inter-edu’s eye
医学部・歯学部等の合格率は開校以来全国トップクラス、難関大への堅調な合格実績もあり、全寮制が特徴的な秀明中学校・高等学校(以下、秀明)。創立以来、受け継がれる教育と環境は何を育み、実際にどのような評価を得ているのでしょうか。連載初回となる今回は、学校が目指す教育を探っていきます。
秀明が創立以来大事にしている3つの特色
「全寮制」「中高一貫」「全人英才教育」。この3つを大きな柱として1978年の開校以来、変わることなく独自の教育を行っている秀明。きめ細やかな指導が魅力で「知る喜び」や「学ぶ楽しさ」を実感させる教育で生徒の成長をサポートしています。
秀明が大事にしているのは「中高時代をどのように過ごし学習していくか、努力していくか」ということ。そのため入試では、小学生時の偏差値よりも「保護者の教育方針」や「受験生本人の学習意欲」を重視しているそうです。これには、「保護者がしっかりとした教育方針を持っていれば、生徒本人の努力にも相乗効果が出る。その結果、難関大合格へもつながる」という学校の考えが表れています。
秀明の教育
では、具体的にどんな教育が行われているのでしょうか。同校の特長である「全寮制」と「英語教育」に注目していきましょう。
全寮制で育つ力とその評価
共同生活の中で生徒同士、切磋琢磨しながら友情を育み、協調性を高める。親元を離れた寮での生活は、生徒を一回りも二回りも成長させる環境が整っているようです。寮では、高2まで2人部屋で生活し、高3は受験勉強に集中できるよう個室を用意。夜間学習や週末学習など学習をサポートする体制もあります。「夜間学習」は月曜から木曜に行われ、中学では、徹底した問題演習と、授業で学んだ内容を確認するチェックテストを行い、基礎学力の定着を図ります。テストの成績によっては、放課後、個別指導を行います。
高校では、「大学受験講座」を設け、過去の入試問題に取り組むなど徹底した指導で志望校合格をサポートします。「週末学習」は、その週に行われた授業の復習や演習を基にした課題を生徒一人ひとりに提示。夏休みや冬休みの長期期間も特別講習を行うなど手厚いフォローで生徒の学習を応援しています。寮での共同生活は、進学先の大学からも好評で、「入試の面接では、豊かな人間性が垣間見られると評価をしていただいた」そうです。
イギリスにこだわり「真の国際人」を目指す英語教育
秀明は、「英語教育」にも力を入れています。豊富な経験を持った8人のイギリス教員で独自の教育を実践しています。同校は「イギリスは英語発祥の地であるため、本場の英語を学ぶと同時に、イギリス人特有のジェントルマンなふるまいやマナーを学んでほしい」とイギリスに対するこだわりを説明しました。また、中2で2週間、高1で3週間、イギリス英語研修を実施。全員が参加し、英語漬けの日々の中でイギリスの文化や習慣を学びます。そして、2016年4月には、英語教育を強化し、真のグローバルリーダーを育成する「スーパーイングリッシュコース」を中学で開設。オールイングリッシュの授業や海外研修、タブレットの活用などを通して国際社会に通用する人材を育成します。
編集者から見たポイント
全寮制にも、イギリス由来の英語教育にも、同校の強いこだわりが見られました。創立時の三大特色が今も揺らぐことがないのは、建学の精神がしっかりと受け継がれている確固たる証拠であり、私立ならではの魅力ではないでしょうか。取り組みや実績はもちろん大切ですが、学校の基盤となる伝統や創立時の思いが教育に反映されているかどうかを見るのも、学校を選ぶうえで大事にしたいポイントですね。
次回は、その伝統のひとつ「全寮制」について、施設や実際に生活する生徒の声を交えてより深くご紹介していきます。
今後のイベント日程
イベント名 | 日程 | 時間 |
---|---|---|
体育大会 | 6月18日(日) | 9:00~14:00 |
学校説明会・進学面談 | 7月2日(日) | 12:00~ |
学校説明会・進学面談 | 9月10日(日) | 12:00~ |
文化発表会 | 9月30日(土) 10月1日(日) |
9:00~15:00 |
学校説明会・進学面談 | 11月19日(日) | 12:00~ |