海外語学研修で未来の活躍のタネを見つける

海外語学研修で未来の活躍のタネを見つける

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加速する国際化を見据え、学校を挙げて生徒の英語力強化に取り組んでいる淑徳SC中等部・高等部(以下、淑徳SC)。一方で、茶道や能などを体験する独自の科目「日本学」では、生徒が日本人としての教養を身につけています。今年3月には、新しい取り組みとしてニュージーランド海外語学研修が行われました。11日間の滞在で生徒は何を学んだのでしょうか。生徒の感想や帰国後の成長ぶりをご紹介します。

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異文化の地で重ねた成功体験

ニュージーランド海外語学研修の目的

研修の目的と意義は、日本人の誇りや文化の違いを理解し、互いを尊重する関係の重要性を知ること。また、英語力を活かす場の提供と、海外生活の体験で生きる力を育むことです。希望制のプログラムで、対象は中学3年生~高校2年生。生徒はホームステイ先から、メスベンのマウントハットカレッジに通います。メスベンは治安がよく、マウントハットカレッジは淑徳SCと同じ少人数クラスであることから、研修先として選ばれました。生徒はカレッジで授業に出るほか、文化交流プログラムに参加して、日本文化を紹介したり、ニュージーランドのマオリ文化を体験します。

ホストファミリーと生徒たち
ホストファミリーと生徒たち

不安を乗り越えた生徒たち

研修に参加した生徒の目的は、自身の英語力を試すためだったり、憧れの職業に就くためであったり、さまざまです。帰国後に話を聞くと、多くの生徒に共通していたことは2つ。最初は言葉が通じるのか、ホストファミリーとうまく付き合えるのかと、とても不安だったということ。そして、現地でコミュニケーションが取れるようになると一転して楽しくなり、もっと英語を学びたいと意欲を湧かせていたことです。生徒は不安ばかりの状況から、「3日目くらいから英語が聞き取れるようになった」「だんだん思い通りに話せるようになった」と楽しさを見出し、自らの力で研修を充実させていました。小さなことでも、異国の地で積み重ねた成功は生徒に大きな自信を与えてくれたことでしょう。

自身の英語力で市長と楽しくコミュニケーション
自身の英語力で市長と楽しくコミュニケーション

生徒の声から見る研修の意義

異文化交流

多くの生徒が語ったことは、ホストファミリーとの交流。「みんな優しくて、ゆっくり簡単な英語で話してくれました」など、心温まる触れ合いを重ねてきたようです。「休日は家族と一緒に出掛けました。カレッジからの帰宅後、子どもたちと遊んだ思い出は宝物です」という感想には、ホームステイのよさが表れていました。

現地では「日本学」で学んだ知識や経験を活かし、折り紙で鶴の折り方を教えたり、漢字の素晴らしさを伝えて日本文化を紹介した生徒たち。もちろんニュージーランドの歴史や文化を学ぶことも忘れません。「先住民族マオリの文化体験では、挨拶の仕方や伝統的な踊りを体験しました。いろいろな話を聞き、個々を大切にする文化だと思いました」「博物館でニュージーランドの歴史を学びました。国内での戦争や、ほかにも悲しい出来事があったことを知りました」と、一国の文化や歴史に思いを馳せていました。

経験を日々の学びに活かす

帰国した生徒は、経験を意欲に変えています。「積極的に話しかけることによって英語が上達したので、この経験を活かして何事にも積極的に取り組んでいこうと思いました」「日本と異なる文化の中で生活することは新鮮で楽しく、たくさんの発見がありました。語学力だけでなく人間性も高められた研修になり、自分の力になったので、また海外研修にチャレンジしたいです」といった感想は、研修が生徒に与えた影響の大きさを物語っています。

生徒の様子

新しい取り組みを足掛かりに

研修を経て、英語学習へのモチベーションを上げた生徒たち。事後学習として、ニュージーランド大使館での研修報告や校内での報告会、文化祭ではプレゼンテーションを行う予定です。

帰国した生徒のようすについて、先生は「海外の文化や生活を体験したことで、自国文化のよさや尊さを感じた生徒が多かったですね。現地では自発的な行動が求められるので、生徒の積極性が増したように感じます」と語ります。今後については、「今回の研修を皮切りに、将来的にはアジア圏や欧米圏でもプログラムを行い、生徒の希望や時代のニーズに応えられるよう学校で準備を進めていきたいです。また、全ての生徒が授業を通して英語で自己表現できるよう指導内容を充実させます」と意欲を燃やします。

生徒同様、学校としても研修結果に手ごたえを感じていることから、今後の取り組みに弾みがつきそうです。

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編集者から見たポイント

生徒から話を聞いていると、中には現地女性の化粧の習慣などに着目していた生徒も。10代の女の子が素直な目線で異文化を眺めてきたことがうかがえました。また、「研修に参加したことで、英語を使う職業に就きたいという意志が固まった」という生徒の声からは、研修とキャリア教育のよい連携が見て取れます。
生徒が学内で得た知識を活かし、多くの成功体験を重ね、自らの可能性を広げられるプログラムの更なる充実に期待が高まります。

これからのイベント日程

プログラム 日程 時間
学校見学会② 6月9日(土) 14:00~
学校見学会③ 6月30日(土) 14:00~
オープンキャンパス① 7月29日(日) 10:30~
学校説明会① 8月4日(土) 10:30~
学校説明会② 8月26日(日) 10:30~
オープンキャンパス② 9月9日(日) 10:30~
学校説明会③ 9月22日(土) 14:00~

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