教育方針

6年間を見通した計画的学習

心身の成長に応じた最適なカリキュラムを6年間で計画的に展開。2年ごとの3ステージ制をとります。

第1ステージ(中1・2)では基礎学力の完成、
第2ステージ(中3・高1)では進路意識の確立、
第3ステージ(高2・3)では現役合格力の完成を目標とします。

中3段階では、一部教科において高校の学習範囲に入るため、一貫部高校生は大宮開成高校(高校部)とは原則として別学となります(高校段階での文理系別選択授業を除く)。

確かな学力を実現するカリキュラム

(1)強化再編、「英数特科コース」のみに

2019年度募集から、従来の「英数特科」「特別進学」2類型制を再編し、「英数特科コース」のみとなります。ただし入試段階で英数特科「Tクラス」・同「Sクラス」に選抜・編成されます。

基本的な授業時間数・内容は共通です。

(2)能動的学習姿勢を

(1)のとおり中高6年間を見通したカリキュラムマネジメント(教育課程編成)により、標準単位数に独自単位をプラス(次項参照)、週36時間(中1・2)、週38時間(中3)を実現。国・数・英の主要教科においては公立中学校比で約1.5~2倍、他の公・私立中高一貫校比でも同等以上の授業数を確保しています。

中学段階では基礎基本を徹底し、揺るぎない「学力の幹」を構築。かつ生徒の思考力を高める“学びあい”的授業、「化学実験」のような体験型授業を適宜取り入れ、生徒の能動的学習姿勢を養います。

授業の予復習・課題(宿題)提出・個別質問の活用で、基本的に通塾は不要と考えています。

毎週必ず「化学実験」(中3)

中3の「化学実験」では、毎週まとまった時間で確実に実験を行えます。「仮説→実験での検証」の姿勢は、科学的思考力のみならず、情報社会で真実を見定める力にもなります。

(3)プラスαは演習授業に

(2)の授業時数においては、通常授業に加えTクラスでは発展内容を扱う「アドバンスト演習」(週2~3コマ、数学・英語)を、Sクラスでは1週間の学習内容の重点的復習を行う「スタンダード演習」(週2~3コマ、国・数・英)を実施。伸びたい意欲をさらに伸ばし、あるいは学習内容を取りこぼすことがありません。

※アドバンスト演習は実費(年額15,000円:2018年度例)

(4)小テスト・課題・質問対応

各授業では随時、「小テスト」で小まめに学力チェックするため、決定的な学力低下の前に適切なアドバイスが可能です。課題(宿題)も、各教科で連携しながら、常に適量を課しています。

また放課後は、職員室在室の全教員(=直接授業を担当していない教員も)が生徒の個別質問に対応。

“分からないまま進む”ことがないよう配慮しています。

(5)必修の春期・夏期講習 -入学前からも!-

春期・夏期休暇中には本校教員による講習が必修受講になっており、別途学費はありません(春期講習は3~5日間、夏期講習は8日間:2018年度例)。

また、新中1生は入学前(3月末)から春期講習があります。本校生としての自覚を促し、4月からのスムーズな学習スタートに備えるためです。

高校段階では、希望者対象の志望大学別・文系理系別等の補習も実施しています。

過去最高の現役合格率 -進路指導はご家庭との信頼関係で-

本校は近年、東京大学・京都大学を始めとする難関国公立大学、早稲田大学・慶應義塾大学など難関私立大学への現役合格を実現し、その伸長で各メディアから注目をいただいています。

とりわけ中高一貫部では、2018年3月の卒業生(50名)の首都圏難関私立大学(早慶~理GMARCH)の合格率が、過去最高(合115/卒50名=230%)となりました。そのうえ実人数でも約半数(50名中22名)が、このいずれかの大学の合格を得ています。

ご承知のとおり、これら首都圏難関私立大学は、定員厳格化によりここ数年で大幅な合格者数削減を行っており、今後も難関化はさらに進むとみられます。

上記実績は、ありきたりな「着実な学力の積み重ね、綿密な進路指導のおかげ」では実現できません。本校は、中学段階から「自己管理ノート」(下記写真)を通じるなどして生徒・ご家庭との信頼関係を築いていきます。その関係性の上に学習指導・進路指導を行うため、最大限の効果を生むと考えています。