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inter-edu’s eye
獨協埼玉中学高等学校(以下、獨協埼玉)は獨協医科大学との連携を強化し、2021年度から内部進学できる人数が増えることが決まりました。今までも、獨協大学に多くの生徒が内部進学できるため、「勉強以外のこともチャレンジできる」と人気の学校でしたが、さらに注目が集まっています。今回はこの春、獨協医科大学へ内部進学した卒業生2人が登場。スクールライフを全力で楽しみながら医学の道に進むまでの6年間を語ります。
獨協医科大学への内部進学は英語・数学の筆記試験と小論文と面接が課せられます。内申書の基準は「全科目3.7以上」で、決して簡単な試験ではないとのことです。まずは卒業生2人に合格までの道のりについてうかがいました。
増田 百合香さん
在学中は吹奏楽部で部長も経験。数々の行事の委員会も歴任されました。
井上 修槙くん
中学時代はバスケットボール部に所属。高校ではバレーボール部で部長を務めました。
インターエデュ(以下、エデュ):獨協医科大学を志望する上で、どのようなサポートを受けましたか。
増田さん
小論文を国語の先生に何度も添削してもらいましたし、面接も担任の先生と本番ギリギリまで、あらゆる質問を想定して練習しました。私の弱点は数学で、最初は「何が分からないのか分からない」状態でしたが、すみずみまでサポートを受けたおかげで合格点に届きました。
井上くん
英語と数学は基礎をしっかり固めた上で、応用問題に対応できるよう訓練してもらいました。小論文と面接の練習をして、自分自身を見つめなおす機会にもなったのがとてもプラスだったと思います。どんな医学生になりたいか、どんな医師になりたいかを明確にできました。
エデュ:受験に向けて準備を進めている時期に、先生に言われたことで印象に残っているものはありますか。
増田さん
小論文の添削をしてくれた先生から、私が獨協医科大学に合っていると言われました。小論文から私の考え方をじっくり読み取っての一言なので、本当に背中を押してもらえました。
井上くん
僕は理科が苦手だったので、「数学と英語で勝負できる内部進学のチャンスを逃してはだめだ」と強く言ってもらい、獨協医科大学一本に絞って全力で勉強できました。
エデュ:医師になりたいと思ったきっかけを教えてください。
増田さん
幼い頃、教会で牧師を務めていた叔父が突然病気にかかり後遺症を負うことになったのですが、その後も人の悩みに向き合う仕事を果たしていたことです。大変な状態にありながら人を癒やす叔父を私がケアしたいと強く思いました。
井上くん
僕は中学校の部活動でケガをして病院に行ったときに、処置してくれた医師が素晴らしい方だったことです。ケガをして不安な気持ちになっていたのですが、すごく楽な気分に変えてくれて、「こんなふうに人をリラックスさせられる医師になりたい」と思いました。
エデュ:「医師になりたい」という気持ちはどのように「医科大学への進学」という具体的な目標に変わりましたか。
増田さん
学校が募集した医療関係のボランティアに参加して、医療現場について知ったことが大きかったと思います。緩和ケア病棟での行事の手伝いや、医療用ウィッグを作るためのヘアドネーションもできましたし、その中で医療者からたくさんのお話を聞けました。中学2年生のキャリア教育の授業でも看護師や保健師の方から医療業界について教わりました。
井上くん
僕もボランティアを経験したおかげで、具体的な医師像を掴めました。診察の場に立ち会わせてもらったとき、医師が患者さんに最初に病気について聞かないことに驚きました。まず、生活習慣などの病気に繋がる要因を探り、患者を深く知ろうとしていたのです。医師は患者のすべてに向き合う仕事なのだと学びました。
エデュ:獨協医科大学でのキャンパスライフはいかがですか。
増田さん
附属病院がすぐ隣にあって、現場の声を聞きながら学べるところが素晴らしいと思います。獨協医科大学の建学の精神は「学問を通じての人間形成」。医師免許を取るだけではなく、人として成長するための場所なので、たくさんの人と関わって学んでいきたいです。
井上くん
「医学生はずっと勉強している」というイメージがあったのですが、学園祭や体育祭もにぎやかで獨協埼玉と似ています。学生同士で教え合い、助け合いながら医師を目指して頑張っていきたいです。
一般的に医学部や医科大学を目指す場合、高校生活後半からは勉強漬けの毎日になります。しかし、獨協埼玉から獨協医科大学へ内部進学するならそうはなりません。お二人とも部活動で部長を経験し、海外留学にも積極的に参加してきました。
エデュ:部活動の思い出をお聞かせください。
井上くん
高校のバレーボール部で部長を務めた時期に県大会に出場できました。「今までの頑張りが報われた」と思えましたね。3年生の後半になると、メンバーが抜けていって全体のモチベーションが下がってしまうのですが、一人ひとりと話し合って全員の意志に沿った活動ができるよう気づかいました。大変な練習を一緒に乗り越えてきた仲間とは今でも交流がつづいています。
増田さん
私は中高6年間、吹奏楽部に所属していました。文化祭や学校周辺の地域の方向けに大きなホールで演奏したことが思い出に残っています。部長を務めていたときは、部全体を一つにまとめるのが大変でした。演奏会の構成などをめぐって、楽器パートごとに意見が割れることもあるのですが、どの意見からもいいところを少しずつ取り上げて全員が納得できるようにしてきました。そうした経験は学校祭委員や合唱祭委員として行事を運営するときにも活かされました。
エデュ:部活動以外で力を入れたことを教えてください。
増田さん
海外留学と国際交流で英語力を磨きました。中学2年生でニュージーランドに留学し、高校2年生のときには、獨協埼玉を訪れたフランスとフィンランドの高校生とたくさん交流しました。しばらく一緒に学校生活を送ったのですが、母国の生活について聞いて、「今まで日本で『普通』だと思っていたこともフランスでは『普通』ではないんだ」と気づいたことが強く印象に残っています。
井上くん
僕は高校2年生のときにアメリカのサンフランシスコに留学して、現地の大学でいろんな国から来た人たちと講義を受けたことがあります。日本と関係がぎくしゃくしている国の人もすごくフレンドリーに接してくれたのが意外でした。海外に出て初めて分かることがあるものだと思いました。
生徒がスクールライフを楽しみながら進路実現ができる獨協埼玉。
その強みをお二人の学級担任を務めた玉木雄介先生からもお聞きしました。
エデュ:進路実現に関する獨協埼玉の強みを教えてください。
玉木先生
まずは獨協大学と連携していることです。毎年、たくさんの熱意ある生徒たちを送り出しています。さらに2021年度から獨協医科大学医学部医学科への推薦枠が獨協中高と合わせて10名に拡大されることが決まりました。筆記試験などは今までどおりですが、医師を目指す方にぜひ注目してもらいたいです。
エデュ:生徒の進路実現に関して大切にしていることを教えてください。
玉木先生
将来のことを考えるきっかけを早いうちから与えることです。生徒には、進路を選ぶ理由や将来の目標を自分の言葉でハッキリ言えるようになってほしいと思ってきました。そのために求められるのがやはり人間形成です。獨協埼玉では「全人格的な人間形成」を掲げ、人間形成に必要なすべてを教育します。皆さんが入学したら、勉強以外のことも全力で楽しんでください。
最後に卒業生のお二人から受験生へのメッセージを受け取りました。
増田さん
私は優しい先生方に勉強面も生活面も支えられて、自由な中学生活、高校生活を送ることができました。
皆さんに後輩として来ていただけたら嬉しいです。
井上くん
獨協埼玉は何事にも全力で取り組める学校です。頼れる先生ばかりなのでご期待ください!
編集者から見たポイント
子どもたちは大学受験のためにたくさんのものを犠牲にします。しかし、そのことは当たり前ではありません。獨協埼玉なら「長い人生の糧となる体験」でいっぱいの6年間を送れます。そして、その積み重ねは進路にも必ず繋がるのです。
※ お申込み等詳細については学校公式サイトをご覧ください。
イベント名 | 日程 | 時間 |
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中学体験授業 高校入試問題解説会 |
2021年8月21日(土) | (中) 9:30〜 (高) 8:00〜 |
第1回 学校説明会 | 2021年9月26日(日) | (中) 10:00〜 (高) 13:30〜 |
第2回 学校説明会 | 2021年10月17日(日) | (中) 10:00〜 (高) 13:30〜 |
第3回 学校説明会 | 2021年11月21日(日) | (中) 10:00〜 (高) 13:30〜 |
第4回 学校説明会 | 2021年12月19日(日) | (中) 10:00〜 (高) 13:30〜 |