芝の6学年が集結！先輩の思いをつないだ大運動会

実行委員長に立候補した理由を教えてください。

川瀬くん1学年上の先輩方が大運動会をつくり上げていく姿を見て刺激を受けたからです。コロナ禍で制限があるなか、後輩に「大運動会って楽しい！」と思わせてくれた先輩方をすごいなと思い、今度は自分たちが後輩をもっと楽しませる大運動会をつくろうと立候補しました。

開催までどんな苦労がありましたか。

川瀬くん会場決めや種目決めに時間と労力がかかり、会場が東京体育館に決まってからは事前準備と現場作業とのギャップに苦しみました。東京体育館での事前練習は行えず、学校グラウンドでの全体練習は3、4回しかできませんでした。全体練習に向けて入念に準備しても、実際外に出てみると予想外のことばかり。思い通りにいかず、幹部会では議論がヒートアップしてしまって……。そんなときは別の立場のスタッフに意見を求めたり、一度落ち着いてから幹部会で再び話し合ったりしました。

第67回大運動会プログラム

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高3生が燃えた全体リレーと騎馬戦

当日の状況はいかがでしたか。

川瀬くん体育館では17時から次の団体の予約が入っていたので、大運動会の遅延は許されませんでした。それなのに午前のプログラムを終えた時点で予定より20分押していて「これはまずい」と。最終種目の全体リレーを削るべきか現場で幹部と話していましたが、結果的に全種目を遂行し、問題なく撤収することができました。

実行委員長として、また一人の選手として、それぞれ印象に残ったことを教えてください。

川瀬くん委員長としてうれしかったのは高3全員参加の「全体リレー」です。運動が苦手な仲間も真剣に競技に取り組んでくれて、その姿に心を打たれました。高3生が全校生徒の前で主役になれる機会は、この大運動会が恐らく最後。激走するみんなは格好良かったし、誰もが清々しく大運動会を終えることができたんじゃないかと思います。選手として燃えたのは、僕が騎手を務めた「騎馬戦」ですね。

実行委員長を務めて何を得ましたか。

川瀬くん一人では決してできないことを、仲間と協力して成し遂げる難しさや楽しさを知ることができました。

石渡先生川瀬くんは私が顧問を務める水泳部に所属していて、中1のときから知っています。この一年間、実行委員長として周りから要望や意見をぶつけられても、彼は常に自分を律して対応していました。本校の校訓である遵法自治や共生を感じさせる行動の数々に、成長を感じましたね。

松澤先生川瀬くんの周りのメンバーは皆理解力があり、川瀬くんはそのメンバーをまとめていて、幹部にしっかりした協力体制がありました。そのおかげで生徒が非常に伸び伸びと、そして一生懸命取り組む大運動会になったと思います。