生徒の好奇心に火をつける!日大櫻丘の体験型進路指導
inter-edu’s eye
2021年度卒業生の実に97%が現役合格を勝ち取った日本大学櫻丘高等学校(以下、日大櫻丘)では、どのような進路指導が行われているのでしょうか。今回は、進路指導部主任の大山啓明先生にお話をうかがい、日大櫻丘ならではの進路指導について詳しく教えていただきました。
希望の大学・学部に現役合格!2021年度の進学実績
2021年度卒業生の合格実績を振り返り、進学先の内訳や、大山先生が感じる手ごたえについてうかがいました。
大山啓明先生
進路指導部主任を務める傍ら、生物の授業を担当。
「私たちが目指すのは、実績を追い求める“進学指導”ではありません。『何のために大学に行くのか』『社会が抱える問題をどのように解決していくか』を考え、模索していける人材を育てていくことを目指しています」
2021年度卒業生について、大学合格実績の内訳を教えてください。
大山先生卒業生の74%が、付属推薦により日本大学への進学を決めました。日本大学に進学するには、付属校共通で実施される基礎学力到達度テストによる「基礎学力選抜方式」、学内での成績をもとに決める「付属特別選抜方式」、国公立大学の一般入試も受験できる「国公立併願方式」の3つの選抜方式がありますが、昨年度は全方式合わせて文理学部70名、経済学部70名、法学部67名など、人気学部へ多くの生徒を輩出しました。また、付属推薦でも合格が難しいとされる理工学部建築学科に6名、生物資源科学部獣医学科に1名、薬学部に1名、芸術学部に16名が進学するなど、付属校の中でもトップクラスの結果となりました。
この実績から、大山先生はどのような手ごたえを感じていますか。
大山先生重視すべきは、現役合格率よりも、生徒一人ひとりが希望の大学や学部にどれだけ進学できたかだと考えています。その点では、日本大学に進学した生徒の75%が第1志望の学科に合格し、第2・第3志望も含めると95%の生徒が志望先への進学を叶えました。他大学についても、特別進学クラスでは山形大学や早稲田大学、東京理科大学、明治大学など難関大学への現役合格を成し遂げ、総合進学クラスでも国立大学に2名、早慶上理に5名、GMARCHに24名が合格。生徒たち自身が納得できる結果になったのではとうれしく思っています。
過去数年と比べて、生徒たちの志望先に変化はありましたか。
大山先生日本大学進学者のうち、生物資源科学部の中でも難関の獣医学科や、再生医療で注目を集めている応用生物学科への進学者が増加しました。その背景には、2年次の夏休みに理系生徒を対象に実施した出張講義が挙げられます。生物資源科学部と理工学部から講師を招き、多くの生徒が講義に参加したことで、志望校への熱意が高まり学習へのモチベーションによい影響を与えたのだと思います。
櫻イノベーションがもたらす進路指導への好影響
日大櫻丘では、2018年より5つの教育目標を柱とする「櫻イノベーション」を掲げています。この取り組みが進路指導にどのように関わっているのかうかがいました。
「櫻イノベーション」に関する進路指導の取り組みを教えてください。
大山先生5つの柱の中でも、進路指導で特に重視しているのが「体験型高大連携教育×サイエンスリテラシー」です。人文系、社会系、理学系学科が揃う日本大学文理学部と隣接しているメリットを活かし、研究室訪問やプログラミングの体験講義など、体験型の連携教育を推し進めています。
高大連携イベントの中でも、前述の「出張講義」は生徒たちに好評だとうかがいました。人気の理由について、大山先生のお考えをお聞かせください。
大山先生講義分野の幅広さではないでしょうか。昨年度は、日本大学の各学部や他大学から23名の講師を招き、講義をしていただきました。日本大学にはない学系(栄養学、幼児・児童教育学、観光学など)も含め、ほぼ全学系の講義を用意したので、生徒たちは本当に興味がある分野を選択できたようです。進路の具体化だけでなく、日々の学習への熱意にもつながります。
2021年度より「櫻イノベーション」に加わった5つ目の柱「ルーブリック評価×PDCA」によって、生徒の成長に変化はありましたか。
大山先生本校の「SAKURAルーブリック」は、ペーパーテストでは測れない「思考力・判断力・表現力」や「主体性・協働性」の向上を可視化する評価制度です。前述した出張講義以外にも学部訪問、卒業生の進路講演、志望理由書テストなどの進路イベントで、終了後にSAKURAルーブリックを使って生徒たち自身が振り返りを行っています。進路イベントの前後で自分の考えにどのような変化があったのかを明文化することで、生徒自身が成長を感じられるとともに、教員も生徒たちの現状を把握することができ、より良い進路指導に役立っています。
生徒に寄り添う日大櫻丘の温かな進路指導
進路に悩む生徒とのエピソードや、大山先生が考える「日大櫻丘の進路指導」についてもうかがいました。
生徒の印象的な合格エピソードがあれば教えてください。
大山先生3年次で担任をもった男子生徒(2018年卒業)との思い出が心に残っています。その年は4月から新型コロナウイルスの影響で登校できない日々が続きましたが、生徒全員にiPadが貸与されていたので、頻繁にやり取りすることができました。
その生徒は難関私大を目指していましたが、勉強に対する漠然とした不安を抱えていたので、休校中にも多くの長文メッセージをやり取りし、「この生徒が抱える課題は何か」「どんな言葉をかけてやるべきか」と考えながら返信をしていました。生徒が卒業後に「今でもたまに休校中の先生からのメッセージを見ているんですよ」と話してくれたときは、担任として大きなやり甲斐を感じました。
日大櫻丘の進路指導について、これからの意気込みをお聞かせください。
大山先生多様な人材を必要としている現代社会において、進学先も多様化していくべきです。今後も「進路指導部として」というよりも「チーム櫻丘」として、生徒の知的好奇心を刺激するさまざまな取り組みを実施し、一人ひとりの可能性を広げたいと考えています。特に今年度は「U.S.デュアル・ディプロマ・プログラム」に参加した生徒が卒業する年でもありますので、海外大学への進学実績にも注目していただきたいです。
最後に、受験生に向けて応援メッセージをお願いします。
大山先生文理学部と隣接している本校には、大学生になった自分を具体的にイメージでき、将来の夢を広げられる環境が整っています。また、本校の教員たちには、「生徒の成長にとって何が重要か」「どのような取り組みを進めるべきか」を日々考え、生徒にとってより良い学校にしようと努力する姿勢が根づいています。3年間をともに学び、一緒に成長していきましょう。入学を心よりお待ちしています!
編集後記
日大櫻丘には、出張講義のような体験型の進路イベントやルーブリック評価など、自分と向き合える機会がたくさん用意されています。自分の興味の在り処を気づかせてくれる学校なので、将来何をしたいかまだ分からないという方こそ、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
学校公式サイト ≫学校説明会・イベント日程
イベント名 | 日時 | 備考 |
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第1回入試学校説明会 | 2022年9月24日(土) | 要予約 |
第2回入試学校説明会 | 2022年10月29日(土) | 要予約 |
第3回入試学校説明会 | 2022年11月19日(土) | 要予約 |
※予約開始日等の詳細については,決まり次第本校HPの新着情報でお知らせします。
詳細はこちら ≫連載コンテンツ
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