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世界で活躍する力が伸びる! 順天の国際教育に迫る!
今年、東大をはじめとした国公立・難関私大に多くの生徒を送り出した順天中学校・高等学校。「英知を持って国際社会で活躍できる人間を育成する」を教育理念に掲げる同校は、国際教育に力を入れており、スーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校にも選ばれています。その具体的な取り組みと展望についてうかがいました。
段階的だから安心!順天の豊かな国際教育
順天中高では、「英検取得」「国際交流」「国際理解」「海外体験」の4つの分野において、実践的な取り組みを行っています。
検定・資格取得 毎日15分の朝学習
中学生は英検の準備期間に、「朝学習」の時間を使って英検トレーニングを実施しています。その効果の表れか、中学3年次の準2級以上の取得率は58%。他校と比べても、極めて高い取得率といえます。大学入試に役立てられるほか、日頃の英語学習に目標と自信を与えてくれています。
国際交流 帰国生との生活・留学生の受け入れ
学内では、英語を使う機会に恵まれています。中学からネイティブの教員や帰国生が身近にいるなかで学び、「自分の英語力を試したい」と思えばすぐに実践できる環境です。現在の中学1年生には、モンゴル、中国、アメリカからの帰国生がいます。高校生になると、さらに海外留学生が加わり、より一層英語を身近に感じられるようになります。
国際理解 ブリティッシュヒルズ研修など
中学2年次、英語に触れることを目的に、全員がブリティッシュヒルズで英国式の自然体験をします。スタッフ全員がイギリス人という環境のなか、2泊3日、完全に英語のみの生活です。宿のチェックイン・アウトのほか、各種プログラムもすべて英語で行います。この経験が、その後の国際理解プログラムの下地となっていきます。
海外体験 ニュージーランド短期留学など
中学3年次、沖縄修学旅行で米軍家庭を訪問するアメリカンホームビジットで一日生きた英語の実践体験ができます。さらに、希望者は11週間、ニュージーランドに短期留学(語学研修)することができます。日本人向けの語学学校ではなく、現地の学校に通うことになるため、英語力・モチベーションが大きく向上するプログラムです。さらに高校では、1年間の留学プログラム(希望制)のほか、全員が行き先を5ヶ国6コースから選択できる海外研修もあります。
教室に潜入!英語を学ぶ生徒の実態とは
インターエデュは実際に、中学1年生の「朝学習」と習熟度別で行われる英語の授業を見学してきました。
朝学習は生徒が司会・進行も!
8時10分から始まる「朝学習」。「朝学習係」の生徒が司会・進行を務め、その日の課題を8時25分までにこなします。この日の課題は、英検前ということで、英検本番に向けた自習スタイル。多くの生徒は5級を受検するようです。帰国生や、英検3級レベル以上を取得済みの生徒も、自分の進度に応じたテキストやプリントを解きます。英検前以外の時期は、ネイティブの先生による音読が中心で、学年毎にターゲット単語テストや長文読解など、さまざまな課題でさらに力を高めていきます。
生徒みんなが英語を楽しんでいる!
英語の授業は習熟度別クラスに分かれて実施。帰国生と、帰国生レベルの英語力をもつ生徒は、英語専用教室ELC(English Learning Center)にてオールイングリッシュを基本とした「取り出し授業」を受けます。ただし、将来のアカデミック・ライティングに耐えうるよう、文法については日本人教員から教わります。すべてのクラスに共通していえることは、生徒一人ひとりの積極性です。英語が得意・不得意にかかわらず、楽しんでいる様子が伝わってきました。
英語科先生インタビュー
世界の問題と向き合える英語を
「朝学習」を見学後、担当された英語科の吉野裕紀先生に、これからの国際教育の展望などについてお話をうかがいました。
- インターエデュ吉野先生、先ほど学習のようすを見せていただいた中学1年生は、来年さっそく「ブリティッシュヒルズ研修」を経験しますね。
- 吉野先生はい。ブリティッシュヒルズ研修は、多くの場合、順天の教員以外のスタッフと英語でコミュニケーションを取る初めての機会となります。会話する相手が話す英語の発音もさまざま。生徒たちが、1年次から週6時間もの授業で学習してきた英語がどれくらい通用するのか、確認するよいチャンスです。クロスカントリーやクッキングなどのプログラムがありますが、それらもすべて英語で、楽しみながら行います。
- インターエデュどんな効果が期待できますか。
- 吉野先生劇的な変化というよりは、あらためて英語の楽しさに気づいたり、もっと英語をがんばりたいと思ったりするきっかけづくりにしてもらうのがねらいです。また、冬に行うため、雪のなかで自然を観察したり、ウィンタースポーツを体験したりといったことを楽しむことができ、英語への抵抗感を弱める効果も期待できます。
- インターエデュ中学3年次には、ニュージーランド短期留学がありますね。
- 吉野先生希望者が参加できる留学制度です。こちらに参加する生徒は、かなり英語力をつけて帰ってきます。約3か月間にわたり現地の学校に通うことで、英語を勉強することに対するモチベーションも相当高まるようです。毎年、1〜2割ほどの生徒が参加を希望しています。
- インターエデュ順天の国際教育における今後の展望をお聞かせください。
- 吉野先生SGHの指定校として、世界で活躍できる人材の育成に取り組んでいるなかで、生徒たちには、「海外における諸問題の解決に自分たちがどうかかわっていくか」について考えさせています。英語は、そのツールの一つであると理解させるんです。英語ができなければ、他国の問題解決が困難である、という気づきを得て、自らその大切さや重要性を実感してくれたらうれしいですね。
編集部から見たポイント
今回、中学1年生が実際に受けている国際教育の一端を見て、「まずは英語を身近に感じ、そして楽しむ」という生徒たちの様子がうかがえました。これから、ブリティッシュヒルズ研修、ニュージーランド短期留学とコマを進める生徒たちの成長がとても楽しみですね。
イベント日程
行事名 | 日程 | 時間 | 概要 |
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文化祭(北斗祭)【1日目】 | 9月18日(日) | 12:00~15:00 | 王子キャンパス |
文化祭(北斗祭)【2日目】 | 9月19日(月・祝) | 9:00~15:00 | 王子キャンパス |
学校説明会 | 10月1日(土) | 9:30~ | チャレンジ:社会(※) 王子キャンパス本館 |
学校説明会 | 11月5日(土) | 13:00~ | チャレンジ:国語(※) 王子キャンパス本館 |
学習成果発表会 | 11月10日(木) | - | 王子キャンパス (要予約) |
※チャレンジとは、説明会に来校した小学6年生を対象とし、入試問題対策(解説)を行う時間です。説明会中に別教室で行います。また、小学5年生以下の生徒に はチャレンジ英語を実施しています。