inter-edu’s eye

淑徳SC中等部・高等部(以下、淑徳SC)の難関大学への合格実績が飛躍的に伸長していることは、連載第1回でお伝えした通りです。今回は、みごと上智大学へ進学した卒業生を取材。合格を勝ち取れた秘密を探りました。

取材に協力していただいた、島田さんと安藤先生
プロフィール

島田紗希さん
・2015年度卒業生
・上智大学文学部哲学科在籍
・在校時は、書道部とテニス部に所属
・現在は、チューターとして在校生をサポート

安藤佑太先生
・英語科教諭
・島田さんが高2のときの担任
・高3時も島田さんの受験をサポート

距離が近いからこそできる先生たちのバックアップ

前回の取材でもみられたように、先生と生徒の距離が近いことで有名な淑徳SC。それは進路指導においても変わりません。

少人数ならでは!“1対5”の進路サポート

教員がチームを組んで、一人ひとりの性格にあった教え方を

エデュ:淑徳SCでは、どのような進路指導を行っていますか?

安藤先生:本校では、1人の生徒に対して、担任、副担任、進路指導担当、教科担当、高等部統括の5人の教員でチームを組んで、生徒1人ひとりに合った進路のサポートをしています。少人数教育を行っている本校だからこそのサポートですね。

島田さん:生徒と先生のチーム体制なので、個別の相談も気軽にできます。考えを突き詰めるタイプの私に合ったサポートをしてくれたのがとてもよかったです。後ろを向いてしまいがちな時にも、よく励ましてもらいました。

本人の意見を尊重する進路指導

本人の意見を尊重する進路指導

エデュ:いつ、上智大学の受験を決めたのですか?

島田さん:高3の夏に公募推薦で受験することを決めました。先生も私の意見を尊重してくれて、私のことを親身に考えてくれていると感じました。

安藤先生:指導するときは、本人の意見を踏まえながら、私を含めいろいろな先生の考えを選択肢として与えたうえで、本人に決めさせるようにしています。

島田さん:でも、実はもともと英語が大嫌いで、初めは上智大学への進学を考えてはいなかったんです。ですが、安藤先生の授業を受けて、英語が大好きになったおかげで、私でも上智を狙えると思えるようになったんですよ!

学校生活で身についた自信が上智大学への合格を後押し!

もともと英語は大嫌いだったという島田さんですが、どのようにして上智大学合格へと至ったのでしょうか。

コンセプトは「英語嫌いを作らない」

「英語嫌いを作らない」指導?

思い出の詰まった教室で、会話が弾みました。

エデュ:安藤先生の授業は、英語嫌いを英語好きにさせてしまうのですか?

島田さん:リズムに合わせて単語を覚えたり、物語みたいに文法を説明したり、英語の歌を歌ったりとアクティビティが多いので、本当に楽しい授業なんです!

安藤先生:実は、私も昔は英語が大嫌いだったんです。でも、アクティビティを取り入れた授業をする先生と出会って英語好きになった経験があり、自分の授業にも積極的に取り入れています。英語科のコンセプトも「英語嫌いを作らない」です。勉強は好きにならないとモチベーションアップに繋がりませんからね。

日々の取り組みが実を結ぶ大学受験

エデュ:上智大学の公募推薦にチャレンジしようとした理由は何ですか?

島田さん:レポートを10枚提出するという課題に惹かれました。淑徳SCでは、文化祭や体育祭など学校行事が終わるごとに自分を振り返る作文を書くのですが、そこで文章力が身についていたのと、総合学習で自分を表現する「インプロ」※をしていたことで、自分の意見を述べられる表現力がついていたことが自信につながったんだと思います。おかげで、「自分はどういう方向に進みたいのか」という内容で、レポートを10枚分書くことができました。

※ インプロとは?>>

エデュ:淑徳SCの普段の取り組みも、受験に結び付いているのですね。

島田さん:淑徳SCでの6年間の日々が、私をここまで成長させてくれたのだと思います。

経験したから分かる! “なりたい自分”になるヒント

最後に、島田さんから在校生や受験生に向けてメッセージをいただきました。

島田さんから受験生に向けたメッセージ

何事にも、自分から「嫌い」といって、制限をつけないことが大切です。チューターをしていると、よく生徒からも「英語が嫌いなんです」といった声を聞くのですが、苦手なことであっても「嫌い」と言ってしまったら、そこで可能性がなくなってしまいます。将来、自分はどうなりたいのかをしっかり考えて、自分の可能性を広げてみてください。

編集者が見たポイント

「先生は、落ち込んで弱音を吐いていたときも、『大丈夫だ!』と常にモチベーションを上げてくれました」と島田さん。島田さんの話からは、淑徳SCの先生方が生徒のことをよく見守っている姿、そして生徒と先生との間にある信頼関係がうかがえます。こうした丁寧な進路サポートがあるからこそ、実績にも結び付いているのだと納得した取材でした。

そのほか、入試要項など2017年度の入試に関する情報はこちらからご確認ください。