inter-edu’s eye
淑徳SC中等部・高等部(以下、淑徳SC)では、今年度から「ラズベリーパイ」という教育用コンピューターを導入し、プログラミング教育に力を入れています。淑徳SCの教育の新しい取り組みについてお話をうかがいました。
学校公式サイト ≫「ラズベリーパイ」とは?
イギリスのRaspberry Pi Foundationが学校教育用に開発した小型のコンピューター。
プログラミングを学ぶ環境として優れていて、ソフトウェアの追加やネットワーク接続などコンピューター管理ができ、自分のアイデアでさまざまな工作が安価で可能。コンピューターシステムを実地で理解することができる。
淑徳SCの「プログラミング教育」
カリキュラムの狙いとは?
AI(人工知能)に代表されるコンピューター技術の発達によって、自動化・ロボット化が進み、今後10年~20年程度で、今ある職業が半減するといわれていますが、本校のICT教育は、AIを操る側の職業を選択肢として選ぶことが出来るよう、中学1年生の早い時期から「ラズベリーパイ」を導入して、アプリケーションの使い方はもちろんのこと、初歩的なプログラミングやネットワークの構成などの基礎を学ばせたいと考えています。
「ラズベリーパイ」の導入について
昨今のICT教育の中で、学校現場の主流はタブレット端末を生徒一人ひとりに与えて、生徒と先生が端末を用いて学習のやり取りする、また端末をツールとして使いこなしたりすることに重きが置かれているように思います。
本校のICT教育は、「ラズベリーパイ」を通して物理構造や環境設定、プログラミングを学習するものです。ICT教育のもっと先にある、もっと深いところに一歩踏み込み、将来は多岐多様に応用が効く、基礎基本を学ばせたいと考えています。
「プログラミング教育」によって生徒に期待する事とは?
女子は男子に比べると、コンピューターへの抵抗がある子が多い印象があります。この取り組みによって、コンピューターへの苦手意識がある生徒はそれを払拭し、無理なく、抵抗なく、コンピューターを扱えるように楽しく基礎を身につけさせたいと考えています。
新時代のプログラマー、システムエンジニア、デザイナーなど、多様な職業への可能性を見出していって欲しいものです。
講師:吉澤 忠 先生
文部省が小学生からプログラミングを習わせるという流れもあるので、本校でも生徒みんながコンピューターや、プログラミングに抵抗感なく、馴染んでおく必要があると考えています。そこで、「ラズベリーパイ」を取り入れ、プログラミングはこんなに簡単にできるということを知ってもらいたいです。面白いと興味を持ってくれて、生徒の反応も上々ですよ。
情報科:鹿児島 裕梨 先生
少しでも早くコンピューターやプログラミングについて学ぶ方が、その後の理解も早くなると思います。いまは簡単なプログラミングで自分の好きなキャラクターなどを動かしてみたりしていますが、これから複雑なプログラミングにも興味を持っていってもらいたいですね。
編集者から見たポイント
AIがする仕事と人間がする仕事、その線引きがなされる近い未来に向け、淑徳SCで始まった「ラズベリーパイ」を使ったICT教育。可愛い名前で手のひらに乗るほどコンパクトなサイズながら、本格的なプログラミングが可能です。生徒も興味を持って楽しく取り組んでいるとのことで、今後の展開が期待できそうです。
注目のイベント日程
イベント名 | 開催日 |
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第2回オープンキャンパス | 9月10日(日) 10:30〜 |
学校説明会 | 10月7日(土) 14:00~ |
学校説明会 | 10月21日(土) 14:00~ |
文化祭(なでしこ祭) | 10月28日(土)、29日(日) 10:00~15:00 |