親子で医学の道へ 父娘に聞く寮生活の素晴らしさ

親子で医学の道へ 父娘に聞く寮生活の素晴らしさ

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秀明中学校・高等学校(以下、秀明)は、医歯学部への高い合格実績を誇る進学校です。そこで、秀明を卒業し、医学の道へ進んだ栗山直之さん・響花さん親子にアンケート取材を実施。父と娘それぞれの視点から見た秀明の強みや寮生活のよさを聞きました。

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医師として必要な“感謝すること”を寮生活で学ぶ

整形外科医としてクリニックの院長を務める栗山直之さんにうかがいます。

栗山直之さん
栗山直之さん。整形外科医。秀明の4回生。
「当時は開校したばかりで、男子のみ160名の大所帯で体育会系の学校生活でした。週末もほとんど自宅へ帰らずに6年間を過ごしましたから、生活のほぼすべては秀明一色でしたね」

響花さんは秀明の6年間でどのように成長したと感じますか

直之さん:感謝の気持ちを持つようになりました。秀明では、寄宿舎の自室机に両親の写真を掲げて親を敬い感謝することを心の教育として教えてくださっています。親以外に対してはもちろんのこと、自分は生かされていると周りに感謝することは、医師として診療していく上で大切な心得であると考えます。
2つ目はコミュニケーションカが身につきました。寮では寝食を共にするわけですから、必ずしも自分と気の合う人ばかりではないでしょう。その中でわかり合える友人とは、在学中だけでなく、卒業してからもよい関係が続いています。

お子さまが寮で生活することに、どのような利点があると感じますか

直之さん:寮生活ならではの経験ができることです。たとえば規則正しい生活や身の回りのことをする生活力が身につくこと、じっくり自分の将来を考える時間を得られること、スマートフォンなどの電子機器から最低でも週5日は離れられることにより、12〜18歳の大切な時期の脳の前頭前野の発達を阻害しないことなどです。

医学の道を志す子どもにとって、秀明にはどんな強みがあると思いますか

直之さん:優秀な生徒には上限なく高い教育が可能で、特に英語教育についてはスーパーイングリッシュコース(SEC)があるので、下手に海外へ送り出していざ日本での大学受験で困るようなことがなく、国内で高いレベルの大学、特に医学部を目指すには無駄がないように思います。
また、クラスに親が医師という生徒がたくさんいるので、自分の親以外の医師の姿を垣間見ることにより、医師に対する見方や各診療科への知識も深まるでしょう。
先生方の面倒見がよいことも挙げられます。生徒と先生の距離が近いのは生徒数が少ないことの強み。娘も本当によく指導していただき、現役で医学部合格をさせていただきました。

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秀明の受験を考えている受験生とその保護者にメッセージをお願いします

直之さん:親御さまへ。中高時代の難しい年頃の子どもを手元に置いて日々バトルするよりも、平日は子どもと距離を置くことで客観的に子どもの気質や能力を見ることができます。寮生活は、合う子どもには非常にメリットが大きいですが、中には合わない場合もあり、この見極めは親御さましかできません。心配だったけれど、入れてみたら意外と本人が楽しく過ごしていて母親の方が寂しがっているというケースもあります。また、医学部受験は私たち親世代とはまるで状況が違います。もし親御さまが医師の場合は、ご自身の持つ医大ランキングは一度リセットして今の受験事情を鑑みることをぜひお勧めいたします。
お子さまへ。毎週4泊5日の寮生活は、お友達や先輩、先生方がいらっしゃいますから心配なことは何でも相談できます。まずは体験寮泊してみてはいかがですか? 医学部に進学したたくさんの先輩は、いつでも秀明の後輩のために学校に来てくれますから、 医学部受験のときにも安心です。ほかの学生がまず経験できない世界が、ここ秀明には広がっていますよ。

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大学で活かされている3つの力

続いて、北里大学医学部2年の響花さんにうかがいます。

医師を志したきっかけを教えてください

響花さん:両親と祖父が医師のため医療が身近にある環境でしたが、秀明に入学したときはまだ将来について考えがなく、医師になりたいという希望も強くはありませんでした。在学中に卒業生医師の講演を聞いたことや、学業が進む中で、困った人の役に立ちたい、病気の人を助ける仕事に就きたい、小児科医になりたいと思うようになりました。周りに医師を志望する友人や、親が医師という友人がたくさんいたことも影響しています。

中高6年間を秀明で過ごした栗山響花さん
中高6年間を秀明で過ごした栗山響花さん。
「寮生活をしたからこそ得られたものは友情です。受験勉強を乗り越えることができたのは、同じ目標に向かって頑張る友人がいたからです」

大学2年になったいま、秀明で得たどんな力が、医師を目指す上で活かされていると感じますか

響花さん:忍耐力・体力・コミュニケーション力です。
寮生活は何かと制限があり窮屈な部分もありましたが、おかげで時間や決まり事を守る習慣や忍耐力がついたと自覚しています。受験勉強をやり抜くことができたのは、秀明で得た忍耐力が功を奏したと思いますし、現在、医学部の講義や実習は大変ですが、さほどの苦にはなりません。
また、中高6年間、毎日の朝体操で1㎞のランニングを続けたことで早寝早起きの習慣が身につき、体力もつきました。医大1年次に付属病院の体験当直をし、やはり医師は健康体で体力が必要と感じました。
そして、医学部は講義や実習が一週間ぎっしり入っていて、正直すべてを全力投球というわけにはいかず、特に力を入れて励む科目と、過去問を抑えればまず大丈夫な科目などの見極めが必要になってきます。このとき、非常に大切なのが“正しい情報”であり、友人や先輩から入ってくる資料や情報が不可欠です。私は寮生活で身につけた「誰とでも必要に応じてうまくつきあえる」という力があるため、必要な情報を取得して1年次の試験にはすべて合格し、2年生に進級することができました。

医師を目指す生徒にとって、秀明はどんな学校だと思いますか

響花さん:非常によい条件の学校だと思います。職員室に出入りしやすく、生徒と先生の距離が近いように感じます。普段、習っていない先生とも話しやすい雰囲気があり、教科によっては個別指導も受けさせていただいたので、学力がかなり高まりました。受験に必要な面接や集団討論の練習まで十分すぎるくらいにしていただき、おかげさまで面接には落ち着いて臨むことができました。

秀明の受験を考えている親子にメッセージをお願いします

響花さん:ぜひ、秀明に入学して(させて)みてください!! 寮生活で効率良く学べば、私のような普通の(頭の)人でも現役で医学部に合格できましたよ。

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編集者から見たポイント

お父さまの直之さんは、「研修医時代は月に10回程度の“寝られない”当直、があり、都内の大学病院時代には病棟の患者さまを受け持つと夜中に自宅に電話がかかってきて起こされます。ある日突然、医局の教授から『来週から九州の病院に。』と言い渡され、医局人事の都合で3か月後には、『今度は別の病院へ。』となります。医局長時代には、診療や研究に加えて患者さまからのクレーム対応もこなさなければなりません。困難にぶつかっても何とか乗り越えられるカ、マネジメントカ、やり抜く力、そして理不尽にも耐えられる忍耐力は寮生活で身につき、医師になっても活かされていると感じます」と語ります。寮での経験が、卒業後もいかに役立っているか感じさせるアンケートでした。

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イベント日程

中学校説明会

日時
2020年9月19日(土) 12:00~
2020年10月11日(日) 12:00~
2020年11月8日(日) 12:00~

高校説明会

日時
2020年9月13日(日) 12:00~
※オンライン
2020年10月25日(日) 12:00~
2020年11月21日(土) 12:00~
2020年12月19日(土) 12:00~
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