東大理Iに現役合格!「合格を勝ち取った勉強法」を紹介!
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秀明中学校・高等学校(以下、秀明)は、首都圏唯一の全寮制中高一貫校(高校は寮制と通学制の選択制)。独自の夜間学習や、一人ひとりの学習到達度に応じた学習指導、きめ細やかな進路指導で全国トップレベルの医学部・歯学部合格率を誇る進学校として知られています。2022年度の大学入試では東京大学合格者をはじめ難関国公立大学、医学部現役合格者を多数輩出! 今回は、東京大学現役合格を可能にした秀明独自の進路指導や最新の進路実績の動向に迫ります。
入学後に学びたい専攻を決められる!東大理Iのメリット
まずは、東京大学理科一類(以下、東大理I)に合格した王塚康太くんの高3年次の担任だった青木俊郎先生から合格までの道のりをうかがいました。
王塚くんが東大理Iを目指した理由を教えてください。
青木先生もともと数学に興味があり、高2の頃は数学オリンピック出場を目指していたほどでした。ただ、化学にも非常に興味があったことから入学後に専攻を考えられる東大理Iを受けることを決めたようです。
苦手科目の過去問は50年分解く!数オリの過去問を解いたことも実力アップに
王塚くんの受験までのスケジュールを教えてください。
青木先生4月までは数学・物理・化学をそれぞれ参考書で基礎固めをして、6月頃に数学と理科の東大の過去問に着手しました。得意科目の数学・理科は過去30年分、苦手科目の英語は50年分の過去問をひたすら解いていました。また、数学オリンピック出場のために大会の過去問を高2から解いていたのも実力アップにつながったと思います。
ということは、6月には高3年次のカリキュラムは完了し、受験勉強に専念していたのでしょうか。
青木先生秀明は先取りで学習を進めていますので、高3は実践的な勉強に専念できます。特に王塚くんの場合、中3のときに英検準1級(※1)、数検の準1級(※2)を取得し、その段階から、高校の数学も自主的に学んでいました。
※1 英検準1級は、およそ大学中級程度とされています。入試優遇や単位認定はもちろん、海外留学など多方面で幅広く適用される資格です。
※2 数検準1級は、高3レベルの問題が出題される試験。合格率も20%前後のため、難易度は非常に高いものです。
受験は1人でするものじゃない!友達と切磋琢磨したから学びが深まった
王塚くんが在籍していた「難関国公立大学進学コース」(※3)での指導を教えてください。
青木先生各教科の過去問演習後の添削指導などは、担当教員が行っていました。理系教科は得意で、自己分析力と修正力があったので自学自習でどんどん勉強を進めていましたが、英語や国語は苦手なところがあったので、東大文I、理Ⅲなどに現役合格をさせた受験指導の経験が豊富な教員たちが文系科目の添削指導をしながら、アドバイスをしていました。総じて、自学自習が身についていたのでこちらから働きかけるというよりは、なるべく自主性に任せるような指導をしていました。
また、難関国公立大学進学コースには上位校を目指す友達がたくさんいたので、彼らと切磋琢磨しながらともに勉強したことも大きな糧になったと思います。
※3 東大・京大ほか旧帝大、国立・公立大医学部、早稲田・慶應義塾大など難関大学への現役合格を目指す高校のコース。
2次試験対策を重点的に!共通テスト対策はラストスパートで
王塚くんへの進路指導の内容を詳しくお聞かせください。
青木先生大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の模試で、何月にどれぐらいの点数を目標にしていくか、本人と話をしました。また、東大入試は2次試験が重要なので、本人と話し合って綿密に計画を立てました。あまり共通テスト対策ばかりでもいけないし、かといって、共通テスト対策を疎かにし過ぎてもいけません。彼の場合は入試直前まで2次試験の対策をしてラスト1か月で共通テスト対策の追い込みをかけました。その計画が見事に奏功して、担任としてうれしく思っています。
寮生ならではのメリット!消灯前まで先生の指導が受けられた
寮生ならではの学習面でのメリットはありましたか?
青木先生寮生は中学時代から規則正しい学習習慣が身につきます。ただ、彼の場合、教員の指導を受けやすいというのが一番大きなメリットだったと思います。夕食後は自室での学習ではなく、学校に登校して夜9時まで3コマの夜間学習を行います。その後、教員が交代で夜11時まで寮に滞在しますので、寮生活の中で教員側が生徒の苦手科目などを把握して指導することができます。王塚くんの場合は、消灯までの時間で文化系科目の指導を受けて、苦手箇所の克服に役立てていました。
国公立大学が人気!共通テストの出来に臆さず強気の出願で希望校に続々合格
続いて、2022年度大学入試全体の動向についてお話をうかがいました。
大学入試を振り返り、総括をお願いいたします。
青木先生今年は特に上位層に国公立大学の理工系、文系大学希望の生徒が多かったです。生徒の理数の力が高いので、文系の生徒でも国公立大学を狙う例が多くなっていますね。こうした希望に合わせて、共通テストはもちろん、2次試験の対策にも力を入れました。
2022年度は、共通テストの難易度が上がり、目標としていた得点率に達していない生徒がいましたが、本校独自の分析データにもとづき、2次試験で十分に得点をとれるという確証を持って、強気の出願をしました。これが一人ひとりの希望校合格につながりました。
一人ひとりに寄り添った指導で文理関係なく生徒の希望進路を叶えたい
2022年度の進路実績から、どのような手応えを感じていらっしゃいますか?
青木先生医学部受験で実績をあげている本校は、卒業生たちの進路から医学部受験に関する独自データを蓄積し、生徒の進路に役立てています。しかし、王塚くんをはじめ今までも医学部以外を志す生徒は少なくなく、担当教員たちは文理を問わず医学部以外の2次試験対策についても十分研究し、熟知していることをご存知の方は多くないのではないでしょうか。今回、文系でも成果をあげることができたのは、こうした医学部以外でも蓄積した独自データが影響したのではないかと考えています。
本校では、受験指導の経験が豊富な教員が集まって、共通テストの得点率や、各教科の本人の力量を見て生徒一人ひとりに対し、どこの出願が向いているか検討・提案する会議を毎年開いています。そうした生徒に寄り添った進路指導が、文理関係なく活かせるように教員一同、邁進しています。
今後、進路実績をどのようにしていきたいか、先生の考えをお聞かせください。
青木先生医学部を目指す生徒が多いことは変わりませんが、生徒の希望は年々、多種多様になっています。また、大学入試の選抜方法も同様に多様に変化しています。生徒、保護者の希望にあった大学に全員が進学できるように、個々の希望をよく聞き、先を見て進路指導をしていく。その結果として、進路実績があげられると考えています。
編集後記
東大理Iに合格した王塚くんだけでなく、筑波大学や東京外国語大学、防衛大学校など、名だたる大学に現役合格を果たした2022年度入試の生徒たち。その躍進の裏には、先生方のサポートと、秀明ならではの自学自習が奏功したことが伝わる取材となりました。秀明のさらなる飛躍にご注目ください!
イベント情報
イベント名 | 日時 |
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授業見学(※要予約) | 随時。休日でも施設見学可能な日がありますので入試室にご相談ください。 |
中学学校説明会 | 2022年7月10日(日)、9月18日(日)、10月2日(日)、11月13日(日) |
高等学校説明会 | 2022年8月7日(日)、9月11日(日)、9月18日(日)、10月15日(土)、11月20日(日)、12月10日(土) |
高校個別相談会 | 2022年10月29日(土)、10月30日(日)、11月26日(土)、11月27日(日)、12月17日(土)、12月18日(日)、12月24日(土)、12月25日(日) |
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