環として、国立劇場で歌舞伎鑑賞教室が行われました。歌舞伎の歴史や成り立ち、舞台装置の名前などの解説を聞き、理解を深めた後、日本の古典芸能を堪能しました。
実は、この体験は従来、高校3年次に行っていたそう。
学部体験もそうですが、中学1年生にとってはレベルの高い体験が多く、生徒の好奇心を掻き立てているようです。早期から興味・関心の幅を広げられることはうれしいですね。
編集者が見たポイント
今回紹介したほかにも、相撲部屋の朝げいこ見学や英語力アップのためのブリティッシュヒルズ滞在など、たくさんの体験プログラムを予定しているそうです。多くの知識を吸収できる時期でもある中学生にとって良い影響になることでしょう。日大中高の今後に注目です。