部活も勉強も全国水準の共学校! 生徒の日常に迫る
inter-edu’s eye
中高一貫校に入学したら、好きなことも思いっきりさせてあげたい。その願いをかなえられるのが、淑徳巣鴨中学高等学校(以下、淑徳巣鴨)です。運動部も文化部も素晴らしい実績を誇るなか、学業の成果も上昇している理由は、生徒たちの意欲的な姿勢と、それを支えるいくつもの学校サポートにありました。
淑巣生の普通の1日
部活と勉強の両立ができている淑徳巣鴨の生徒(通称:淑巣生)が、1日をどのように過ごしているのか見てみましょう。
中学バスケットボール部・Oさん(中3)のタイムスケジュール
Oさん:定期テスト前には活動がない分、まとまった勉強時間をとっているので、部活にも勉強にも打ち込めています。
筝曲部・Yさん(中3)のタイムスケジュール
Yさん:部活は週に2回。自宅での勉強時間を、毎日90分ぐらい確保できるようにしています。また、登下校中のスキマ時間には英単語の学習などを行なっています。
“六者六様”の勉強も学校がサポート
自主学習も習慣化し、休日も有意義に過ごしている淑巣生たち。
6人の生徒たちに勉強と部活を両立方法について聞くと、学校の授業やサポートを上手に活用していることが見えてきました。
エデュ:勉強と部活を両立するために、工夫していることはありますか?
筝曲部・Yさん:試験の2週間前には、勉強する項目のリストを作っています。勉強時間を均等にするためです。
剣道部・Kさん(高1):通学時間を活用して、「朝テスト」の勉強をしています。部活が忙しい時には、いつもより早く登校して勉強時間を作っているので、朝テストはいつも合格です。
クラシックギター部・Tくん(高1):僕は、毎日の授業です。集中して取り組み、わからないところは授業後に質問をすることで疑問をなくしています。家での勉強時間を極力短くして、ギターの練習や趣味とも両立しています。
中学バスケットボール部・Oさん:私は自宅で勉強していますが、問題集でわからないところがあったら授業のノートを見返しています。「これを見ればわかる」と信頼できるノートができあがるくらい、わかりやすい授業を先生方がしてくださっています。
硬式テニス部・Jくん(中3):僕も授業中にノートをしっかりとり、自宅での復習に使っています。少しずつ積み上げてきた勉強の成果か、知識や正確な計算力も付いてきて、自分でも学力が上がってきていると実感しています。
バドミントン部・Oくん(中3):僕の工夫は、学校の宿題を指標にすることです。部活でどんなに疲れていたとしても、期限までに提出できるよう毎日少しずつ勉強時間を確保しています。
エデュ:学校のサポートは活用していますか?
中学バスケットボール部・Oさん:フル活用しています! とくに中学の定期テスト2週間前から開かれる「SSC(SATURDAY SUNDAY CLUB)」は、自分のペースで進められる場所なので、プレッシャーを感じることもないし、とても勉強しやすいです。みんなも使っているのでは?
一同:活用しています!(いました!)
剣道部・Kさん:卒業生でもあるAT(アシスタントティーチャー)の方々に、わからないところをわかるまで質問できることがとてもありがたかったです。
バドミントン部・Oくん:自分で「強化したい!」と思っていることに、意欲が高まっている状態で取り組めるので、SSCは僕の勉強スタイルにとても合っています。
硬式テニス部・Jくん:僕に合っているのは、夏季・冬季・春季の長期休暇中にある「進学講座」です。とくに、夏休みなどはつい勉強のペースを乱してしまいがちですが、進学講座に参加することでいつもの“勉強するクセ”を戻すことができています。
筝曲部・Yさん:中学3年から毎年7月末に行われる5日間の「合宿勉強会」は、2日目には、一刻も早く家に帰りたい…と思ってしまうくらい勉強がたくさんできる機会です。過酷でしたが、私は、夜に友達と語り合った時間が宝物になりました。友達と一緒だから、1日10時間以上の勉強もやり遂げられました。
クラシックギター部・Tくん:みんなの話を聞いていると、時間の使い道を考えることが大切ということかな。時間のメリハリをつけることで、勉強、部活だけではなく、友達と遊ぶ時間や、趣味の時間も作ることができる。そうすると、しっかりリフレッシュできるから、勉強・部活にも集中できるというサイクルになる。
僕自身、日曜日には勉強をあまりせず、友達や家族と過ごすようにしています。次週に向けて、しっかり休養をとるためです。
エデュ:皆さんの勉強への姿勢と、学校のサポートが見事に合致していますね。先生だけでなく、卒業生にも間近で応援してもらえることは、将来を考えることの一助にもなっていることでしょう。
エデュ:今後の目標を教えてください。
剣道部・Kさん:部活動では、日本一になること。勉強では、クラスで1位をとること。そして、目指している進路は、剣道で強い大学に行くことです。
クラシックギター部・Tくん:全国コンクールには、金賞のさらに上の最優秀賞があるので、部員一丸となってそれを目指します。将来は裁判官になるのが夢なので、文系科目の力を特に伸ばしていきたい。もちろん理系科目も手を抜かず、自分の力とする!
バドミントン部・Oくん:部活では、インターハイ個人・団体ベスト8! 勉強では、定期テストで順位を維持することが目標です。
筝曲部・Yさん:高校では、新しい部活にも挑戦しようと考えています。文系に進む予定ですが、今のうちに数学・理科もしっかり理解したいです。
硬式テニス部・Jくん:部活では、部活内で一位をとれるくらいの力をつけ、勉強面では、学年10位以内に入るように頑張る!
中学バスケットボール部・Oさん:高校生になったら今より絶対に忙しくなっていくので、まず毎日の朝テストを焦点にしっかり努めていきたいです。やるべき勉強をしっかりして、部活にも全力投球していきます。
編集者から見たポイント
こうした溌剌とした生徒たちが集まる淑徳巣鴨だからこそ、部活も学業も全国水準であり、そこからの進化を続けています。
また、日常での学習サポートは同時に「進路サポート」でもあるため、「生徒が入りたい大学」への進学指導が手厚くされています。その結果、国公立大学をはじめ、難関私立大学や医学部への進学実績も着実に伸ばしています。とくに中高一貫生の進路が多様化していて、北海道から九州まで、自分が本当に学びたい大学へ進学しているとのことです。
先生方が6年間で行ってきたサポートの数々が、存分に機能しているという証拠といえます。
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