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秀明大学学校教師学部附属秀明八千代中学校(以下、秀明八千代)で、特に力を入れている教科、それは英語です。実社会で使えるという理由から、生徒の学習に対するモチベーションがとても強いといいます。連載第1回では、定評のある秀明八千代の英語授業を取材します。さらに、今年から新たに始まった「A(アカデミック)スキル」の取り組みについてもうかがいました。

本気の英語授業が秀明八千代流

秀明八千代では、どのような英語の授業が行われているのでしょうか。実際の授業を見学させてもらいました。

学年の枠を超えて生徒の希望に応える

英語検定対策の特別授業

英語検定対策の特別授業を見学しました。

今回見学したのは、英語検定対策の特別授業。英検対策というと、希望者だけが放課後に受講する印象がありますが、秀明八千代では中学生全員が授業を受けます。
全員参加という点だけでも、学校の力の入れ具合が見て取れますが、更に注目すべき点は、生徒が目指す級ごとに、学年の枠を超えたクラス編成がされているところです。
実際に、教室をのぞいてみると、準1級から5級まで、中学1~3年生合同の、少人数のクラスが編制されていました。生徒各々に適した学びが実践できるように丁寧な指導が行われており、学年の枠を越えた効果から、生徒同士が互いに意識し合い、良い緊張感の中で授業が行われていました。

“社会とつながる英語”だからこそ力を入れる

学校総勢で取り組んでいる英検。秀明八千代では、もちろん、漢字検定や数学検定も行っていますが、特に英検に力を入れているのはなぜでしょうか。
富谷 利光校長によると、「英検は、グローバル社会での“パスポート”であり、努力をすれば必ず取得できます。また、英検の良いところは、現実との結びつきがある、すなわち社会ですぐに活用できる点です。ですから、全校を挙げて、きちんと取り組む意義があると考えています。」とお話しくださいました。

イギリス英語研修

イギリスでの体験が、以後の英語学習に大きな動機を与えます。

そして、英検と同じように、“現実と結びつく”という点で、生徒のモチベーションに繋がっているのが、中学2年次に全員が参加する、2週間のイギリス英語研修だと富谷校長は語ります。
「イギリスに行くことで、生徒の英語を学ぶ姿勢が劇的に変化します。それは、リアルな場面で英語が通じたという体験が、生徒にとって大きなモチベーションになるからです。」

続いては、そのイギリス英語研修の事前学習にもなっている、普段の英語の授業をみてみましょう。

イギリス人教員といつでも話せる環境

English Study Center

富谷校長より案内いただいたEnglish Study Centerの風景。

イギリスの歴史や文化に触れながら、本場の生きた英語を学ぶイギリス英語研修に向けた日々の英語学習では、ネイティブのイギリス人教員と日本人教員の二人一組による「チームティーチング・システム」の授業が行われています。「チームティーチング・システム」とは、イギリス人教員が主に英会話中心の授業を行い、日本人教員が読解力や文法、語彙力を指導する、独自システムの授業。
秀明八千代のイギリス人教員全員が、“英語を母国語としない人々に英語を教える”資格と経験を持っているのもポイントです。

そして、常勤する7人のイギリス人教員とは、休み時間や放課後に、職員室や「English Study Center」でいつでも英会話をすることができます。コミュニケーションだけでなく、受験にも対応した英語力を身につけられるのが、秀明八千代の特徴です。

秀明八千代だから実現できる学習指導

秀明八千代の学習指導は、英語授業同様にきめ細やかなことも特徴です。注目の取り組みをみてみましょう。

学力に応じた効果的な学習

学習到達度別クラスでの英会話の授業

学習到達度別クラスでの英会話の授業。

英語と数学は、一人ひとりの学習到達度を把握し、学期ごとに学力に応じた授業クラスを編制しています。

このクラスは少人数制となっているため、生徒は自分の学力に合った「ムリ・ムダ・ムラ」のない効果的な学習ができるのです。

より高いレベルを目指す特別授業も開始

特別授業

放課後補習に加えて、国内最難関校への合格を目標にした新たな取り組みがスタートしています。

今年度から、秀明八千代が実践する「Pスキル(実践力)」、「Gスキル(国際力)」、「Tスキル(伝統力)」に、「A(アカデミック)スキル」が加わりました。

成績上位者に対し、秀明大学の東大出身教員が特別授業を行うことで、今後の大学入試の変革に対応し、より高いレベルの最難関大学へ合格するための学力を、中学から身につけさせることを目指す、新たな取り組みを行っています。

編集者が見たポイント

今回見学した英検対策の特別授業は、どのクラスも少人数で行われており、先生方が生徒の一人ひとりの学力をしっかりと把握し、希望や実力に合った対応をしていることが、よく見て取れました。このように、生徒に寄り添った、きめ細やかな対応を目の当たりにすると、新しく始まった「Aスキル」の取り組みにも期待が持てます。3年後の学習成果が今から楽しみですね。
次回は、普段の授業で培った英語力を、存分に発揮するイギリス英語研修について取り上げます。実際に研修を体験した中学生たちの生の声を紹介します。ご期待ください!