コロナ禍でも健やかに成長 球技大会で見せた中1生の笑顔
inter-edu’s eye
2020年春、伝統ある男子校、芝中学校・芝高等学校(以下、芝)に入学した294名の生徒たち。コロナ禍で異例尽くしの1年間を過ごした彼らは、中学2年生になりました。入学時から生徒を見守ってきた学年主任の中川潔先生と、副主任でクラス担任の田口和希先生に再びご登場いただき、生徒の成長と学年の取り組みをうかがいます。
球技大会で確信した生徒の成長~中1の日々
昨年度の取材では、4月から7月までの日々についてうかがいました。夏以降、中1生はどのような学校生活を送ったのでしょうか。
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インターエデュ(以下、エデュ):2学期以降の学校生活は、いかがでしたか。
田口先生:9月から部活動が始まり、生徒はクラスを越えたつながりを持つようになりました。
中川先生:我々は3つの学年目標「規則正しい生活を身につけよう」「自分で考え、判断して行動しよう」「仲間も自分も大切にしよう」を意識して、生徒には「多少うまくいかないことがあっても大丈夫だよ」というメッセージを伝えながら、彼らの日常を見守りました。
エデュ:学年の取り組みについて教えてください。
中川先生:10月末に多摩動物公園校外学習を、3月には臨海球技場で球技大会を実施して、クラス対抗でドッジボールとサッカーをしました。当日は天候に恵まれて最高の1日になりましたね。人工芝の広いグラウンドに4つのコートを作ったので、生徒は自分の試合が終わったらクラスメイトの応援に駆け付け、試合も応援もないときは空いている場所に腰を下ろして休憩がてら日向ぼっこをしていました。
田口先生:準備係の生徒は早く来て設営をし、各チームのキャプテンは作戦を立ててメンバーをまとめ、ほかの生徒もチームの一員として協力して動いていました。教師が生徒のためにゼロから企画する学年行事を開催し、さらに球技大会でみんなが1つにまとまって1年間を締めくくることができて、本当によかったです。
球技大会
“芝歩”で育む新たな1年~中2の日々
エデュ:今年度の校外学習は何でしょうか。
田口先生:8月に群馬県みなかみ町へ行き、2泊3日でオリエンテーリングとラフティングをします。オリエンテーリングでは、クラスを少人数の班に分け、方位磁石と地図を頼りに山を登ったり木登りをしたりと、大自然の中で仲間と協力して課題に挑みます。学年目標の「自分で考え、判断して行動しよう」「仲間も自分も大切にしよう」が盛り込まれた校外学習を通して、生徒には更に成長してほしいと思っています。
エデュ:進級した生徒の指導には、どのようなことを意識していますか。
中川先生:学年だよりのタイトル「芝歩(しばふ)」に込めた、“一歩一歩着実に、教師と生徒全員で声をかけ合いながら歩いていこう”という思いを大切にして、あいさつや整理整頓、他人を思いやることなど、人としてすべきことができるように指導していきます。
中2生の学校生活
編集者から見たポイント
田口先生は、「昨年度から、教師が校舎入口に立ち、登校する生徒の健康チェックをしています。中1生は初々しくて、中2生は顔つきも体格もしっかりしていて、その違いに成長を実感しますね」と語ります。コロナ禍でも、生徒は健やかに逞しく成長している様子がうかがえました。次回の連載では、芝の新しい探究学習にスポットを当てます。お楽しみに。
連載コンテンツ
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