作戦を立ててフィールドへGO!芝の「フォトオリエンテーリング」
inter-edu’s eye
2月中旬、芝中学校・芝高等学校(以下、芝)の中2生が校外学習「フォトオリエンテーリング」に参加しました。中2の担任を務める田口和希先生と大澤雅仁先生に当日の様子をうかがいます。
広大なフィールドでミッションに挑戦
インターエデュ(以下、エデュ):3学期に行われた校外学習についてお聞かせください。
大澤先生:江戸川区の臨海球技場と葛西臨海公園で、クラス対抗のフォトオリエンテーリングを行いました。生徒の持ち物はスマートフォンと地図、そして教員作成のミッションBOOK。生徒は班別行動をして、指定された場所で撮影したり、クイズに答えたりしてポイントを獲得します。各班のポイントを合算し、総獲得ポイントの高かったクラスが優勝です。
エデュ:今回の校外学習のテーマを教えてください。
田口先生:「みんなで楽しむ」「仲間と協力し、助け合って課題に挑戦する」です。生徒は全力でこのテーマを実践していましたね。
大澤先生:広いフィールドに多くの課題を散りばめて、あえて制限時間内には全クリアできないようにしました。どのエリアに絞っていかに点数を稼ぐべきか、班ごとに作戦を立ててほしかったからです。
田口先生:生徒は大まかなルールを把握しただけの状態で集合し、課題が記された地図やミッションBOOKは当日受け取りました。
エデュ:それはワクワクしますね。生徒の様子はいかがでしたか。
田口先生:私は多くの生徒が立ち寄る広場で待機していました。チャレンジポイントの長縄の会場だったので、賑やかに課題に取り組んだり、リラックスして休憩する生徒の様子が見られましたね。
大澤先生:制限時間内に集合場所に戻らなければならないのに、「あと1問!」とぎりぎりまで粘ろうと頑張る生徒の姿がありました。時間は守るべきなのですが、一方で「いいぞ!」と応援したい気持ちもありまして……教員として複雑な心境でしたね。
エデュ:生徒の成長を感じる場面はありましたか。
田口先生:1年前に同じ会場で球技大会をしたことを思い返して、「体が大きくなったな」としみじみ感じました。
大澤先生:生徒が互いを気遣う場面をよく見かけたことで、内面的な成長も実感しました。画像をうまく送信できないときには、メンバーで助け合って問題を解決していましたね。
視点を変えれば不可能は可能になる
エデュ:校外学習を終えてのご感想をお願いします。
大澤先生:生徒が夢中になって課題に挑む姿を見ることができ、達成感や充実感に包まれました。
田口先生:コロナ禍で、かつ本番前日に雪が降って開催が危ぶまれる中、学年主任の中川先生が強いリーダーシップで教員たちを引っ張り、さらに中川先生を含む校外学習の担当メンバー、大澤先生・飯田先生・磯貝先生が力を尽くしてくれました。今年度、探究の授業「総合的な学習の時間」で扱ったテーマの1つに“実現する力を学ぼう”があります。飯田先生が校外学習を振り返り、「『できない』は視点を変えれば『できる』につながる」と語っていて、その言葉が胸に刺さりました。「コロナ禍で行事ができない。じゃあどうしたら実現できるか」を繰り返し考えて、フォトオリエンテーリングにつながった。ですから、それを実現できたことが心底うれしかったです。
2022年度入試結果 ≫編集者から見たポイント
探究の授業では、ほかにも“他者目線を学ぶ”というテーマで未来の芝生に向けた学校紹介動画を制作。作品の一部は、2月に開催された合格者対象のオリエンテーションで公開され、大好評だったそうです。
2022年度の連載でも、生徒に人気の行事をご紹介していきます。お楽しみに。
連載コンテンツ
京都の魅力と意外性を伝えるツアーを企画!芝の中3修学旅行
中3の京都・奈良修学旅行をピックアップ。先生インタビューと現地での画像で、元気いっぱいの生徒の様子を紹介します。記事を読む≫
“人間教育の芝”の新たな一歩 新教科 総合的な学習・探究の時間がスタート
芝の人間教育をパワーアップさせる「探究」とは。芝の新たな取り組みについて、見上先生にうかがいます。記事を読む≫
コロナ禍でも健やかに成長 球技大会で見せた中1生の笑顔
コロナ禍で入学した生徒の成長を追う続編企画。年度末の球技大会と、中2生になった彼らの学校生活を画像でご紹介します。記事を読む≫