inter-edu’s eye
いかだ作りや農業体験、荒川30kmウォークなど、各学年でさまざまな校外学習を行っている芝中学校・芝高等学校。7月には、1学期を終えたばかりの中学1年生が、2泊3日の臨海学校に参加しました。初めての宿泊行事で生徒はどう成長したのでしょうか。
引率した堤 眞幸先生が大いに語ってくださいました。
集団生活の基礎を学ぶ
臨海学校の実施は、体力向上と集団生活の基礎を学ぶことを目的としています。我々としては、入学したときはまだ“男の子”だった生徒を6年後に一人の“男”として卒業させたい。その最初のステップとして、規律をしっかり守り、他人への気遣いができるようになるための練習をします。他人と生活するためには、自分のことだけやっていればいいわけではなく、自分の気持ちも多少は抑えなければなりません。
クラスメイトと2泊3日を過ごすことで、生徒はそれらを経験し、周囲の大人や友人たちとの適切な距離感を学びます。
小雨でも泳ぐ! クラゲがいても泳ぐ!
水泳実習は千葉県の津浜海岸で行われます。初日から海で泳力テストを行い、4つにグループ分けをします。2日目は午前と午後に、3日目の午前にも実習があり、小雨なら中止せず海に入ります。天候によってはクラゲが出ることもあり、初日こそ生徒は嫌がって騒いでいましたが、最終日には気にせずクラゲを手で追い払っていましたね。
また、水を怖がっていた生徒が低い場所から海へ飛び込めるようになり、海での実習は泳力の向上だけでなく、メンタルが鍛えられたと思います。
2泊3日でここまで変わるのか
水泳実習を終えた生徒たちは寮に宿泊しますが、水泳実習のグループとは別に、部屋ごとに5、6人の生活班をつくり、食事当番や掃除当番を分担して過ごします。最初は誰しも自分のことで精いっぱいで、他人を気にする余裕などありませんでしたが、やがて班の仲間に目が行くようになりました。支度が遅い生徒がいると、同じ班の生徒が「俺が片付けをしている間に準備しなよ」と声を掛けたり、実習中に同じ班のメンバーがいないことに気づいたり、周囲の人のことを考えて生活できるようになったんです。
それが2、3人といったレベルではなくクラス全体でそうした変化が見られるようになり、臨海学校の引率が初めての私は、2泊3日でこうも変わるのかと驚かされました。
臨海学校を終えて
2学期になり、生徒が書いたレポートを見ると、ほとんどの生徒がとてもいい経験になったと書いていました。ただ、寮は学校の施設ですから、次回の校外学習で外部の人と協力して活動するときにこそ、今回の経験の成果が試されるでしょう。臨海学校は集団生活の基礎を学び、さらに、違う小学校から来た生徒が互いを知るきっかけにもなります。
中学1年の夏に行う活動として、今後の学校生活に必要な要素を学べる重要な取り組みではないでしょうか。
公開行事・説明会一覧
説明会名称 | 開催日時 | 開催場所 |
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学校説明会 第2回 | 10月17日(火) 11:00~12:50 | 学園講堂 校内見学13:00~ |
学校説明会 第3回 | 10月18日(水) 11:00~12:50 | 学園講堂 校内見学13:00~ |
学校説明会 第4回 | 11月4日(土) 11:00~12:50 | 学園講堂 校内見学13:00~ |
学校説明会 第5回 | 11月25日(土) 11:00~12:50 | 学園講堂 校内見学13:00~ |