オリンピック選手も「普通の生徒」!文武両道のスポーツ強豪校
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オリンピックに出場歴のある水泳の池江璃花子選手が在籍したことで知られる淑徳巣鴨中学高等学校(以下、淑徳巣鴨)。全国レベルの運動部が複数あるスポーツ強豪校であり、多彩な文化部も目を見張る活躍を見せています。今回は、生徒たちが部活動を楽しみながらも、勉強にも力を入れている姿に迫ります。最後は池江選手の恩師に当時のことを振り返っていただきつつ、アスリートも「一人の生徒」として過ごせる温かい校風をご紹介します。
自分にピッタリな部活が見つかる!運動部・文化部も多種多彩
淑徳巣鴨は運動部と文化部で合計29のさまざま部活動があり、生徒の9割が加入しています。心身を鍛え、大きな成長を遂げること。大切な仲間と出会うこと。学校生活の糧になる部活動にどう取り組んでいるか、中学3年生のお二人に語っていただきます。
入部のきっかけを教えてください。
K.Mさん幼いときから剣道をやってきました。淑徳巣鴨に入学した理由も「強い仲間と剣道がしたいから」です。
T.Aさん私は淑徳巣鴨に入学してから、ギター部の存在を知りました。「ギターを弾いている人ってかっこいいな」という思いがあったので入部しました。
部活動の目標は高く、人間関係は温かく
普段どのような活動をしていますか。
K.Mさん「全国優勝」を目指して、基本の動作の一つひとつも大切に練習してきました。限られた練習時間の中で最高の成果を出したいので、かなり集中しています。
T.Aさんギター部は多種多彩なギターを使った70名のオーケストラ演奏の練習をしています。8月のコンクール、9月の文化祭、12月の定期演奏会と披露する場が定期的にあるので、そこに向けて演奏技術を磨いています。
部活動の雰囲気を教えてください。
K.Mさん先輩と後輩の間に厳しい上下関係があるわけではなく、お互いに人として尊重する雰囲気があります。雑用があれば全員が率先して終わらせようとするといった感じです。コミュニケーションも温かみがあって試合のとき力になります。
T.Aさん先輩が後輩に優しく接しているので、下級生が主体的になってくれるのがうれしいです。今年は中学1年生の部員が立候補して指揮者になったのですが、すごく責任ある立場を見事にこなしていました。オーケストラの演奏は半円形のフォーメーションを取るので、お互いの顔が見えるんです。だから人間関係はすごく大切にしています。
部活動は意識が変わる体験!メリハリのある生活へ
先生からの「心に残った指導」の思い出はありますか。
K.Mさん「物事は自分がやったようにしかならない」という言葉です。剣道は勝負の世界。気を抜けば、そのことが勝敗として出てしまいます。でも反対に、自分のやりたい練習がしっかりできていれば、そして「勝ちたい」という強い気持ちがあれば、勝てる。部活動の練習を通して、そう思うようになりました。
T.Aさん外部コーチのギター奏者の方から指導を受けているのですが、爪の形ひとつで音色が変わること、ギターを持つフォームの大切さなど、細かいところまで教わって音楽にもっと向き合えるようになりました。
部活動を通して成長したところを教えてください。
K.Mさん小学校までは勉強に身が入らなかったのですが、剣道部でキャプテンを務めるようになり、後輩に指示する立場になりました。そうなると、学習姿勢も変わってきます。部内でも「勉強をおろそかにして、剣道ばかりやるようではいけない」という共通認識があって、全国大会に向けて準備しているときも隙間時間で勉強を頑張りました。
T.Aさんメリハリのある生活ができるようになりました。8月にコンクールがあるため、夏休み中は勉強と練習で毎日忙しかったんです。でも、朝早く勉強して、それから部活動に行って、帰っても勉強して……というサイクルがちゃんとできました。
水泳・池江璃花子選手の思い出
生徒に次いで、オリンピックに出場した池江璃花子選手の担任を務めた佐久間千春先生にお話をうかがいました。池江選手はトップアスリートでありながら、「一人の生徒」として学校生活を送っていたとのこと。その理由は何なのでしょうか。
池江選手は在学時、どのような生徒でしたか。
佐久間先生メディアにもたくさん出演するアスリートでありながら、学校ではスターとして距離を置かれたりすることなく、一人の生徒として過ごしていました。淑徳巣鴨には年少の頃からスポーツ界で結果を出してきた生徒がほかにもいましたが、特別扱いはしていません。だからこそ、普通に友達ができる日常生活を送れたのだと思います。
池江選手は競技生活で忙しいなかでも学校生活を送れていたのですね。
佐久間先生勉強もしっかりしていましたよ。「海外遠征の帰りの飛行機で宿題のレポートを書いていたけど、眠ってしまい紛失した」と相談されたことが忘れられません。そのときは「もっと競技に専念していいんだよ」と思いました。大きな大会の前の壮行会でスピーチなどもしてもらったのですが、影響された生徒も多かったようです。池江選手の謙虚さ、真剣さを伝えてくれました。
淑徳巣鴨は「卒業生がいつも訪れる学校」
淑徳巣鴨の校風に強く表れている「文武両道」。その実現のために先生方はどのような指導しているのでしょうか。
勉強と部活動のバランスについてどのように指導していますか。
佐久間先生放課後の講座などがあれば、部活動より優先する方針になっています。中高生はすごいエネルギーを持っているので、勉強も部活動もどちらも全力で挑戦してほしいです。
最後に受験生へのメッセージをお願いします。
佐久間先生淑徳巣鴨にはひたむきな生徒が多く、学習の中で幅広い知識を身につけ、部活動で自分の好きなことを追いかけています。教員としてうれしいのは、そうした生徒たちが卒業してから学校を訪れてくれること。「社会人になった」「結婚をした」と、いろいろなタイミングでたくさんの卒業生が顔を見せに来てくれます。学校で得たことがずっと心に残っているのだと思っています。
編集後記
「大学受験で成功を収める生徒には、部活動を頑張ってきた生徒が多い」と言われることをご存じでしょうか。スポーツや文化を楽しむことでも子どもたちは大きな成長を遂げるのです。志望校選びのチェックポイントに部活動もぜひ加えてみましょう!
イベント日程
イベント名 | 日時 |
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第5回 学校説明会 + 入試体験 | 2022年11月23日(水・祝) 9:00~11:30 |
第6回 学校説明会 | 2022年12月17日(土) 14:00~15:20 |
入試対策説明会【午前の部】 | 2023年1月8日(日) 10:00~11:20 |
入試対策説明会【午後の部】 | 2023年1月8日(日) 14:00~15:20 |
連載コンテンツ
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2022年12月13日
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2022年1月25日
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