inter-edu’s eye
入学した年度ごとに6年間どう育てるか、学年の目標を決めている芝中学校・芝高等学校。校外学習もその目標に基づいた各学年オリジナル。今年度の第一回連載は中2での鎌倉、中1での川越、それぞれの校外学習に注目です。
うれしい想定外は生徒のやる気。『鎌倉は寺だけでない』を実感!
中2による鎌倉での校外学習では、班ごとに行程を決め、食事する店、絶景スポットも下調べし、当日は足で探して写真に収めました。中3で行く京都奈良への予行練習である一方、『仲間を大切にする』という目標に沿い、人任せの友だちにはどう言ったら協力が得られるか?など人間関係も学んだようです。
「明治時代は文豪が居を構え、由比ヶ浜など寺社以外も魅力ある鎌倉の別の顔も知ってくれた。何より驚いたのは、多く回りたいから集合時間を早めたい、指定エリア外にも行きたい…、ここまでやる気があったなんて」
そう振り返る先生方も、事後学習は他学年にはないことを!と、まとめを「巨大な図鑑」にすることに決めたそうです。その発想は生徒に負けず豊かですね。
もうすっかり芝っ子。一年の集大成で自主的に行動しました!
学年の目標である『人に見られていなくても、しっかりした行動ができる人間』のもと、中1による川越での校外学習は、初めてのチャレンジとなった現地集合、現地解散! 逆方向に乗車したなど多少のアクシデントはあったものの、公共マナーを守って行動するという点で、まずは合格。ルートも生徒たちで考えました。
先生方はそこに楽しさをプラス! 事前に配布する『学年だより』にB級グルメやお土産情報を掲載し、また多くの場所を回るためにクイズを50問も用意しました。班やクラスで合計点を競ったことで、事前学習にも熱が入り、受け身ではない、自主的な探索ができたようです。
お仕着せでなく自発的な校外学習。自分で考え、律してこその自由
両学年の先生方は「次はどういう校外学習だろうとワクワクしてもらいたい。イヤイヤ連れられて行くのではなく、自発的に行きたいと思ってほしい。そしてこれらの校外学習で楽しいとこと、残念なことも共に体験し、生涯の友情が育まれたらいいんじゃないかな。」とお話しされました。 班活動は、最初は失敗や揉めごともあるけれど、それをみんなあたたかく受け入れられるのが芝中らしさ。自由度が高い分、自分たちで善悪を判断し、行動しないと…。 言われることを待つのではなく、自分から積極的に動ける人を育てる。これは全校通しての教育目標です。
編集部から見たポイント
中1、中2それぞれの先生方から共通していただいたのは「生徒を信頼している」というお言葉。どの学年も基となるのは先生からの生徒に対する信頼であり、そして生徒同士の寛容さ。校外学習や修学旅行のたびに自立心と協調性が培われ、やがて生徒主導の文化祭や運動会へとつながっていくのですね。
公開行事・説明会一覧
説明会名称 | 開催日時 | 開催場所 |
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東京私立男子中学校フェスタ | 6月4日(日) 9:00~16:00 | 京華中学校・高等学校 |
声の教育社「受験なんでも相談会」 | 6月18日(日) 10:30~16:30 | 新宿NSビル |
日能研主催「日能研私学フェア」 | 6月25日(日) 9:00~16:00 | 青山学院大学 青山キャンパス |