GMARCH合格者増で勢いに乗る淑徳巣鴨の中学入試を分析

「スーパー選抜コース」「特進コース」がある淑徳巣鴨中学校。学年3クラスで、スーパー選抜は1、特進は2クラスあります。
入試情報について、入試広報部長・石原克哉先生にうかがいます。
詳しいコース制度は前回記事でチェック≫

インターエデュ（以下、エデュ）：昨年度からの変更点はありますか。

石原先生：日程、出題などに大きな変更点はございません。ただし、スーパー選抜コースに合格した際の奨学生A・奨学生Bの割合を増やす予定です。

淑徳巣鴨には独自の適性検査「未来力入試」があり、総合と算数1科どちらかを選択します。総合には、計算問題を速く解く力や文章と図を正確に理解する力を測る「思考の基礎力検査」と、ものごとを深く考える力、自分の言葉で表現する力、課題解決力を総合的に測る「思考の展開力検査」があります。一方、算数1科では情報を整理する力、さまざまな視点から見る力、正しく説明する力や表現力を測ります。
未来力入試やそのほかの入試のポイントと対策について、先生にうかがいます。

エデュ：未来力入試・総合は、どのようなことを意識して本番に臨めば良いですか。

石原先生：自分の言葉で表現することが大切です。失敗を恐れず、チャレンジする気持ちを持って記述してください。とにかく書くことが重要です。

エデュ：未来力入試・算数1科のポイントと対策を教えてください。

石原先生：構成は、①計算②会話文から規則性などを読み取る問題③文章題④記述式です。決して難易度は高くありませんので、普段学習している基本的な内容を正確に解けるようにしてください。

エデュ：未来力入試で入学した生徒は、どのような学校生活を送っていますか。

石原先生：学習面において2科4科で入学した生徒と同じように活躍していますが、本校が力を入れている探究活動（自分史ワーク、ムービーワーク、卒業論文発表、課題研究など）では、より一層力を発揮しているように感じます。自らの言葉で表現し、発表する力を入学後も伸ばしているのでしょう。

エデュ：都立中との併願について、近年の状況をお聞かせください。

石原先生：両国、白鷗、小石川、九段と併願する受験生が多いです。

エデュ：2021年度中学入試はいかがでしたか。

石原先生：おかげさまで受験者数が増加しました。本校が取り組む「気づきの教育」への期待が高まっているのを感じています。2022年度も昨年度と同様に倍率が高くなると考えられます。可能でしたら複数回の受験をおすすめします。

エデュ：説明会について教えてください。

石原先生：ありがたいことに説明会の予約受付を開始するとすぐに定員に達してしまいます。学校サイトはもちろん、LINE公式アカウントでも説明会のお知らせをしていますので、ぜひご登録ください。

エデュ：11月21日(日)に行われる「入試体験」は、全入試対応でしょうか。

石原先生：2科・3科・4科入試が対象です。

エデュ：では、1月10日(月・祝)の「入試対策説明会」の内容を教えてください。

石原先生：各教科の代表者が2022年度入試の出題のポイントをお話しします。かなり詳しい情報になりますので、ぜひご参加ください。

エデュ：先生が感じる淑徳巣鴨の魅力をお聞かせください。

石原先生：「気づきの教育」の下、子どもたちが主体性を持って元気に活動しているところが魅力です。ご来校いただいた方には、「明るい学校ですね」とよく言われます。また、文武両道の校風で、未来に向けてメリハリのある充実した学校生活を送れることも魅力のひとつです。

エデュ：受験生とその保護者へのメッセージをお願いします。

石原先生：「気づきの教育」は子どもたちの未来に向けての教育です。出口につなげることはもちろん、今の子どもたちが将来活躍する際に「淑徳巣鴨に通って良かった」と言ってもらえるような教育を目指しています。ご縁がありましたら、一緒に子どもたちの素敵な未来を作っていきたいと思っています。

未来力入試は独自の適性検査入試ですが、両国、白鷗、小石川、九段と幅広い都立中志望者が受験していることが分かりました。アクセスの良さを体感するためにも、淑徳巣鴨はぜひ訪問してほしい学校です。訪問した際には、昨年完成した新館「感恩館」もぜひ見学してみてください。