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前回記事のように英語教育に力を入れている日本大学中学校。グルーバルリーダーズコース(以下、GLコース)では毎年、海外・国内研修を実施しています。今回はGLコースで行われている実践的な英語教育について迫ります。

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実感! コミュニケーション能力に差がつく

先日海外研修から帰ってきた中2の生徒に、研修に参加してよかったことを聞いてみると、「文法通りでなくても、『伝えよう』と思って伝えればわかってもらえる。行くと行かないとでは、英語力の中でも表現力としてのコミュニケーション能力に差が出てくると思う」という回答があり、生徒自身も実践的な学びに手応えを感じているようです。GLコースで実施している語学研修について、中園教頭にうかがいました。

4技能の実践と教養豊かな人を目指して

中園教頭:GLコースは、国際的に活躍できるグローバルな視点を持った人材の育成を目指しています。したがって、海外・国内研修の目的も、英語の4技能「読む、書く、聞く、話す」の向上をより実践的に、机上ではなく体験をふまえて行うことに、ねらいを定めています。また、英語4技能の向上にとどまらず、海外に出た際には、現地でのさまざまな体験を通して、異文化理解と見聞を広めることはもちろん、日本のこともきちんと伝えらえるような教養も培っています。

GLコースとは?≫

多彩な海外・国内研修

具体的にはどのような取り組みが行われているのでしょうか。中1~中3までの研修を見てみましょう。

中1:ブリティッシュヒルズ夏季国内研修

中2、中3の海外研修への足がかりとして、英国を疑似体験できる施設で英語漬けの生活する研修です。コミュニケーション能力の向上だけでなく、失敗を恐れない積極的な姿勢が身につくといわれています。

海外の人と交流する楽しさを実感する生徒が多く、「英語でどう伝えたら良いのか戸惑っていたが、今の英語力でも話すことができ、研修で自信がついた」「積極的に会話に参加できるようになった」「会話が続くように工夫するようになった」などの感想からも、実践で身につく力の大きさがわかります。

研修で行なった入国審査のやり取りや、英国風ショップでの買い物体験などは、その後の海外研修で役立つことも多く、練習の表現が「実際に使えた!」という体験により、英語をもっと勉強したいという気持ちが強くなるようです。

ブリティッシュヒルズ夏季研修

中2:シンガポール海外研修

中2ではついに海外へ渡航。これまでに習得した英語力を活かし、現地の中等教育学校やシンガポールの大学生ガイドによる市内研修などを通して、異文化交流を行います。

「事前学習で多民族国家だと知っていたけれど、さまざまな文化を持つ人がいて驚いた」「現地の人々は優しく、安心して過ごすことができた」「今までの研修の経験を活かして日本文化の紹介ができた」などの感想からも、異文化理解を深めたようすがうかがえます。
また、研修では海外で活躍する日系グローバル企業への企業訪問を実施。中にはシンガポール支社の社長と対話する機会もあり、海外で働く上でのアドバイスなど、キャリアを考える上でより具体的なお話も聞けたということです。

シンガポール海外研修

特に株式会社ヤクルト本社を訪れた生徒は、「お互いの文化を尊重しながら、自ら進んで接することで相手との関係を築くことが重要で、『伝えようとする・分かろうとする』姿勢が大切だということを学びました」とグローバルリーダーとしての素養を高める体験をできたようです。

中3:3か国選択制海外研修

中3では、アメリカ・オーストラリア・ニュージーランドの3か国から1国を選択し、ホームステイをしながら現地校で学ぶ、海外研修が予定されています。21日間、各国の特色を活かした国際交流・異文化体験ができる多彩なアクティビティが企画されており、英語力向上はもちろんのこと、海外での生活の厳しさと、楽しさの両面を学ぶことで、グローバルな視点を持ちながら、「自分で考え、行動できる力」を身につけることを目指しています。

これほど多くの研修を行う一方で、近年は国際情勢などの問題が心配されますが、「生徒と保護者向けの説明会を実施し、また、教員への危機管理研修も行うことで、生徒、そして保護者の皆さんが不安を持たれないよう努めています」と中園教頭はおっしゃいます。

豊富な研修について詳しく≫

英語の先にあるリーダー的人材育成

GLコースでは、実践力を重視した特色のある英語研修等の多彩なプログラムにより、身につけた知識や技能を活用する力、思考力、判断力、表現力を育みます。それは、グローバル社会やIT技術がめまぐるしく進化する社会においても、自分で考え、先頭になって進む道を切り開いていくことのできるリーダーとして必要な力でもあります。

こうした豊富な研修を通して、「海外で働きたい」「研修での経験を活かして海外の方とコミュニケーションをとっていきたい」などグローバル社会で道を切り開く勢いが生徒にはついたようです。

中園教頭:本校では、日本大学16学部との連携なども実施し、生徒一人ひとりがより多くのものに興味を抱き、自由な発想で、グローバル社会の「リーダー」となるよう、今後もGLコースを発展させていきます。

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編集者から見たポイント

今回は海外・国内での英語研修に注目しましたが、日本大学中学校のGLコースのプログラムは、すべてが進路選択、ひいては人生設計の選択肢をひろげるためといえるのではないでしょうか。大学の付属校でありながらも、子どもの可能性をひろげる多彩な進路選択が魅力です。

イベント日程

説明会・イベント 日程
第3回 高等学校説明会 11月25日(土)
第3回 中学校説明会 11月25日(土)
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